のろや

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『MvA』のこと・登場人物その1

2014-04-01 | 映画
『Monsters vs Aliens』のこと - のろやの続きでございます。
原題も邦題も、文字にするとちと長ったらしうございますので、TVシリーズのオープニングにならって省略表記としました。
以前の記事で申しましたように、ワタクシは恐怖のゴキ男もといドク・ローチが好きでございますので、基本的にドク贔屓で語ってまいります。ご了承くださいませ。

では、早速キャラクター紹介から始めたいと思います。

スーザン・マーフィ(ジャイノミカ)
映画版のスーザン
TV版のスーザン(トップの絵)

TVシリーズの方では髪をくくっておりますが、これはおそらく映画版のように細やかに髪の毛を動かすのが、技術的にとっても大変なことだからではないかと。

カリフォルニアに住むごくごく普通の女の子(girl、と自称しているのでそれに準じます)だったのですが、結婚式の朝、教会のあずまやでうっとりしていた彼女を、こともあろうに隕石が直撃。スーザンは隕石に含まれていた物質・クアントニアムのせいで巨大化し、身長50フィート=約15メートルの怪力巨大乙女と化してしまいます。軍によって捕獲されたのちはモンスターとして「ジャイノミカ」の名を与えられ、一生外へは出られないという「エリア五十いくつ(後述)」に収容され、嘆きの日々を送っておりましたが、ある日突然現れたエイリアンの巨大ロボを撃退せよとの指令を受け…

というわけで、映画版では主役のスーザン。TVシリーズでは必ずしも主役というわけではありませんが、”チーム・モンスター”のリーダーという位置づけでございます。また、シリーズの第一話ですったもんだがあったおかげで、身体の大きさを普通サイズからジャイノミカサイズまで、自由に変えられるようになりました。
子供の頃はいわゆる「先生のお気に入り」タイプだったというだけあって、全キャラの中で最も良識がございます。そのため、TV版では他のキャラクターの暴走を止めたり、トラブルの解決策を見つけるといった役割を果たすことが多いのでございました。

そのあくまでgood girlたらんとする性格ゆえか、映画では婚約者であるデレクの自分勝手な振る舞いに傷つきながらも、不満を押し殺してしまうという場面もございました。また巨大化した後も「デレクがきっと何とかしてくれる」と甘い考えを抱いたり、ばかでかいロボットを前にして最初から諦めモードになってしまったり(まあこれは無理もないことですが)と、決してヒロイックなことはなく、本当にごくごく普通の女の子でございます。
そのスーザンが映画の終盤に重大な決断をするわけでございますが、これまたヒロイックな悲壮感というよりも、プライドやら怒りやら決心やら舐めんなよ感やら色んなものがごちゃまぜになったいわく言い難いものものが渦巻いておりまして、実によろしうございます。「やっちまえー」というより「うわあ…やったあ...」という感じでございます。
そうして色々あったおかげでございましょう、TV版の方では、自分自身にも仲間にも健全な信頼を抱いている、チームリーダーにふさわしいキャラクターとなっております。

モンスターとしての名前はジャイノミカなのですが、こう呼ぶのはモンガー元帥(後述)くらいなもので、たいていはスーザンと呼ばれます。モンスター仲間のミッシング・リンク(後述)は「スーズ」と呼んだりします。お父さんからは「スージーQ」と呼ばれています。

1958年の映画『Attack of the 50 Foot Woman(妖怪巨大女)』のパロディとして考案されたスーザン、誰でも好感の持てる申し分の無い主人公だと思うのですが、Wikiaによると、オリジナルの脚本では脇役だったとのこと。主人公は多くの有名モンスターたちを捕まえて来たモンスター狩りの名人で、スーザンは主人公のセクシーな彼女、要するにお色気要員だったようです。そんな話にならなくて本当に良かった。上の方にリンクを張りましたTV版のスーザンもWikiaのページでございまして、下の方に画像ギャラリーがございます。その上から5列目・右端の絵が、オリジナルのキャラデザなのだそうで。
...こんなんにならなくて本当に良かった。

声を演じているのは映画版ではリース・ウィザースプーン、TVではリキ・リンドホーム(主にドラマに出演している方のようです)。どちらもたいへん可愛い声でよろしい。


次回に続きます。


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