のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

インタヴューwithゲイリー・オールドマン&マーク・ストロング その1

2011-12-25 | 映画
期待していました。
いつか誰かがこういう企画を実現してくれるんじゃないかと。



いやあ、眼福眼福。
ぜひここにアラン・リックマンとジェレミー・アイアンズも加わっていただきたい所。
ワタクシの乏しいリスニング力では聞き取れない所も多いというのが残念でございます。冒頭の変な固有名詞をめぐる話なんて、話しぶりからするとずいぶん楽しそうなのですが。

1:33の所、インタヴュアーからの質問に「貴方からどうぞ」と肘でゲイリー・オールドマンをこづくソーターさんが何やらとってもツボ。

「こんな素材とハイレベルなキャスト、それにトーマス・アルフレッドソンほど独創性のある監督に恵まれる仕事はめったにない」とゲイリーさん。「この作品のために現在活躍する素晴らしい映画人たちが結集しましたが、みなさん顔見知りでしたか?」という質問には「いや、でもみんなお互いの作品のファンだったね」と。

2:47の所もいいですね。
G「”コントロール”のオフィスは『ハリー・ポッター』の6年生クラスみたいだったよ。みんなあのシリーズに出てたからね。で、君だけが...」
M「この惑星上で『ハリー・ポッター』に出演してない唯一の英国人俳優でした」
G&M(笑)
インタヴュアー「クリス・コロンバスに嫌われるようなことでもしたんですか?」
M「いや、何がいけなかったのか分かりません。何かとんでもない手落ちがあったんでしょう」
G&M(笑)

小説とドラマで長年親しまれたこの素材に取り組むことに対してリスクは感じなかったかという質問に、主役スマイリー(ドラマでの配役はアレック・ギネス)を演じたゲイリーさんは、まあハムレットを演じるようなもので、以前の作品と比べられる恐れはあるが、張り合いもある、と。一方ジム・プリドー役のマーク・ストロングは、最近悪役ばかり演じていたので、プリドーのような共感できる人物を演じられたのはよかったし、リスクやプレッシャーも特になかったとの事。

ひところ悪役にばかりタイプキャストされるていたゲイリーさんと同じ境遇にあるということか、という指摘に対してはソーターさん、「(同じと言っても)私の方はずっと低いレベルですが...」と断った上で、主役には物語を牽引する役割や鑑賞者に好かれる必要があるのに対して、悪役にはそうした制約がない分、キャラクターの個性を表現する余地があって面白いとのお答え。
その流れでソーターさんの新作『ジョン・カーター・オブ・マーズ』と『ブラック・ゴールド』の話も出ておりますね。そして『ブラッド・ダイヤモンド』と『ワールド・オブ・ライズ』を間違えるゲイリーさん(8:15)笑。いわく、マーク・ストロングのことは以前から知っていたものの、『ワールド・オブ・ライズ』(ソーターさんはヨルダンの諜報局長ハニ役)では彼とは気付かず、ハニを演じているのは外国人の俳優だと思っていたので、エンドロールで名前を見て驚いた、と。

コスチュームやメーキャップの助けをかりて変身して、「あの俳優」とは分からないようなキャラクターになって人々を驚かせるのは俳優業の醍醐味だよね、という点で一致した所へ「それがそもそも俳優になった動機ですか?」と尋ねられ、
G「基本的にはね...グラスゴーのパブで飲んでた時、あんたら、なりわいは?って聞いてくる奴がいた。劇場の者だと答えたら奴さん、『ああ、王様やら王妃様やらの格好して金をせびるんだな』だってさ。実際その通りなんだな。I love it.」
うーむ、実にお茶目です。

次回に続きます。


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