のろや

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インタヴューwithゲイリー・オールドマン&マーク・ストロング その2

2011-12-26 | 映画
現在、室温6度。

それはさておき
昨日の続きでございます。



10:25から。

悪役にタイプキャストされることについては、そういうのは俳優として避けられないことだけれども、役選びに気をつけることで観客の先入観を緩和できるよとゲイリーさん。言われてみれば2001年の『ザ・コンテンダー』以降、この10年間は悪役を演じていないんですね。その年月の間に、いわば観客の世代交代が行われるというわけです。

そのコメントを受けてソーターさん、アンソニー・ホプキンス、ジェレミー・アイアンズ、アラン・リックマンの名前を挙げて、「ハリウッド映画で英国人俳優が悪役を演じるというのは一種の”名誉ある伝統”のようなものだし、つい最近見た映画の出演者を似たような役にキャスティングしたくなるのは自然なこと。それに長年この仕事をやっている身としては、この5年ほど悪役ばかり演じたからって何も大騒ぎするようなことじゃない」と。

ゲイリーさん、「長年この仕事をしている」という所に反応して「君、『主任警部モース』にチョイ役で出てたよね?」とニッチなご指摘。
感じ入ったようなソーターさんの表情がまたよろしい。この時が初めてのTV出演だったようです。

ちなみにそのチョイ役シーンはこれ。


おお、若い。
若い頃はあんまりかっこよくないソーターさん。
いいのよ。

閑話休題。
役づくりの仕方について、「スタニスラフスキーを読もうとはしたけど...、その役についてリサーチするべきか否かは演じる役柄によるね」とゲイリーさん、リサーチが有効に働いた例として『JFK』のオズワルド役を挙げてらっしゃいます。(17:18)撮影に先立ってオリバー・ストーンから飛行機のチケットと電話番号のメモを渡され、ダラスへ飛んでこれこれの人物に会って来い、そしてオズワルドがどういう人物かを探って来い、と指令を受けたとのこと。

22:15から22:38、ゲイリー・オールドマンがリドリー・スコット監督を演じております笑。
アクション!を言う前からずっとカメラを回し続けるのだそうで。
トーマス・アルフレッドソンはせいぜい2、3テイクしか撮らないのに対して、自分は5回は撮りたい方だ、とゲイリーさん。クリストファー・ノーランとの仕事の時も、予算も使って大通りに照明をつけて、こんな機会はもうないんだからもう一回ぐらい撮っとこうよ、という感じだったのだそうで。『ダークナイト』でジョーカーさんを逮捕するシーンのことでしょうか。

その後は『ティンカー、テイラー、ソルジャー,スパイ』の出来映えをひとしきり褒めたのちインタヴュー終了の模様。ここでゲイリーさんが挙げているクリスマスパーティーのシーンは原作にはないもので、ネット上でレヴュアーの評判もたいそういいシーンですので、ワタクシ見るのをたいへん楽しみにしております。
本作でのソーターさんのヘアスタイル(即ち、かつらスタイル)はそりゃもう最悪ですけどね。
いいのよ。





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