
明けましておめでとうございます。
今年はいぬ年。
新聞の河北新報2006.1.1「東北交流ワールド/TRY東北犬」に忠犬ハチ公などとともに「高安犬」”チン”の話が載っていた。「高安犬」(こうやすいぬ)は山形県高畠町高安周辺にいた地犬の日本犬。勇敢で疲れを知らぬマタギ犬だが昭和初期に絶滅してしまったとの記事。母方祖父は高畠のお寺の出、この犬とも祖先はつき合っていたのかもしれないと...
戸川幸夫氏が”チン”をモデルに「高安犬物語」で昭和29年に直木賞。
熊に挑むマタギは弱い犬なら殺す。この”チン”はマタギの「吉」の選び育てた名犬であった。高安犬保存のため旧制山形高生の「私」や周囲が説得し譲り受けるが、エサも拒否、山形市から脱走する。山を知り尽くした犬は、蔵王を宮城県側に峠越え、遠刈田、七ヶ宿から山形側に入り高畠の隣、マタギ「吉」の住む和田村に戻る..
日本犬保存の活動は天然記念物指定の功績あったが日本犬を大中小三種の類型化中心で日本各地の地犬の保存までには至らなかったという。
”チン”の仔も残念ながら取れなかった。
さて、柴犬ゲンちゃんの祖先は信州や山陰あたりで何獲ってたの?今年も、陽気でいいなあ!昭和33年戌年の正月は茶いろの雑種「ぺス」、小学2年生のボクしゃがんで、垂れ耳をなでて今年はお前の年だねと言ってやったのが干支を意識した一番古い記憶。
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「地球人ライブラリー 高安犬物語/爪王 戸川幸夫 小学館ISBN4-09-2510005-5」
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のり坊さま今年も宜しくお願いします。
>戸川幸夫氏が”チン”をモデルに「高安犬物語」で昭和29年に直木賞。
「高安犬」って始めて知りました。
「高安犬物語」を町立図書館で探してみます。
「直木賞」の直木三五は奈良県北葛城郡箸尾町(現広陵町)生まれです。
生家は家の近所なのに・・・記念館もな~んにも有りません。(恥ずかしい
記念館が無理なら図書館にコーナーくらい設ければよいのに・・・
植村が本名で植の字を直と木に分解してペンネームにしたらしい。
郷土の人々も余り知りません。
すみませね・・・
新年早々ありがとうございます。
そうですか、直木三十五さんはお近くですか。ボクの性向も芥川さんより直木さんなのに?すみません、読んだことない。
動物文学も、相手が素直だし書き手の愛情、観察と好奇心、なかなかいいものですね。
この最後の高安犬のことは殆ど実話でしょう。新聞では戸川さんが撮影した当時3歳の米沢市議の鳥海茂太さん(72)と、”チン”が写っています。