いしだのりこの 海苔弁当

日々、思うこと、見たこと、聞いたことをたらたらと・・・

取調べの危うさ

2015年05月24日 | 日記
私の夫はまじめで羽目を外すことがない、別の見方をすればおもしろ味がない。だが、そんな夫をいたぶるのは結構面白い。

末の娘から、友人の結婚式にでもいくのか、振袖出しておいてとメールが来た。
もう何年も着ていないから、さてどこにしまってあるのかとんと記憶がない。心当たりを探したが見つからない。娘とメールで最後に着た時からの記憶をたどる。3年前の卒業式に着た後、洗いに出して・・・・
「仕上がったという連絡があったので、お父さんに取りに行ってと頼んだ」

そこで夫への取り調べが始まる。あっ、あくまでジョークですから。日ごろの会話ではありません。

「ちよっと、そこ座って」
「〇子が、洗いに出した振袖、お父さんに取りに行くよう頼んだとゆうてんねんけど、記憶ない?」
「(きっぱりと)全然知らん」
「あなたは人に頼まれたら、ほっとくということはせーへん人やねぇ」
「それは、絶対ない。頼まれことは必ずする」
  少し猫なで声で
「そうやね。頼まれたことをほっとくいう人やない・・・では、この時も頼まれたら取りに行ってるよね」
「うん・・・その店があるビルには行ったことはあるけど」
「ほうーーー、現場に行った記憶はあると」
「着物屋さんにも行ったことはあるかなぁ」
「ふーん、現場に足を踏み入れたことはありますと」
「けど、着物を取りに行った記憶はないと思うけどなぁ(少し自信なさげ)。最近、記憶力が低下してるし」
「たかだか3年前の話やで。記憶力の低下のせいにしたらあかんわ。男性が着物店に行く機会なんてめったにないよね。その時、着物取りに行ったんちゃうん」
「記憶は・・・ないけど(真剣に考え込んでいる)。」
「ほな、〇子が『お父さんに頼んだ』という話が違うちゅうこと?」
「・・・・・・・・・そうかも」
  ここで机を強く蹴っ飛ばす
「娘が嘘ついてますって言うん?」
「・・・」
  声を大きくし、腕を組んで背中を伸ばし、目を細める。
「自分の記憶がないことを棚に上げ、娘に責任転嫁ですか、それは父親としてどないやねん」
「嘘を言う子やないから。頼まれたけど、僕が忘れてしもて取りに行ってないのかもしれん、後で着物店に電話して確認してみるわ。また、もし取りに行って忘れてたら、どこになおしたか後で家探しするし」

はい、落ちました。自分の非を認めて、責任を感じています。

ところで、実はこの取調べの最中に、私はもう一か所探す場所を思いついており、後で探してみたところ・・・・ありました、そこに振袖が。クリーニングの後宅急便で送られていたのを箱もあけないまま放置していました。

物証が見つかり、夫の冤罪は、無事晴れました。
夫曰く、「記憶に基づく取調調書とか、自白調書だけによる刑事裁判って怖いなーーー。どんどん追い込まれていく気持ちわかったわ。裁判員になったら気をつけなあかん」
って、ことらいしですよー

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