のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

新入りの秋麗しく実りけり

2007年08月24日 | 梨の品種
「幸水」の収穫もあと数日となりました。作業する人間は猛暑で打ちひしがれましたが、ナシの評判も上々で、収量も上がりました。でも、梨仲間の話題はすでに次の品種「豊水」へ。7月下旬に心配していた「みつ症」がやはり出ているようです。7月下旬の気温が低いと、果肉の細胞が破れて透き通ったような状態になるといわれています。

わが家では試し取りしている段階ですが、例年並みであるような…。実際はもう少し収穫が進んでみないとわかりません。目を見開いて選別にあたらねばならず、体力を取り戻せないまま、神経の消耗戦に突入しそうです。

さらに、今度は高温の影響です。「豊水」の次の「新高」が夏の暑さと乾燥で、日焼け果が多くなるのではという注意が呼びかけられています。定期的に散水に努めることぐらいの対応しかできないのですが、その作業も収穫・出荷中となるとなかなか…。

幸水、豊水、新高の3品種をつくっていると、くじではないのですが、冷夏、猛暑、どのような年でもどれかは当たる。逆に、どれかははずれる。3品種すべてが豊作になることはないともいえます。冷夏と猛暑がそろった今年、幸水が豊作になったのは神の思し召し?

と、悪い話ばかりではありません。

幸水と豊水の端境期の今頃に収穫できる新品種を育成中。「秋麗しゅうれい」という品種です。幸水と新水という品種のかけあわせの青梨で、糖度が高いのが特徴です。問題は表面にサビがでること。

ようやく今年から少し収穫しているのですが、昨日、紹介がてらに秋麗を試食してもらったお客様が、「今日の秋麗を全部ちょうだい」とふたたび本日、来訪されました。「美味しいし、珍しいからまわりに配るの」ということでした。

まだよくわからない品種で、どの段階で収穫したらよいのか試しているんです、とか、汚い顔しててね、なんて言い訳していますと、「皮を剥いて食べるのだから、表面のサビなんて関係ないわよ」とのこと。まさに。

ちょっとびっくりの反響です。「かおり」に並ぶ将来有望なニッチ品種かも?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿