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路は桃源に入りて深くして更に深し♪

魍魎の匣を観る。

2008-01-17 01:44:24 | 観る
確かにそこには観た事のないくんくが…!

『魍魎の匣』2007.12.27@MOVIX

ん~~~~~。
もう映画版京極堂は、原作とはベッコもとい別個のモノとして捉える(諦める)方が、
いっそストレスなくなってもっと楽しめるかもしれない。
映像は時代なんかに凄くこだわって丁寧に作ってはる感じで、良かったし。
(ところどころに「○○と××」みたいな小タイトルが入るのも面白かった☆)
物語がはしょると言うよか結構変えられてたりしたけど、それはそれで話の筋は
一応通ってたし。
(姑獲鳥はまるで本を10Pずつ読み飛ばしてる感じで、初見の人にとってはかなり
意味の分からんもんになってたもんなぁ。)
んでもってチョコチョコ笑えたし。。。
(なんか宣写見た瞬間からこうなりそうな予感してただけど、あすこまでコミカルに走るとは。)

…あぁぁぁでも!やっぱ無理。

原作の圧倒的な独創性と面白さを知ってしまってる以上、それは無理なのよーぅ。
分かってるの。分かってるのよ。所詮あの本を2,3時間の映像にまとめようってのが
土台無理な話なのだと言うことくらい。
とっくに分かっているのに。なのに何故観に行ってしまうのでせうか。
あーんそれはね…やっぱ京極堂のことがダイシュキダカラー!!

●木場修
今回この役どころの扱いが何より残念に感じたとこでした。
正直、宮迫さん続投って時点で結構諦めてはいたんですが。
もうね…ひどい…いくらなんでもあれはちょっと扱いがひどすぎるお…( ;∀;) 。
仮にもこのエピソードの主役なのに~。
木場修の純情恋物語がこのエピソードの一番の見せドコロやのにぃ~~~。
完全に物語のカヤの外に置かれてて、もう不憫超ですた。。。

宮迫さんの演技がどうこうっていうんじゃあなくてね。
そりゃあ、(堤さんはまぁ最初から別格として)椎名さんやら阿部さんやらを差し置いて
宮迫さんに準主役のポジション与える訳にはいかんって言うのは、よく分かるお話でね。
でもだったらなんで最初からもっと木場のキャスティング吟味せんかったんやろう??と。
つまりこれはもう前作から分かり切ってますけど、完全にキャスティングミスですよね。
姑獲鳥では、木場の存在が物語の中で占める割合がそこまでおっきくなかったから、
不当な扱いにもまだ目をつむれましたけど(でもそれでも相当違和感は感じましたけど。)、
さすがにこのお話がそれじゃあなぁ…(´Д`)
いっそ今回関口くんが交代したドサクサに、木場修も代えてしもたら良かったのに。

●関口くん
椎名さんになるって聞いた時点で、こらまた結構イメエジ離れるなぁとは思ってんけど。
いやもう見事に、貴方一体全体誰ですか!?って感じの関口くんに仕上がってますたね…;。
トレードマークなはずのウツやらシツゴ症やらは(人として絶対やだなそんなトレードマーク)、
どこへ行ったどこへ消えた??(´д`;)
すっかり気さくなお喋りにーちゃんになっちゃってね。。。
果たしてわざとそういう演出がなされたのか、椎名さん自身のキャラがつい色濃く出すぎて
しもたのか、分かりませんけど。
とにかく彼の存在が、大幅に作品の雰囲気を変えてしもてたように思います。
ののてぃ的には、関口くんが関口くんでなくなってしまうと、京極堂シリーズの面白みの
何割かは確実に失われてしまうと思うんで、ん~…って感じではあったんですが。
なんやもういっそキモチイイくらいの原作キャラとの隔たりっぷりで。
もはや映画でのオリジナルってことで、あれもアリかなと思ったりもしたり。
だっておもろいんやもん椎名関口。

あ、でも原作で語り部してる時の関口くんの雰囲気にはちょっと似てるかなと思った。
心の中では怒涛の如くあれこれ思って、喋くりまくってるもんね関口くん。

●エノさん
京極堂シリーズの人気の座1,2位を争う男(ののてぃ調べ)。
こちらもやるにつれだんだんと原作から離れてってる気が…。
だってあれじゃあちょっとめんどくさがりなタダの男前ではないかー。
あの常軌を逸した天上天下唯我独尊っぷり観せてくんなきゃ、エノさんのかっくいさは
確実に半減してまうよー。
エノさんをして人気キャラたらしめているものは、記憶が見えるとかいう特殊能力ではなく、
あくまで彼自身のあの特異なヒトトナリなのだから。
もっともっと突き抜けた奇人変人でお願いしたいです。

●京極堂
ん~~~堤さんの京極堂は決して嫌いじゃないんやけど。
どうも物足りないと言うか。微妙にズレてると言うか。
なーんか惜しいのよねぇ。
特に今回は椎名関口効果でコミカルに走りすぎてた感もあって。
仲よさげなのが伝わってきたのは良かったんですが。
んーなまじ相性が良すぎるのも考えもんやね。
なんちゅーか、ちょっと暴走気味やったなぁ。

でもおもろいねんなーあのコンビ@椎名&堤。

●久保竣公
くんくの久保は、意外とハマってたなぁ!なかなか素晴らしく気持ち悪かった!←褒めてるの。
本来とってもシリアスな役どころやのに、ところどころおもろい人になってたりもしてて、
やっぱそこはくんくならではって感じではあったけど。
でもそれも気になるほどではなかったしねー。
出版社で関口くんと初めて会う場面とか、学校でチンピラ殺しちゃう場面とか、
なんやクスクスさせつつも、素敵に気味悪かったです☆
銃撃つとこなんかは、かっこ良かったしなぁ…☆
女の子を後ろから抱きすくめる場面も、なかなか色っぽかったし…☆
そもそもああいうきちんとした身なりをしてるくんくがかなり新鮮で良かった♪
(衣裳のスーツの肩パッドがやたらデカくて気になりましたけど。)
確かに、こういう役どころがくんくに来るってなかなかないやろなー。貴重やわ。
しっかし最後はエライことになってましたね。
まさかあんなSFな画になるとは。。。w

…あ~んでもやっぱくんくは絶対イサマが良かったと思うなー!
次、しれ~っとイサマで出てきたらええのにぃ。(諦めが悪いな君はほんま)

●加菜子と頼子
とても魅力的な女の子達やったので、もっとあの少女特有の危うい美しさを描き込んで
演じさせてあげてほしかったなぁ。

●二階堂さん
あーすげー池津さんっぽい!と思いましたw
あの、敦子さん達に突進してくとことかww

●山嵜さん
小松さん出てはるの知らんくて、びっくりした。
しかもくんくと絡んでるし☆≧∇≦

くんく「くっくどるどぅ」
小松さん「あ、ハト時計?」
く「いや、くっくどぅるどぅ」
小「だからハト時計」
く「じゃなくて、くっく…」

あのシーンは確実コントと化してますたね。(・∀・)
ってかこの二人が並んで映ってるだけで、ののてぃの中ではもうほぼコメディー。みたいな。

さて続編は作られるのでせうか。
作られるとして、順番どおりなら次に来るのは狂骨。
これかなり話のとっ散らかったクセモノなので、ハデにすっ転んで今度こそ致命傷
負いはしないかと今から心配です。。。
ってさんざ文句言うときながら、結局続けてほしいんかい自分!って感じですね。
まぁそうなのです。なんだかんだ言うて、やっぱ堤京極かっこええし…♪
ののてぃ的には、シリーズ中一等大好きな鉄鼠まではなんとかがむばって頂きたいかなーと。


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