おっさんノングラータ

魚は頭から腐るらしいよ。( 'ω`)

ベガスの恋に勝つルール(★★)

2008年08月19日 | 映画2008
よく考えたら意味不明な邦題だ
IMDb(5.7/10)
goo映画(76点)
超映画批評(65点)

キャメロン・ディアスとアシュトン・カッチャー主演の新味のないラブコメ。二人のどちらかのファンでない限り観る必要もないだろう。キャメロン・ディアスのファンであるおっちゃんもちょっと辛かった。

方や婚約者に振られ、方や社長である父親に解雇を言いつけられ、二人は憂さを晴らしにラス・ヴェガスへ行くわけだが、その前振りは少しずつ交互に見せられるので、用意されたネタを楽しむ間もなく場面が切り替わって慌しい。もっともそのネタもどこかで見たものなのだが。


それでも、人物がきちんと描かれていればそこそこ面白りそうな予感はした。しかし、キャメロン・ディアスはどう見ても週80時間働いているようには見えないし、「君は計画のための計画が好きだね」と冒頭で婚約者に揶揄されたが、擬似結婚生活を始めてからはそんな描写は見られなかった(もっともそれには理由があったが、最後の台詞一つで片づけてしまうのはあまりに乱暴)。アシュトン・カッチャーはとりあえずイケ面以外の何ものでもない。経営陣を前にしての下ネタはどうにも笑えなかった。それとも、先物取引をやっている連中のセンスはその程度、ということで笑うところだったのか?

遅刻したらペナルティを受けるため、二人が結婚カウンセラーの許へ競争するエピソードがあるが、あまりのやっつけぶりに目を覆いたくなる(「片方だけでOK?」は笑えるが、これもどこかで見た気がするネタなんだよなあ)。


gooのレビューでも見かけた疑問だが、

> 終盤、互いに惹かれているのに、譲歩するのがジョイのみというのが疑問。最後の裁判の前にひとつエピソードが欲しかった。
映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評

この点。婚約指輪のエピソードが疑問に対する回答だし、それこそが結審前のエピソードじゃないの? と思うのだが。でなければエンド・ロール直前に見せるヘイターとティッパーによる復讐も意味をなさない。むしろ計画のための計画、ならぬコメディ(として成立させる)ためのコメディに終始した前半を楽しめるセンスのほうに疑問を覚えるなあ。

100分に満たない映画の筈が、悪い意味で長く感じられた。


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