傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

小沢事件:何故、西松建設の献金事案が事件化したのか?(所感)

2013-02-23 23:20:16 | 検察・メディア

小沢一郎氏の「政治とカネ」事件は無罪確定で、メディアでは取り上げなくなり、過去の話になり、小沢一郎氏本人についても、新党・解党・衆院選大敗・分党騒動で過去の人扱いですね。
マアー、メディアの人間も宮使いの身であり、長い物には巻かれろが無難な社会を垣間見する思いですね。

ブログ「日々坦々 資料ブログ」様のエントリー『アーカイブ:小沢一郎「権力の暴走とメディアの加担-小沢問題の意味を問う」』(2013.02.22)で、木村 朗氏 (きむら あきら、鹿児島大学教員、平和学専攻)が「NPJ通信」に寄稿の論評『権力の暴走とメディアの加担-小沢問題の意味を問う』(NPJ通信2012.11.1)の小沢一郎氏の「西松献金事件」「陸山会(水谷建設)事件」「検察審査会による強制起訴」について、検察の権力乱用、それをマスメディアが協働してきた考察を紹介していました。

当方は、木村 朗氏のコラム『権力の暴走とメディアの加担-小沢問題の意味を問う』での考察については、同感で何ら異論はありませんが、西松献金事件化からの考察であり、何故、西松建設献金事案で、検察が小沢一郎氏の事務所を狙い打ちをしたのか?についての考察があればと思いましたね。
小沢一郎氏の「政治とカネの問題」は、小沢一郎氏抹殺を意図した守旧勢力に呼応した検察が事件化し、メディアはそれを協働したのです。

当方は、、本ブログ「陸山会事件:西松献金事件が起点・・・独善的検察の権力乱用は事実」(2011-10-08)で、陸山会事件、強制起訴による裁判は、西松献金事件が起点の小沢抹殺の動きとし、本ブログ「西松違法献金事件は、守旧グループの思惑が臭いますね。(No1)」(2011-10-08)で、

”「麻生首相は、情報好きで、官邸のインテリジェンス能力強化を主張していていた漆間前警察長官を、昭和48年以来の警察庁から官房副長官に任用したことは、麻生首相には、当初から思惑があったのでしょうね。

漆間官房副長官は、小沢代表の材料を注視しており、西松建設の外為法違反事案に関連し、政治資金規正法違反で小沢代表事務所の嫌疑を知り、積極的に情報入手し、検察は、阿吽の呼吸で、小沢事務所の証拠集めをし、時効を理由に、強制捜査・逮捕劇になったのでしょうね。
政府は、小沢事務所の黒の確証をもっての逮捕劇の情報をもっていたんで、小沢代表の強気の記者会見を見て、今は序の口で騒ぐ時ではないという大人の静観の態度を示したのでしょうね。

漆間官房副長官は、小沢事務所は黒という情報をもち、「自民党には及ばない」発言というのは、自民党議員には、逮捕・起訴までは行かないという感触をもっての発言でしょうね。
それが、検察への阿吽の呼吸にもなるのでしょうね。
それ以上に、麻生首相の意向を受けて、小沢代表の失脚の材料探しを検察側に打診していたと想像できますね。
小沢事務所の内実は、小沢代表に被害者意識をもつ、元秘書の高橋嘉信氏が検察側に積極的に、リークしたのでしょうね
。」”

と、当時の麻生首相が、官邸のインテリジェンス能力強化を主張していていた漆間前警察長官を、昭和48年以来の警察庁から官房副長官に任用したことは、警察・検察情報収集に関心大だった証だったのです。
漆間官房副長官は、小沢一郎氏を失脚させる情報を留意し、西松献金事案を注視してたと推察できます。

本ブログ「西松違法献金事件は、守旧グループの思惑が臭いますね。(No2)」(2009-03-12)で、

”「漆間巌官房副長官の「自民党には及ばない」発言問題は「記憶にはない」で終始し、曖昧に収束しつつありますが、政府の法務大臣、官房副長官は、今回の西松建設の外為法違反の裏金が政治献金に使途されていたことは検察から報告を受け、知る立場であり、逆に知らなければ、検察も政府も職務怠慢になりますね。

今回の西松建設の外為法違反の裏金が政治献金に使途されており、村井仁・長野県知事の元秘書の右近謙一・同県参事が、村井仁知事が衆議院議員時代に、西松建設OBが設立した政治団体「新政治問題研究会」から20万円の献金を受けており、右近参事は東京地検特捜部の事情聴取をされており、その途中に2月に自殺しております。
政府(法務大臣、官房副長官)は、政治資金規制法違反事案は、身近な問題で過敏に反応するテーマであり、政府の「知る立場でなく、報告も無かった」とは不可解ですね
。」”

と、西松建設の外為法違反の裏金は、小沢一郎氏だけでなく、自民党議員にも献金されており、メディアに小沢一郎氏の名前が上がった際に、小沢一郎氏は献金事実を認めた上、もし違法・不正の献金が明らかになれば返却すると記者会見しており、その後、村井仁・長野県知事の元秘書の右近謙一・同県参事が東京地検特捜部の事情聴取をされており、その途中に2月に自殺しております。
常識的には、特捜部は自殺者を出しており、西松献金事案を慎重に事を進めると思うが、3月に入り、野党第一党の小沢代表事務所を唐突にテレビカメラの待ちうける中で強制捜査したことが不可解でした。
後日になり、特捜部は、政治的な圧力に応じたのか、逆に、組織防衛に政治的な便宜を図ったのか邪推しましたが、当方は、その当時は政治に関心もなく、検察は政治と距離を置き公明な正義を司ると思っており、小沢一郎氏もやはり金権政治家だったのかと思ったのは事実です。

検察と政治の関係については、判らなかったが、ブログ「永田町異聞」様のエントリー『内部告発検事の出所で再び問われるメディアの姿勢』(2010年01月23日)、『検察は小泉自民党政権の操り人形だった?』(2010年02月01日) で、検察と政治の関係、国権に協働するメディア関係を再認識し、特捜部が異例・異常と思える小沢事務所の強制捜査の背景を、麻生政府の漆間官房副長官が小沢一郎氏の失脚を画策し、阿吽の呼吸で応じたのが特捜部の小沢事務所の強制捜査であったと思いました。

一方、西松建設側は、時の政府と喧嘩することの不利益は承知しており、早々に、終息させましたね。
本ブログ「西松建設の「調査報告書」は、会社延命への労作?」(2009-05-19)で、

”「報告書は、西松建設は、平成7年の「夏」頃に、政治団体を設立し、政治献金を行ったきたとし、献金の行う趣旨に関しては、
”「工事の発注を得たいという積極的な動機よりも、受注活動を妨害しないでほしいという消極的な理由もあったと供述する者もいた。」”
と報告しています。

この政治献金の行う趣旨の文面は、意味深の表現ですね。
國澤・前社長の公判が決定しており、小沢・前代表秘書の公判をも予定されており、西松建設としては、与野党の政治家を「悪者」するような記述は一切書けませんので、上述の表現が精一杯なのでしょうね
。」”

と、西松建設が政治献金を行う目的に政治団体を設置には、それなりの事由があったと思われるが、事が表ざたになれば、会社延命が最優先の課題で、早期正常化させるのが得策で、國澤・前社長に詰め腹切らせ、國澤・前社長も西松建設のために甘受したのでしょうね。
西松建設事案は早期収束したが、政治団体からの献金事案での大久保秘書の裁判の先行きが不透明になり、検察は異例の訴因変更し、陸山会事件に集約させ、西松献金事件は消滅する。
総選挙で政権交代が見込まれた時期に、小沢一郎事務所をテレビカメラが待ち構えるなかで仰々しく強制捜査し、大久保秘書を逮捕した西松献金事件は、大久保秘書の判決がどうなろうとも、守旧勢力にとっては、小沢一郎氏を代表辞任に追い込んだ成果をもたらしたことになったのです。

当方は、小沢一郎氏の「政治とカネ」の一連の事件は、麻生首相の意を汲んだ漆間官房副長官が小沢一郎失脚に、西松献金事案を事件化の指示したか、裏金問題を抱えた検察が漆間官房副長官の意向に阿吽の呼吸で呼応したのかどちらかと邪推しています。
メディアも時の権力に呼応する御用報道が商売であり、小沢抹殺に協働してきたと思っています。

木村 朗氏は、小沢問題を「権力の暴走にメディアの加担」と論考し、朝日新聞の社説を問題視していますが、当方も、本ブログ「朝日新聞の小沢氏無罪への社説・・・・相変わらず高慢な体質」(2012-11-14)で、朝日新聞の社説を取り上げ、本ブログ「小沢幹事長への説明責任の要求は、痴漢容疑者への弁明要求と同質」(2010-02-07)を引用し、痴漢容疑で嫌疑不十分で不起訴の人間の弁明を、朝日新聞が納得できなければ世間が許さないというスタンスの高慢な体質と批判しました。
日本社会は、国家権力の暴走にメディアが加担(協働)しても、罪が問われず自省もなく一過性の事案と忘れ去ることが賢明の風潮で、批判することは、「物言えば唇寒し秋の風」で、過ぎた事に余計な事を言えば災いを招くことなるだですね。

3月に、石川議員ら小沢一郎氏の元秘書の判決がありますが、判決が有罪・無罪であろうが、守旧勢力は微動だせず、メディアも自省の総括もなく、日本社会の再生の契機にならず、傍観者の当方は御身第一で、わが道を行くつもりですね。



1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-03-02 21:36:31
あなたの所感?・・・と言うより 宗教的小沢一郎としか言いようがないね。 あなたの「小沢一郎氏本人・・・過去の人扱いですね」・・・・・・まあ私の所感?も同様です。    が、ただ、その所感?は私にとっての1998年以降小沢・・・なのですよ。2012年12月以降の「過去小沢一郎」、、、貴方とはやはり違うね。

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