咲-Saki- 第16巻 感想
今回の16巻の表紙は千里山女子。表紙面に怜&竜華、折り返しにいるのがセーラ。何だかんだで、本編では千里山女子が単行本の表紙を飾るのは初めてなんだよね。当然と言えば当然かもしれないけど、意外に感じなくもない。
裏表紙
裏表紙は泉とフナQ。今回は内容的にも『怜-Toki-』との同時発売であることを考慮しても千里山女子が表紙を飾るのにこれ以上ない巻だったね。
<関連記事>
・咲-Saki- 第16巻 & シノハユ 第7巻 & 咲日和 第6巻 & 怜-Toki- 第1巻 感想
16巻は第155局「証果」~第166局「邂逅」までを収録。各話の感想は連載時の記事を参照ください。(以下、本編のネタバレになりますので未読の方はお気を付けください。)
<それぞれの前夜>
・咲-Saki- 第155局 「証果」 感想
・咲-Saki- 第156局 「両親」 感想
・咲-Saki- 第157局 「報告」 感想
・咲-Saki- 第158局 「前夜」 感想
・咲-Saki- 第159局 「準備」 感想
<5位決定戦 ~先鋒戦~ >
・咲-Saki- 第160局 「5決」 感想
・咲-Saki- 第161局 「戦友」 感想
・咲-Saki- 第162局 「予知」 感想
・咲-Saki- 第163局 「炸裂」 感想
・咲-Saki- 第164局 「素晴」 感想
・咲-Saki- 第165局 「混戦」 感想
<運命の日、来る――!!>
・咲-Saki- 第166局 「邂逅」 感想
インターハイもいよいよ大詰め。激闘のセミファイナルを終え、敗れた高校は5位決定戦へ、勝ちあがったものはファイナルへ。いよいよそれぞれの運命の日が訪れようとしていた――。
進化がぶつかりあう~5位決定戦~
園城寺怜
5位決定戦の見どころは、なんと言っても怜の能力が更なる進化を遂げたところ。元々、未来視は最強クラスに強い能力ではあったけど、「行動によって変わる複数の未来」が見えるようになった怜は、さらに強さに磨きがかかったよね。
怜は元々、倒れて生死の境を彷徨って1巡先が見えるようになったわけだから、準決勝の対局を経験したことで、新しく複数の未来が見えるようになったということだとしたら、あまりにも強大だった照との対局が怜の進化に繋がったという風に考えることも出来る。怜が倒れるほどに能力を連続使用しなければ止めることが出来ない相手なんてそうそういるものでもないし。
すばら先輩の活躍
そして、すばら先輩の活躍も目を見張るものがあった。過酷を極めた準決勝第一試合を経験した2人が、爆発する漫ちゃんを止めるべく、再び共闘するシーンはおもしろかったね。それこそ、麻雀という競技が4人で行うからこそのおもしろさを体現しているような対局だった。同卓者との相性次第で持ち味を生かすことも殺すこともある。
「強さ」をどう定義するかは難しいところだけれど、純粋な能力の「強さ」だけでは順位は決まらない。すばら先輩が+収支の2位になると予想できた人がどれだけいただろう。組み合わせ次第で、番狂わせもあり得るという展開になったのは良かったと思う。
怜の進化、怜との連携によるすばら先輩の打ち回し、漫ちゃんの七対子。準決勝で敗退した彼女たちも立ち止まることなく、未来に向かって成長を続けているというのが伝わってくる対局だったのが良いよね。5位決定戦を描写する意義はここにあると思う。次鋒戦以降もこういう描写に期待したいところ。(←描かれるかわからないけど。)
そして、その日がやって来る――。~宮永姉妹の邂逅~
邂逅
そして、今巻はついに宮永姉妹の邂逅が描かれました。15巻は咲和で心が満たされ、16巻は咲照に脳を支配される。幸せだ....。どこまでも最高すぎて、「ありがとう」という言葉しか出てこない。
咲さんが夢見た照との再会。すべてはこの日のために――。徐々に明かされる宮永姉妹の過去と2人の想い。2人をつなぐもの“麻雀”。インターハイの頂点が決まる運命の日にどんな結末が待ち受けているのか楽しみでしょうがない。あぁ、ついにこの日がやってきたんだなぁ...。
表紙裏のおまけマンガ
杏果ちゃん
大人になった杏果ちゃん登場!いつもは、もう少しラフに描かれるおまけマンガだけど、今回は本編と同じように描きこみがされていてちょっと驚いたじぇ...。杏果ちゃんは28歳になってもそのままかわいく成長したね。
むしろ、驚いたのは、はやりんママの美月さん(50)...(笑)
美月さん
「全裸で雨の中に立ち尽くすこと」に憧れがあったらしく、どしゃ降りのなかの露天風呂を強行する美月さん。容姿も然ることながら、元気さと若さは年齢を感じさせないねぇ。むしろ、雨の中ではしゃいでる姿は一番子供なんじゃ......(笑) 美月さんかわいい。