ふわふわな記憶

日々精進。

咲-Saki- 第166局 「邂逅」 感想

2016-10-08 12:25:00 | 咲-Saki-
咲-Saki- 第166局


以下、咲-Saki-本編最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第165局 「混戦」 感想)


咲さん起床!

 咲さんかわいい。(挨拶) あまりのかわいさに思わずキーボードを叩いてしまった。我々の業界では、朝起きたときや会ったときの挨拶は「おはよう」「こんにちは」ではなく、「咲さんかわいい」ですからね。数年後には世界にも通用する標準語になる予定です。

 ついに我らが主人公咲さんがお目覚めになりました。第160局以来の御登場なので、およそ4ヶ月眠っていました。(違う) うん。咲さんは本当にかわいいね。寝て、起きるという行為だけでそのかわいさを発揮する。

 4ヶ月程度、咲さんが登場しない回が続く事自体は特別珍しいことではないけれど、やっぱりヤンガンから溢れ出す咲さん成分を生きる糧にしている我々清澄高校応援部としては、4ヶ月も栄養を摂取できないと栄養失調になってしまうのですよ。いやー、今回は冒頭から咲さん成分を補給出来て大満足であります。久しぶりの登場で盛大に転ぶのも咲さんクオリティの為せる業!


 さて、咲さんがかわいすぎたために話は逸れたけれど、ついに清澄高校は決勝戦の会場へ。



~5位決定戦~

 先鋒戦が終わり、それぞれの控え室へと戻る4人。


すばら!

 前評判を考慮するなら一番健闘したのはすばら先輩でしょう。すばら先輩は謙遜しているけれど、対局者の性質と場の状況を読み切った立ち回りは誰にでも出来るわけではないよね。対局の内容が怜との連携に依るところがあったことは確かでも、すばら先輩の打ち回しがあってこそ連携は成り立っていたわけだし。

 裏を返せば、漫ちゃんには厳しい対局だった。「爆発」を上手く連携して抑えられてしまうとこの結果も仕方ない。現に、サトハ先生のいる準決勝では半荘2回でプラス収支だったし、今回はツキに恵まれなかったと言えるね。

 怜のトップは予想通りだけど、「行動によって変わる複数の未来」が視えるという進化を遂げたのが驚き。加えて、2巡先や3巡先を視ることなく20800点のプラスってのは流石だね。逆に言えば、怜を持ってしても圧倒的な力量差を示した準決勝での照の異常性を改めて思い知らされるけれど...(笑)



~世界ジュニア~


ダブル宮永

 熊倉トシさんとカツ丼さん。やり取りを見るに結構親しい仲に見えるけど、この2人知り合いだったのか。というか、熊倉さんいつもカップラーメン食べてるな...(笑)

 熊倉さんは、来る世界ジュニアに向けて監督と選手を選考中の模様。世界ジュニアのメンバー選出って、熊倉さんに決定権があるのか...。いや、わかってはいたけど、やっぱり只者じゃないなこの人。


藤田プロ 「今年こそ 決勝リーグですか」

熊倉さん 「いや 目指すは世界一よ」 
 


 熊倉さんが見据えるのは決勝リーグのその先にある世界一。そして、その鍵になるのが荒川憩と宮永姉妹だと。

 実際に宮守女子と対局経験がある分、印象に強いのかもしれないけど、熊倉さんの中ではやっぱり咲さんの評価ってかなり高いんだね。実際に勝利したことのある衣はさておいたとしても、これから決勝で咲さんが闘う淡や穏乃よりも熊倉さんは咲さんに注目しているってことなんだろうか。まぁ、評価の基準が単純な強さを意味しているかどうかはわかれないけれど...。

 個人的に上記の3人以外に候補者を挙げるなら、衣・怜・サトハ先生の3人は実力としては十分だと思う。メンバーの定員と今後の成長次第ではあるけれど、淡、穏乃、哩さん・姫子コンビ、部長の5人も選びたい。世界で活躍する選手を集めた臨海女子との対局を通して、世界ジュニアで通用する選手かどうか判断出来そうだから、決勝戦での対局はメンバー選考に関わってきそうだね。

 監督は赤土さんで決まりじゃないかなぁ。阿知賀女子の決勝進出についても、赤土さんの指示・戦略が大きく貢献したことは言うまでもない。しかも、現時点で登場している大人組は自分自身は強くても指導者のイメージが湧かない人が多いから、熊倉さんが監督にならないなら赤土さん一択だと思う。



~宮永家の過去~

 場面は変わって、宮永家について取材をしていた西田さん。
 

クォーター

 宮永姉妹はクォーターだった!マジですか。そりゃ、西田さんじゃなくても驚きますって。立先生のデビュー作『FATALIZER』の主人公・青山士栗ちゃんも父方の祖父がノルウェー人でクォーターだったけど、流石に宮永姉妹がクォーターだったとは考慮しとらんよ・・・。

 今回、かなり重大な情報が明かされ過ぎて脳が追いつかない。『咲-Saki-』重大発表!!って、実写化のことじゃなくて、この事だったんじゃないの!?ってレベルです。とりあえず、新情報をまとめておきたい。


 お婆さんの話によると、以前、咲さんのフラッシュバックで出てきた火事の描写、あの火事で幸いケガ人はいなかったが、火事の後、咲さんはお父さんと2人で引っ越しをしたと。

 火事の前の晩に母方の祖母・アークタンデさんが宮永家を訪れていた。そして、宮永姉妹の母の結婚前の名前は「愛・アークタンデ」。白人という情報だけだと何人なのか曖昧だけど、「Arctander」という姓はノルウェー由来の姓みたい。(参照:「Arctander」



アイ・アークタンダー

 そして、20年くらい前に活躍した麻雀プロに、「アイ・アークタンダー」という選手がいたと語る西田さん。一方で、取材で出てくる宮永姉妹の母はハーフでもなんでもない全然「アイ・アークタンダー」とは似ていない人だったと。だが、「アイ・アークタンダー」という選手の写真を見たそのお婆ちゃんは間違いなく、「宮永愛」であるとそう語るのだ。

 なるほどねぇ~。お婆ちゃんの証言から、麻雀プロ「アイ・アークタンダー」=「宮永愛」(宮永姉妹の母である人物...のはず)であり、だがしかし、現在宮永母として取材に登場する人物は「宮永愛」ではないと。なかなかどうして、入り組んだ深い事情がありそうなお話である。何かの理由で「宮永愛」ではない誰かが「宮永母」を名乗っているのか。はたまた、本当に2人の母がいるのか――。

 いっそのこと、お婆ちゃんがボケちゃった!(失礼)とかで証言が食い違っているなら謎は解決なのだけど、複雑な家庭事情があるのかなぁ...と否が応でも連想させられてしまう。「アークタンデ」と「アークタンダー」で読み方を変えているのも疑問が残るし。


 一つの謎が明かされたと思ったら、新たな謎が生み出されていく。『咲-Saki-』という物語の根幹に関わるお話でもあるから当然だけど、情報の開示の仕方が絶妙というか、良い意味で憎いというか、わくわくせさせるのが上手いなぁ。見えかけてきたものの先に―― もとい『咲-Saki-』に何があるのか楽しみでしょうがない。


~清澄高校出陣~


清澄出陣

 さて、いよいよ、我らが清澄高校が試合会場に到着した。そういえば、10分後の休憩の後に5決の次鋒戦が開始されるとアナウンスがあったけど、咲さんが起きて、支度をして、会場に向かって、会場に到着するまで時間が飛んでるけど、次鋒戦は既に終わってしまった可能性が・・・.

 それはさておき、5決で活躍をしたすばら先輩の勢いを受け継いで、すばら先輩の髪型を真似する優希がかわいい。2回戦・準決勝と対局をしてすばら先輩が果たせなかった打倒・宮永照を掲げる優希。意気込みと勇気だけは誰にも負けない優希の姿勢は尊敬する。普通ならたとえ強がりだとしてもあの化物を相手に「倒す!」と宣言は難しいし、優希の場合は本気で倒す気持ちで向かっていくから頼もしい。結果はどうあれ、闘う前から負けていては勝負にならないのだから。



安心と信頼の咲さん

 優希が意気込みを語るなか、ブレない咲さんがかわいい。緊張しておトイレの流れがすっかり咲さんのお約束になってしまったためか、部長とまこの「・・・・・・・・・」と「またか」みたいな視線が笑える。



 「運命」「偶然」「必然」。言い回しはたくさんあって、解釈次第であってそこに答えはない。思いがけない「偶然」に遭遇することはたくさんあるけれど、世の中の「偶然」は「運命」を信じるならばそのすべてが「必然」であると言えるはずだ。ただ、一つだけ言えることは「今」という瞬間は「過去」の様々な積み重ねが作った「結果」である。


咲-Saki- 第166局 「邂逅」

 うわー!!!うわー!!!!!ついに、ついにこの瞬間がやってきたのか...!そう、宮永姉妹の「邂逅」である。我々がずっと待ち望んで、でもこの瞬間が来るとき何が起こるのか多少の不安もあって。いつか来るだろうと思っていた瞬間が「今」、目の前に飛び込んできたのである。

 感慨深い...。アニメ1期最終回のエンディングで予告的に宮永姉妹の邂逅が描かれてから約7年。それが、現実のものとなった!この「邂逅」は、文字どおり思いがけない「偶然」のものだった。、でも第2局[理由]で、どうしてもお姉ちゃんに会いたくて「一緒に全国に行こう!!」と決意して、長野県予選やインターハイの対決――咲さんが願い、照と同じ場所に立つだけの資格を得るために奮闘してきたこれまでの全てが生み出した結果の「邂逅」である。だから、この「邂逅」は必然だ。この再会が2人に何をもたらすのか。それを考えるだけで胸の鼓動がおさまらない。

 
 次回は12/2発売号で掲載予定。2ヶ月近く空いてしまうけど、12/24(土)に『咲-Saki-』シリーズの単行本4冊同時発売も決定したようだし、今年のイブは楽しみっすね!


24 コメント

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Unknown ( )
2016-10-08 12:54:34
そうじゃないだろ
クォーター属性の魅力が何一つ引き出せてないじゃないか
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Unknown (未来)
2016-10-08 12:55:05
咲さんクウォーターだった!
咲さんに外国人の血が入ってるなんて燃えるわ〜
世界ジュニアの監督、ネットでは慕ちゃんと言うけど、アークタンダーもワンチャンあると思う。
むしろ年齢的にそっちのほうがあり得る。一時活躍したとはいえ、実はプロの間ではすごい人だったのかもしれないし。
そう考えると宮永一家まじですごいな〜!
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 (ゆう)
2016-10-08 13:00:01
いつも読ませていただきます♪( ´▽`)
咲-Saki-は大好きな作品なので、今後の展開や漫画が楽しみです。
因みに、僕が1番好きなキャラは咲です^ - ^
これからも書くのよろしくお願いします。
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Unknown (Unknown)
2016-10-08 13:01:13
阿知賀編第1局のサブタイトルにも「邂逅」が使われてますよね。このサブタイトルを読んだ時まさか・・・とは思いましたけどラストの1枚を使ってのインパクトがヤバいですね
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Unknown (Unknown)
2016-10-08 13:08:34
クォーター設定の魅力が云々は今回の話だけで完結するものじゃないでしょ。宮永家の過去が分かった時に氷解するものがあるかもしれないし
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Unknown (Unknown)
2016-10-08 13:14:35
今回の展開はたまげたなあ。。コメ欄にあるアークタンダーさんが世界ジュニアの監督説は情報が出るタイミングとしてもあるかもしれんね
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Unknown (Unknown)
2016-10-08 13:19:43
照さんは咲さんが話し掛けないとそのまま素通りしそうなオーラ出てるのがハラハラするわ
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Unknown (Unknown)
2016-10-08 13:44:15
ユキちゃんのメロンメロンおっぱいが久々に全盛期の輝きを取り戻したから良しとしよう
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Unknown (Unknown)
2016-10-08 13:47:37
本編第1話のサブタイトルを「邂逅」ではなく「出会い」にしたのは166局というかこの咲と照のシーンで使うためだったとか?
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Unknown (Unknown)
2016-10-08 13:47:42
宮永家については風呂敷が更に広がって想像の余地は増えたけど謎も増えましたなぁ。

1つ確定したのは荒川さんは相当異常な強さなんだろうなってことか。怜やガイトさんと同等以上でしょうね
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