毎年2月の第4日曜日は、日生漁協恒例の「かき祭り」の日で、今年は27日だった。前々日までは降雨確率70%という予報で当日は雨を覚悟していたのだが、なんと早朝から太陽がギンギラギン、気温も15度くらいまで上がり、まさに春本番という暖かさとなった。
引っ越して初めての「かき祭り」なので、神戸と県北の若い者に呼びかけ、私を入れて計13名(ちびっ子3名)が集まることになった。電車で10時前に到着の神戸組と合流して、「港が見える丘公園」に登って「かき祭り」会場へ移動、買い物をしてかき料理を食べにゆくことになっていたのだが、予想外の人出で予定が狂った。
9時半に家を出て国道までゆくと、250号線の岡山方面から来る車道は大渋滞。今日は五味の市への道は一方通行になっていて、進入路は京阪神からの車と岡山方面からの両方の車が30分近く立ち往生したままである。県北から来る姪一家も渋滞で何時に到着できるが分からないという電話。私はというと、電車の到着時間から15分も経っているのに神戸組と合流できない。やっと会えて理由を聞くと、「かき祭り」に来た人たちで電車は満員、ホームも改札口も大混雑で出るに出られなかったという。
神戸の義妹は何回か来ているので驚いてはいなかったが、初めての私はこの大混雑にびっくり、こんなに盛大な行事だとは思いもしなかった。車道は大渋滞、歩道は人で歩くのも大変な状況である。県北組を待たずに「港が見える丘公園」へ登ることにして出発。穏やかな日差しが心地よくてチビたち3人は張り切って登っているが、めったに山登りをしない私はビリッケツでヨタヨタついてゆく。
日生諸島行きの定期船が出る港の周辺。
日生駅前、小豆島行きフェリー乗り場が見える。
山頂まで1.7km、汗ばむほどの陽気のなかを約40分かけて登頂。展望台からの眺めは最高である。おだやかな瀬戸内の春の海が眼下に広がって、何ともいえない爽快さ。日生諸島の島影、かき筏が浮かぶ海面、行き交う船、空高く舞い飛ぶとんび、そんな光景を見ていると時を忘れそうである。
日生大橋の架橋工事も順調に進んでいるようである。
「みんな幸福になろうね」と言いながら、山頂にある「幸福の鐘」を打ち鳴らす。
ここには与謝野晶子・鉄幹夫妻の歌が刻まれた碑が立っている。
ここ備前市は与謝野夫妻ゆかりの地だそうで、日生駅前には、のどかな日生の海に夫婦で舟を浮かべ詠んだ歌『妻恋ひの鹿 海こわる話聞き それかと見れば 低き鶴島』の歌碑が野生鹿のブロンズ像とともに設置されている。
県北組が到着したという電話、いつもなら1時間半も掛からないのに約3時間掛かったようである。五味の市で合流、12時15分に再集合ということで神戸組は買い物に散らばってゆく。私は県北組のお兄ちゃんたち3人とチビたち3人を連れて屋台の店を見て歩く。色んなキャラクターのお面が売られている。最近はお祭りでもお宮に参ることなどないのでお面の値段など知らないので、1枚800円にはびっくり。チビたちはお気に入りのキャラクターのお面を選んでご機嫌である。
今年の「かき祭り」は、11月に姫路で行われる「B-1グランプリ」に出品する“かきおこ”が初出店していた。普通の大きさを4等分して1切200円で販売しており、長い長い列でとても買えそうにない。県北の名物“津山ホルモンうどん”も大繁盛、みんなあれこれ買ってテント村の椅子に腰掛けて食べている。
時間になったので予約しておいた食事処へ移動。私は2度目だが、神戸の義妹はこれで4度目、さすがにかき料理は食傷気味らしく、一品料理でお酒を楽しんでいた。今日はかき料理の写真を撮ろうと思っていたのに、そのことを一度も思い出すことなく食べつくしてしまい、家に帰って思い出す始末。もうボケがはじまったかしら?
2時ごろ、わが家に移動。コーヒーを飲みながらおしゃべりがはずむ。一番小さいチビちゃんが、「帰りたくないの、泊まっていい?」と言ってくる。こういう可愛らしいことを言われると、もうババはデレデレである。
こうやってみんなが楽しんで帰ってくれたら、声をかけた甲斐があるというものだ。楽しい一日だった。
引っ越して初めての「かき祭り」なので、神戸と県北の若い者に呼びかけ、私を入れて計13名(ちびっ子3名)が集まることになった。電車で10時前に到着の神戸組と合流して、「港が見える丘公園」に登って「かき祭り」会場へ移動、買い物をしてかき料理を食べにゆくことになっていたのだが、予想外の人出で予定が狂った。
9時半に家を出て国道までゆくと、250号線の岡山方面から来る車道は大渋滞。今日は五味の市への道は一方通行になっていて、進入路は京阪神からの車と岡山方面からの両方の車が30分近く立ち往生したままである。県北から来る姪一家も渋滞で何時に到着できるが分からないという電話。私はというと、電車の到着時間から15分も経っているのに神戸組と合流できない。やっと会えて理由を聞くと、「かき祭り」に来た人たちで電車は満員、ホームも改札口も大混雑で出るに出られなかったという。
神戸の義妹は何回か来ているので驚いてはいなかったが、初めての私はこの大混雑にびっくり、こんなに盛大な行事だとは思いもしなかった。車道は大渋滞、歩道は人で歩くのも大変な状況である。県北組を待たずに「港が見える丘公園」へ登ることにして出発。穏やかな日差しが心地よくてチビたち3人は張り切って登っているが、めったに山登りをしない私はビリッケツでヨタヨタついてゆく。
日生諸島行きの定期船が出る港の周辺。
日生駅前、小豆島行きフェリー乗り場が見える。
山頂まで1.7km、汗ばむほどの陽気のなかを約40分かけて登頂。展望台からの眺めは最高である。おだやかな瀬戸内の春の海が眼下に広がって、何ともいえない爽快さ。日生諸島の島影、かき筏が浮かぶ海面、行き交う船、空高く舞い飛ぶとんび、そんな光景を見ていると時を忘れそうである。
日生大橋の架橋工事も順調に進んでいるようである。
「みんな幸福になろうね」と言いながら、山頂にある「幸福の鐘」を打ち鳴らす。
ここには与謝野晶子・鉄幹夫妻の歌が刻まれた碑が立っている。
ここ備前市は与謝野夫妻ゆかりの地だそうで、日生駅前には、のどかな日生の海に夫婦で舟を浮かべ詠んだ歌『妻恋ひの鹿 海こわる話聞き それかと見れば 低き鶴島』の歌碑が野生鹿のブロンズ像とともに設置されている。
県北組が到着したという電話、いつもなら1時間半も掛からないのに約3時間掛かったようである。五味の市で合流、12時15分に再集合ということで神戸組は買い物に散らばってゆく。私は県北組のお兄ちゃんたち3人とチビたち3人を連れて屋台の店を見て歩く。色んなキャラクターのお面が売られている。最近はお祭りでもお宮に参ることなどないのでお面の値段など知らないので、1枚800円にはびっくり。チビたちはお気に入りのキャラクターのお面を選んでご機嫌である。
今年の「かき祭り」は、11月に姫路で行われる「B-1グランプリ」に出品する“かきおこ”が初出店していた。普通の大きさを4等分して1切200円で販売しており、長い長い列でとても買えそうにない。県北の名物“津山ホルモンうどん”も大繁盛、みんなあれこれ買ってテント村の椅子に腰掛けて食べている。
時間になったので予約しておいた食事処へ移動。私は2度目だが、神戸の義妹はこれで4度目、さすがにかき料理は食傷気味らしく、一品料理でお酒を楽しんでいた。今日はかき料理の写真を撮ろうと思っていたのに、そのことを一度も思い出すことなく食べつくしてしまい、家に帰って思い出す始末。もうボケがはじまったかしら?
2時ごろ、わが家に移動。コーヒーを飲みながらおしゃべりがはずむ。一番小さいチビちゃんが、「帰りたくないの、泊まっていい?」と言ってくる。こういう可愛らしいことを言われると、もうババはデレデレである。
こうやってみんなが楽しんで帰ってくれたら、声をかけた甲斐があるというものだ。楽しい一日だった。
軍主導国家の時代に自由思想を貫いた与謝野晶子ですが、穏やかな瀬戸の風土が育んだのでしょうか。
彼女の時代にもかき祭りは催されたのでしょうか?
これほど人が集まるとは予想外のことでした。長蛇の列を否ともせず、気長に待って美味しいものにありつこうとする気力には脱帽です。
今年のかきは猛暑の影響でプランクトンが増え、それをエサにかきの身が丸々と太って上々の出来だったそうです。
もうそろそろかきも終わりとの事です。
姫路のB-1グランプリで「かきおこ」を試食してみてください。