小泉環境相が育休を取得・・・

　15日、小泉環境大臣は、第一子誕生後、３か月の間に合わせて２週間分、育児休暇を取得することを表明。菅官房長官は「官民を問わず男性の育児参加の促進に良い影響を及ぼすことを期待したい」という。が、育休中は給与を削減される一般のサラリーマンなどと異なり、閣僚や国会議員は減額措置がない。が、大臣の給料は国民の血税だということをお忘れか？　
　いくら大臣が率先したからと言って、一般のサラリーマンが同じようにできるわけがないだろう。育休を義務化するより、本当に必要な人が気兼ねせず育休が取れるような環境づくりが必要ではないかと思う。小泉氏のような人に育休が必要かどうか、環境大臣って暇なんだネ。インターネットではこの問題について早くも炎上しているとか。当然だろう！ 

　ところで2日、今年注目するべき世界の20人に小泉環境相が選ばれたそうだ。「顔は良いが独創的な考えを持たない世襲の政治家貴族なのか、彼の世代で最も興味深く有望な政治家なのか、相反する見方がある」と指摘、力量が「試される年」となるだろうと占ったとか。
　また、「リベラル志向でクールな雰囲気」を保ちながらも、安倍政権で閣僚ポストに就くなど「抜け目のない政治家だ」と分析。家系や、第1子が誕生予定であることを紹介。小泉氏が安倍首相の後継として取沙汰されることもあるとしつつ「彼がどのような道をたどるのかはまだあきらかではない」とも。

　「世界の20人」の選出基準がどのようなものかは知らない。が、おそらく9月にニューヨークで開かれた国連気候行動サミットでの「セクシー発言」で注目されたことが要因ではないか、と私は思う。
　小泉氏はその後、記者団に「セクシー」発言の真意を問われ、「それをどういう意味かって説明すること自体がセクシーじゃないよね」と話した。「対策としてクールは分かるがセクシーは会見で聞き慣れないのでは」との問いにも、「だからそれを説明すること自体がセクシーじゃないよね」とほぼ同じ言葉を重ねた。テレビでこれを見た時、彼は一体何が言いたのか、答えに困ってはぐらかしているとしか思えなかった。
　せっかく気候行動サミットで外交デビューしたのに、記者から「石炭は温暖化の大きな原因だが、脱石炭火力に向けて今後どうする？」と質問された小泉氏は、即座に「減らす」と答えたが、さらに「どのように？」と具体策を尋ねられると答えに詰まった。６秒間の沈黙後、出てきたのは「私は大臣に先週なったばかり。同僚、環境省スタッフと話し合っている」と苦しいコメント。これはないよネ。　

　これまでも小泉氏は、小難しい言葉や横文字を使って賢そうなことを言っているが、よく聞くと意味が通らない発言が目立つ。一体何が言いたいのか、言葉に重みがない。かつて竹下登元首相の答弁が「言語明瞭・意味不明瞭」と評されたが、小泉氏の発言もそれと同じように思える。
　彼は1年生議員の時から「歯に衣着せぬ」発言が目立ったが、そもそも「親の七光り」がなければ、ああまでデカい態度は取れなかったはずだ。何もない普通の1年生議員だったら、とっくの昔に潰されていただろうネ。一時は将来の首相候補とまで言われたが、最近はやや失速したような感がしないでもない。
　昨今は週刊誌の見出しに小泉氏の名前が度々挙げられている。内容は読んでいないので詳しくは知らないが、政治資金、不倫、ポスター疑惑などのイメージを一変させる言葉が羅列する。「朱に交われば赤くなる」というが、まだ40歳前の若造がスキャンダルだけは一人前か。これ以上化けの皮が剝がれないようにご注意を…。
　だから私は声を大にしていいたい。「政治家に限らず、世襲には反対」と…。