つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

セクハラで夫婦が会見・・・

2006-05-19 | Weblog
 毎朝起きるとすぐテレビのスイッチを入れ、見るともなく朝の用事をする。今朝も掃除機を掛けながら、ふと聞こえた画面に目をやった。画面には「苫小牧市長 セクハラ 夫婦で謝罪会見」などの文字が見え、中年の夫婦が記者会見をしていた。
 北海道苫小牧市の桜井忠市長(52)が飲食店経営の女性にわいせつ行為をした問題で記者会見し、前日辞意を表明した。桜井市長は、女性にした行為そのものは大筋で認める一方、示談金として100万円を提示したなどの経緯について「事実関係と異なる部分があり、真実を訴えていきたい」と主張しているという。
 その後、事実関係に異なる部分があるとして、夫婦揃って謝罪と釈明の会見をしたのであるが、恥の上塗りをしただけのように思われた。妻が事細かに被害者とのこれまでの成り行きなどについて語っていたが、よくこのような恥ずかしい会見に出てきたものだと思う。セクハラという破廉恥な行為をし、社会的地位も名誉も失った夫を擁護するために公の場に姿を現す勇気は夫婦愛からか、それにしても効果はイマイチだったのが気の毒である。

 男が女性問題で社会的地位を失うという話はままあることで、つい最近にも、北米トヨタの大高社長が秘書からセクハラ訴訟を起こされ、トヨタのイメージへの影響が大きいとして、事実上更迭の辞任に至った事件があったばかりだ。
 また、少し昔の平成元年、内閣総理大臣になった宇野宗佑氏は、就任3日後に愛人の神楽坂芸者とのスキャンダルが発覚し、わずか在職69日で辞任に追い込まれた。その後は泣かず飛ばずで、平成8年には政界を引退した。歴代内閣のうち、最も短期間であり、最も恥ずべき辞任理由であった。
 昔の政治家には愛人の一人や二人いるのは当たり前という時代があり、「英雄色を好む」というか、「女遊びは男の甲斐性」といわれ、男同士「へそから下の話はしない」という不文律があったようで、お互い見てみぬ振りをしていた。それに相手の女性も立場をわきまえてか、公に騒ぎ立てるようなことはしなかった。
 既に鬼籍にいる人なので、今さら個人名を挙げるのは失礼だが、ずいぶん昔のことでは、大物政治家藤山愛一郎氏と女優細川ちか子との仲は、子どももあり、世間では知らぬ者はいないくらいで、公然の秘密なんてものではなく公認の間柄であった。
 その他にも、元総理大臣田中角栄氏なども、愛人との間に子どももおり、その存在は知る人ぞ知るという公然の秘密で、週刊誌を賑わした時期もあるが、それにより職を失うことはなかった。
 遠い昔には、他にもまだまだ艶福家はいたが、それが元で身を滅ぼしたという人はいなかったと思う。男性にとってはいい時代であったことだろう。
 今や「遊びは男の甲斐性」「英雄色を好む」などは死語となってしまったようで、女性の反撃で進退窮まった男のみっともなさ、「へそ下三寸に人格なし」か。
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1 コメント

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Unknown (関西のヤングばーば)
2006-05-19 17:45:09
 それそれ、男の人格たるや愛すべき自分の△△をどう黙らせるかで決まるのだ。女が強くなればなるほど自分のものは女房以外に触れさせてはならじ。

 女を甘く見てはいけない。どこで殿方を落としいれようと手ぐすね引いて待っているやも知れませぬぞ。

 おおーこわい。

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