中国語講座

朝は思ったほど寒くなかった。
薄曇り。ここではスカッと晴れるということは夏以外あまりない。

今日は福建師範大学の留学生向け中国語講座に出かける。
教員は無料だそうだ。
朝ごはんは学生寮の前に毎朝出張っている屋台の肉饅一個1.5元。
日本の豚まんと同じ味だ。

大通りに出て師範大を通る路線バスに乗ろうとするが満員で乗れない。
というより、入口と出口に乗客がたまっているので乗り込めないのである。
師範大学で案内してくれる同業の方と、待ち合わせをしているので遅れてはいけないと思って
タクシーを止めると、外国人とみて70元でと思い切り吹っかけてきた。
「不要」と断り、再びバスを待つ。次のバスは何とか乗り込めた。
混んでいたが優先座席を空けてくれていたので座ることができた。
公共マナーをあまりわきまえないわりには、席を年長者や子供、障碍者に譲る習慣は根付いている。
どうしてなのだろうか。よくわからない。


北京のワッフル専門店のサンドイッチ（三明治 sānmíngzhìとワッフル。作りは少し雑いが美味しい。


北京のカルフールにはたこ焼き屋(章魚小丸子zhāngyúxiǎowánzǐ）があった。

中国語講座をすでに受講している日本人教師のUさんに案内してもらって、事務室に入る。
私の大学のＴ課長から電話を入れてもらってあったので、スムーズに
手続きをすることができた・・と思いきや、案の定、紹介状と写真を要求された。

先週、外事処にでかけてＴ課長に中国語講座で勉強したい旨、お願いしたとき、
「何もいらないよ。ぼくから言ってあるから大学名と名前を言えばいいよ」と
おっしゃっていたのだが。その時、紹介書が必要じゃないんですか、と念押ししたのだけれど。
まぁ調子のよい方である。

遅れて３班の教室に入った。３班は下から３番目、９班まであるそうなので、
初級の上クラスである。教室にはアジア系、アフリカ系、欧米系、日本人など様々な国籍と思しき若者が
いて文法の授業が始まっていた。後ろに座ると前は金髪のフランス人（かな）
遅れてアフリカ系のすらりとしたモデルのような美人学生が入ってきた。ほんとにかっこいい。
だが、テキストを持っていないこともあって肝心の授業はさっぱりわからん！　
中年のおばさん先生の発音は見事だが、
耳が慣れてきても３０％くらいしか理解できない。
睡眠不足と焦りで頭がクラクラした。

二コマ目は听说（tīngshuō　聞き話し）の授業である。
若い先生は色白の美人。そして優しい。わざわざ後ろの方までやってきて
教科書を貸してくださったのである。別の意味でクラクラして、この授業に是非出ようと半ば心に決める。
授業が始まると、一コマ目よりはかなり易しく半分くらいは聞き取れたので、この授業に決定！
動機が不純と言うなかれ、美しい人は見ているだけで楽しいのである。
いくら美人でも性格がわるければ、見たくもないのだけれど、優しそうだし。

先生が若いということは外国語の学習に大変重要なのである。
私に教えられている女子学生は、毎時間できるだけ視線が合わないようにして
ひたすらつまらない思いに耐えているのであろう。

自分が生徒になって外国語の授業を受けてみると、参考になることがたくさんある。
中国人の先生は発音が明確でテンポが非常によく、生徒の集中度を保たせることに巧み。
質問をランダムにふってくるが、答えられない場合は長く引っ張らず、ヒントを出しながら
別の生徒にふる。当たり前のことだけれど、これがなかなかできない。
私などは授業のあちこちでふらつき、つまずき、ずっこけている。
とくに最近は楽しく授業をしようと思っているので余計そうなる。
楽しさの中身をもっと考えなくてはいけないと反省。

もう一つ分かったこと。
当てられそうだととても緊張するのである。
教えている学生が、当てられると緊張してうまく答えられないと作文で書いていたが、
その気持ちがよく分かった。

まして質問などできるはずがない。例のアフリカ系美人は気楽に何度も質問していたが、
日本人や中国人はどうもその辺が苦手のようだ。
間違っていはいけないという意識が強すぎるのだろう。
緊張させつつ解きほぐして質問できる雰囲気を作るかが課題。
多分できないけど。

中国語を習いにいったのだが、そちらはさっぱりわからず、
日本語の教え方を勉強させていただいた。