中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

結婚式の招待状

2016年10月19日 | 中国の大学
2年間勤務した浙江省の大学のP先生から結婚式の招待状が届きました。

その先生が担任をしていたクラスの学生から、先生の結婚式があるので参加しませんかというチャット。

チャットには招待状が添付されている。クラスの学生たちも式に出席するらしい。

「みんな先生に会えると嬉しいです」とオベンチャラ言われて素直に喜んでしまう元外教でありました。

それにしても本人からではなく、なぜ学生が招待状を送ってくるのか、合点がいかない。この適当さが中国のいいと

ころかもと思っていたら間もなく、ご本人からもチャットがあり、参加してほしいとの旨。まだ中国の結婚式は未体

験だ。何よりもお世話になった先生なのでぜひ参列したいのだが、生憎その日、重要な用事を家内からおおせつか

っておる。一応、マイレージを使って上海までのタダの航空券(JALだぜい)を予約しておいたが、キャンセルと

なれば、手数料3千円取られる。もったいないからぜひ行きたいものであります。

P先生は私学の方の日本語学科の担任の先生で、もちろん日本語が堪能。

クラスの催しや食事会、カラオケなんぞにときどき誘ってくれ、授業と授業準備とメシ喰らう以外にすることがあま

りなく、無聊を囲っている外教を慰めてくださったのであった。

明るく剽軽な方で、推定年齢30を超えており、はっきり言って中国では結婚年齢を過ぎている。

「私は『剰女』なんですよ。誰かいい人知りませんか。日本人でもいいです。」

とよく仰っていた。「剰女」とは結婚適齢期を過ぎた独身女性を指す流行語なのだが、学生の多くは(ほとんど

が女の子だ)卒業が近づくと、卒業したらすぐ結婚しなさいと親に迫られ、本人も「剰女」になりたくないのでやた

焦り、「私は彼氏がいません」と悲しげにのたまうのであった。まだ22か23歳だぜ〜。

一人っ子政策の影響で男性が女性より1割ほど多いから引く手あまたではないかと思うのだが、要するに経済力があ

る適当な相手を探すのが難しいということらしい。結婚の条件は、男性が高収入で家(マンション)と自動車が用

意できること。愛情より経済力が大事というのは、裸婚についてディベートをさせたときの大半の学生の共通認識

だった。最近はかなり条件が下がり、車はなくてもいい、それほど高収入でなくてもいいが、マンションだけは絶対

必要条件なのである。中国の不動産が高騰し続ける理由の一つはここにあるのだ。

裸婚とはかなり前の流行語で愛情だけで結婚すること。裸婚で結婚した新婚夫婦の愛憎と生活の苦労を描いたテレビ

ドラマで話題になったらしい。中国には「貧しい夫婦は災いだ」みたいな諺があるそうで、「清く貧しく美しく」な

んて日本的情緒はこれっぽっちもない。「貧乏だったら喧嘩するに決まっている」のである。

それはそれとして、P先生の招待状には前撮り写真が添付されていて、まことにお美しいのでありました。

実に有能な彼女はすでにピカピカの自分の車(スバルフォレスター)を所有し、大学の職員マンションを購入してい

るから逆玉かもしれぬなんて。






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2 コメント

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Unknown (きのさん)
2016-10-21 09:40:21
おめでたい席に招かれ、喜ばしいことです(^^)/
「オベンチャラ言われて素直に喜んでしまう」ことができるのも、年の功だと思いましょう。
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年の功 (ふらふらかもめ)
2016-10-24 09:16:33
同月の15日にも別件で行くことになっているので、参列はしたいのですがちょっと悩んでます。中国では、教師を敬うべし、という建前がまだ生きているので、学生は、先生はイケメンです、かわいいですなんて思ってもいないことを平気で言ったりします。ですから、ま、みんな会いたがっています、というのもそのように聞いておいた方がショックが少なくていいんですけどね(笑)

裏読み老人、
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