2年間勤務した浙江省の大学のP先生から結婚式の招待状が届きました。
その先生が担任をしていたクラスの学生から、先生の結婚式があるので参加しませんかというチャット。
チャットには招待状が添付されている。クラスの学生たちも式に出席するらしい。
「みんな先生に会えると嬉しいです」とオベンチャラ言われて素直に喜んでしまう元外教でありました。
それにしても本人からではなく、なぜ学生が招待状を送ってくるのか、合点がいかない。この適当さが中国のいいと
ころかもと思っていたら間もなく、ご本人からもチャットがあり、参加してほしいとの旨。まだ中国の結婚式は未体
験だ。何よりもお世話になった先生なのでぜひ参列したいのだが、生憎その日、重要な用事を家内からおおせつか
っておる。一応、マイレージを使って上海までのタダの航空券(JALだぜい)を予約しておいたが、キャンセルと
なれば、手数料3千円取られる。もったいないからぜひ行きたいものであります。
P先生は私学の方の日本語学科の担任の先生で、もちろん日本語が堪能。
クラスの催しや食事会、カラオケなんぞにときどき誘ってくれ、授業と授業準備とメシ喰らう以外にすることがあま
りなく、無聊を囲っている外教を慰めてくださったのであった。
明るく剽軽な方で、推定年齢30を超えており、はっきり言って中国では結婚年齢を過ぎている。
「私は『剰女』なんですよ。誰かいい人知りませんか。日本人でもいいです。」
とよく仰っていた。「剰女」とは結婚適齢期を過ぎた独身女性を指す流行語なのだが、学生の多くは(ほとんど
が女の子だ)卒業が近づくと、卒業したらすぐ結婚しなさいと親に迫られ、本人も「剰女」になりたくないのでやた
焦り、「私は彼氏がいません」と悲しげにのたまうのであった。まだ22か23歳だぜ〜。
一人っ子政策の影響で男性が女性より1割ほど多いから引く手あまたではないかと思うのだが、要するに経済力があ
る適当な相手を探すのが難しいということらしい。結婚の条件は、男性が高収入で家(マンション)と自動車が用
意できること。愛情より経済力が大事というのは、裸婚についてディベートをさせたときの大半の学生の共通認識
だった。最近はかなり条件が下がり、車はなくてもいい、それほど高収入でなくてもいいが、マンションだけは絶対
必要条件なのである。中国の不動産が高騰し続ける理由の一つはここにあるのだ。
裸婚とはかなり前の流行語で愛情だけで結婚すること。裸婚で結婚した新婚夫婦の愛憎と生活の苦労を描いたテレビ
ドラマで話題になったらしい。中国には「貧しい夫婦は災いだ」みたいな諺があるそうで、「清く貧しく美しく」な
んて日本的情緒はこれっぽっちもない。「貧乏だったら喧嘩するに決まっている」のである。
それはそれとして、P先生の招待状には前撮り写真が添付されていて、まことにお美しいのでありました。
実に有能な彼女はすでにピカピカの自分の車(スバルフォレスター)を所有し、大学の職員マンションを購入してい
るから逆玉かもしれぬなんて。
その先生が担任をしていたクラスの学生から、先生の結婚式があるので参加しませんかというチャット。
チャットには招待状が添付されている。クラスの学生たちも式に出席するらしい。
「みんな先生に会えると嬉しいです」とオベンチャラ言われて素直に喜んでしまう元外教でありました。
それにしても本人からではなく、なぜ学生が招待状を送ってくるのか、合点がいかない。この適当さが中国のいいと
ころかもと思っていたら間もなく、ご本人からもチャットがあり、参加してほしいとの旨。まだ中国の結婚式は未体
験だ。何よりもお世話になった先生なのでぜひ参列したいのだが、生憎その日、重要な用事を家内からおおせつか
っておる。一応、マイレージを使って上海までのタダの航空券(JALだぜい)を予約しておいたが、キャンセルと
なれば、手数料3千円取られる。もったいないからぜひ行きたいものであります。
P先生は私学の方の日本語学科の担任の先生で、もちろん日本語が堪能。
クラスの催しや食事会、カラオケなんぞにときどき誘ってくれ、授業と授業準備とメシ喰らう以外にすることがあま
りなく、無聊を囲っている外教を慰めてくださったのであった。
明るく剽軽な方で、推定年齢30を超えており、はっきり言って中国では結婚年齢を過ぎている。
「私は『剰女』なんですよ。誰かいい人知りませんか。日本人でもいいです。」
とよく仰っていた。「剰女」とは結婚適齢期を過ぎた独身女性を指す流行語なのだが、学生の多くは(ほとんど
が女の子だ)卒業が近づくと、卒業したらすぐ結婚しなさいと親に迫られ、本人も「剰女」になりたくないのでやた
焦り、「私は彼氏がいません」と悲しげにのたまうのであった。まだ22か23歳だぜ〜。
一人っ子政策の影響で男性が女性より1割ほど多いから引く手あまたではないかと思うのだが、要するに経済力があ
る適当な相手を探すのが難しいということらしい。結婚の条件は、男性が高収入で家(マンション)と自動車が用
意できること。愛情より経済力が大事というのは、裸婚についてディベートをさせたときの大半の学生の共通認識
だった。最近はかなり条件が下がり、車はなくてもいい、それほど高収入でなくてもいいが、マンションだけは絶対
必要条件なのである。中国の不動産が高騰し続ける理由の一つはここにあるのだ。
裸婚とはかなり前の流行語で愛情だけで結婚すること。裸婚で結婚した新婚夫婦の愛憎と生活の苦労を描いたテレビ
ドラマで話題になったらしい。中国には「貧しい夫婦は災いだ」みたいな諺があるそうで、「清く貧しく美しく」な
んて日本的情緒はこれっぽっちもない。「貧乏だったら喧嘩するに決まっている」のである。
それはそれとして、P先生の招待状には前撮り写真が添付されていて、まことにお美しいのでありました。
実に有能な彼女はすでにピカピカの自分の車(スバルフォレスター)を所有し、大学の職員マンションを購入してい
るから逆玉かもしれぬなんて。
「オベンチャラ言われて素直に喜んでしまう」ことができるのも、年の功だと思いましょう。
裏読み老人、