二人連れは歩いていましたか 上から降りてきた登山者に聞く ああすぐそこ登ってますよ そんなはずない 離れて時間たっているから頂上近いはずだ 二人は道の途中で昼飯をひろげていた 腹空いたから飯にした もうここまで歩けば三嶺山頂は近い 急峻な山道をゆっくり登りつめると無人の三嶺山頂に立った
白髪分岐まで来ると雨は通り雨だったか止んだ 雨合羽は防寒かねて身につけたまま歩く つつじが満開でカメラをしきりにまわす ひとり登山者が飛ぶように走ってきた 軽いザックで登山だが走っている 山道走るなんてはじめて見た 剣山までいくそうだ
ゆるやかなアップダウン 笹原 無名峯二つ 吹きあがる 薫風 新緑 つつじ満開 右手にはだんだんだん大きくなる三嶺 相棒は足取り軽く 見えなくなってしまった 白髪避難小屋にさしかかったところで雨になった 先ほど石立山付近にあやしげな雲があった やっぱり 雨になってしまった 雨合羽上下 身にまとう
目標 三嶺 がだんだん大きくなる 左前方も石立山から白髪へ 高ノ瀬山への登りを登りきったところでやっと 朝飯 友人はふたりは草村に座り込み ヒュッテの弁当にぎり飯をひろげていた オオヤマレンゲ群生地が近いはず だが まだまだ時期が早すぎたか つぼみさえ見えなかった
丸石へのゆるやかな登りからまた下りになり林のなか快適な縦走を楽しむ 昔に比べ いや数年前にくらべずいぶん道がよくなっている 友人が前よりよっぽど道がええけん そのとおり 歩く時期もええのかも知れない 丸石避難小屋で 飯にしませんか あともう少し
予定どおり5時ぴったりに剣山山頂をあとにする どんどん下りジローギュー登り口近くで背中 剣山山頂横からご来光 朝日を背にジローギューの腹を巻く 水場で一休み トラバース終えると景色ががらり変わった 高の瀬谷 石立山 丸石が見えてきた
お花畑で休憩 山芍薬が純白の花を咲かせていた こんなにのんびりした山は久し振り いつもは時間に追われるように歩いているが今回は山頂ヒュッテ泊というこもあって実にゆっくりしたペース 一の森は無人だった ヒュッテの前の絶景をカメラに
行場の岩場は若いときならするりするり登っただろうなあ 今は行場より花見がいい オオヤマレンゲはまだだろうか キレンゲショウマ群生地はぐるりネットが張られ ところどころ木々に網被せてあるのはオオヤマレンゲの鹿対策とか言っていた
予定の時間少し遅れて家を出た 今日は剣山頂上ヒュッテ泊だったからいつもの登山よりはるかに遅い出発 これが計算違った 途中ラッシュになり友人宅は一時間近く遅れてしまった 剣山登山口の見越リフトで友人と待ち合わせたがこれも一時間遅刻になり待ちくたびれた友人と車を三嶺登山口まで 車二台使って三嶺縦走から下ったときに使用する
雨の予報が出たから予定した土曜日曜登山は延期して天気の回復待った 退職して仕事をしなくなったとはいえ専業農家になったから三月から続いている植え付け作業がなかなか進まず山へ入りたいし ようやく晴れり曇ったりの天気予報を見て友人に連絡 剣山に向けスタート