晴耕雨読とか

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ヤマメの産卵を!

2015年10月31日 | 生き物
10月の頭に1度だけヤマメの産卵を探しに行って以来
あっという間に10月も終わりになってしまいました。

この間、週末ごとに天気が悪かったり、出張だったり、家のことがあったりして、
産卵シーズン外したなあ…と思いましたが、
10月最終日の今日、ようやくまた同じ沢に行ってきました。




標高300mちょっとなので紅葉にはまだ早いみたい。



前と同じように沢をのぞきながらゆっくりと遡行する。
チラチラと小さな魚影はあるものの、ペアリングをしているようなのはいない…。

小さめの淵で、これまた小さな魚影がひゅっと岩陰に。
うーん、ここなら撮影できるし、粘ってみるかな~とザックを下ろしてしばらく待ってみる。

うーん、でもなぁ、ここで待っていても、
うまくいって前と同じでチビヤマメの写真が撮れるだけだしな~。

どうしようかな…と思い、
ザックを置いたままもう少し遡上すると、浅瀬に2匹の魚影が!!!


おおおおっ! ペアリングしてる!!!





大きいのが18cmぐらいで小さいのが15cmぐらいかな。
小さいのはずいぶんと婚姻色が出ている感じ。


匍匐前進で近づいてTG-3をセットする。
近づいてもぜんぜん逃げないけど、さすがにカメラをセットすると、
2匹ともシュッと上流に逃げていく。

これまでの経験だと(といってもヤマトイワナのだけど)、
必ず産卵床にはすぐに戻ってくるはず。。。

案の定、3分ぐらいで2匹とも戻ってくる。





フィッシュアイコンバーターをつけて、
カメラの背面3分の1は水面に出ているので、
Wi-fiがよく飛ぶのでスマホとの連携もほとんど問題がない。


ヤマメとの距離は1mぐらいかな?
ごろりと横になって片肘をついてスマホと水面を見る。
あいかわらずの2元中継。




小さい方がメスのよう。かなり赤色の婚姻色が出ている。
美しい! 美しすぎる!!




ヤマトイワナのときと比べると、
オスのメスに対するぶるぶる産卵促進行動(?)が少ない気がする。




そっと寄り添うオス。





観察をはじめて30分ぐらいたったとき、
いきなりオスがグンッとくねって、あああっ!!! 産卵!?



い、一瞬遅かった!! 精子が…もわんと…。



あああ、おしかった!!
なんかヤマトイワナのときは、静的でぶるぶるぶるって感じだったけど、
このヤマメのペアは、グィンと動的で一瞬だった…。


しばらくオスは一緒にいるものの、
そそくさと上流へ泳いでいく。

メスは、ひたすら周辺の砂を巻き上げ、産んだ卵に砂利を乗せるような行動をとる。
そのあたりはヤマトイワナと同じだね。




メスはずっと砂を巻き上げることに一生懸命でした。




しばらくしたら、どこからともなく小さなオスがやって来て、
ちょっかいをかけていました(写真には写ってません)。

メスはうっとうしそうに上流に逃げていきました…。



ああああ、それにしてもなんということだろう!
彼らも毎日産卵してるわけでもないだろうに、なんという幸運!


早春にはナガレタゴガエルを見るために通うようになった小さな沢で、
秋にはヤマメの産卵が見られるとは!!


いや~、いい休日でした。
来年も観察に来ます!!!!!




そういえば、イワナにしろヤマメにしろ、
産卵時期はその場所の紅葉のタイミングだというのは俗説かもしれませんね。
長野のヤマトイワナも、神奈川のヤマメも紅葉より早いですね。





 



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