晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

標本調査予約!

2012年09月30日 | 生き物
我孫子鳥の博物館に標本調査の予約を入れました。

閲覧希望をした標本(骨格)は以下の4種類。

シロハラ
アカハラ
マミチャジナイ
クロツグミ

…が、博物館に所蔵しているのはシロハラのみ(でも5体もある)。
残念…だけど当然行くことにしました。

アカハラは解剖団のサイトにあり、
マミチャジナイはBird skull collectionにありました。

そして、シロハラは我孫子鳥の博物館に。
1カ所1種です…。コツコツいきます。



今日はホームセンターでノギスを買いました!
準備は万端です。

10月吉日を楽しみにしています。
あとはクロツグミの骨格か…。

イロガワリ? (追記あり)

2012年09月30日 | 生き物
最近すっかりキノコブログになっていますが、
昨日見つけたイグチ類の件です。



これ。
尚さんからもご指摘があったようにイロガワリ(イグチ科)に確かに似ているのです。
しかし、図鑑の記載で気になるところがあったのです。

「(傘は)表面は微毛におおわれ」(山溪カラー名鑑日本のきのこ)
「傘は微毛に覆われ」(山溪フィールドブックス きのこ)

あったかな~と思って今見てきました。



傘の表面に毛は確認できませんでした。。。

でも、傘を割ってみてビックリ!
鮮やかな黄色の肉が一瞬で青くなっていくのです。
インクを垂らしたような感じです。



あんまりに早く濃青色に変色するので、最初の黄色の写真がまったく撮れません。

まさにイロガワリ(色変わり)!

うーむ。
カラー名鑑をよく見ると幼菌の写真キャプションには「傘には短毛を密布しややビロード状」とありますが、
成菌の写真は光沢があって(雨の後?)、少なくともビロード状には見えないし、毛もなさそうな気がしないでもありません。
成菌になって毛が落ちる可能性も否定できなくはない…可能性もある…(変な日本語)。

さて…。

★2時間後の追記

で、ネットで検索してみました。
「イロガワリの傘の毛について」で。

たどり着いたのがこちらのサイト。「三十九さんの部屋

実際に観察されたキノコの傘に関するこちらの方の「カサ表面は平滑で暗茶褐色。なめし皮のような光沢がある」という観察、
どこからかの引用「カサはオリーブ褐色~黒褐色で、ビロード状または無毛で湿ると粘性を帯びる」というのが
けっこうドンピシャな感じ。
でも、青変具合がちょっとちがうような気もしますが、
とにかく無毛の個体もある…という記載に頼ってみます。。。

ということで、、、ま、イロガワリってことで結論(仮)。
結論の仮ってなんだよ……。


からからキノコ

2012年09月29日 | 生き物
今日は夏が戻ってきました。ここ数日も雨が降るようで降らなかったので、林はからからです。
キノコもからからでした。



先日の大型キノコもからからで終わっていました。
大きくなりきる前に乾いちゃった?


3日前はこんな感じ。
1本小さいのが増えてますね。

たぶん同種と思われるのを採ってみました。



うーん、がっちりとしていいフォルムですね。。。


タマゴタケの小さいのが顔を出していました。



これは終わりかけでしたが…ノウタケ? 脳茸??
ふかふかのスポンジケーキのような感じでした。




イグチ科が出ていました!
傘はちょっと光沢があって革質、柄は赤味があって、
管孔は黄色で青変あり。分かりそうですね!?
が、うーん、分からん、分からん!


調べる気力が萎えてきた…。


どでかいキノコ出現

2012年09月26日 | 生き物
今朝は意外と天気が良かったので、出勤前にキノコを見に行きました。
昨日は天気もどんよりしていて、バタバタしていけなかったので1日空いてしまいました。

で、やっぱり新顔が出ていました。どんだけ1日で出てくるのか?



ちょっと大きさが伝わらないのですがけっこう大きいです。
傘の径は優に15cm以上はあります。





これがいまひとつなにかがピシャッと出ないのです。
傘につぼの破片がなく、大型…。
コテングタケもコテングタケモドキも図鑑のデータ上はこんなに大きくなりません。

雰囲気的にはコテングタケモドキなのですが、
『カラー名鑑 日本のキノコ』でコテングタケモドキの径は3~11cm。
でも、『フィールドブックスきのこ』ではデータはなく単に「中~大型」と。

うーん。。。



今日のクロハツ(仮)。色が濃くなってきました。
でも、傘が反っくり返る感じは、今のところその感じはありません。
クロハツなのかな? ああ、疑問だ。


おとといはこんな感じ


3日前。

次はこれ。


あああ、テングタケ科だろうけど。


おとといはこんな感じ。

その次はこれ。


黄色いやつ。ウスキテングタケと考えたヤツに似ていますね



これはキツネノハナガサですかね。
いい名前だ。図鑑でぴったりのヤツが出ると、本当のほっとする!!
キノコは難しい!!



調べて分かるってすばらしい。

2012年09月25日 | 
久しぶりにジュンク堂に行ったら、こんなものを買ってしまいました。


『虫の卵ハンドブック』(鈴木知之著/文一総合出版)。

で、ちょっと気になっていた卵について調べてみました。

それはこれ。


撮影は2007年の5月3日。井の頭動物園内のケヤキの樹皮で見つけたものです。

2009年2月にどういうわけかこのブログで「オレンジ色」の生きものを続けて掲載していたことがあって、
そのときに、デジカメの画像溜まりから引っ張り出した写真です。
自分でもよくそんなに前のことを…と思ったのですが、
「これだけ特徴が明確なんだから何か分かるはず…」と頭の片隅に残っていたのです。

はい、載ってました! ナミテントウの卵のようです。
たとえそれがどんなに普通種でもうれしいものです。

ここ何年かのモヤモヤ(ちょっとおおげさか)がすっきりしました! 
これが分かっただけでも、この本を買った価値がありました。

日替わりキノコ

2012年09月24日 | 生き物
今朝は朝から天気が良かったので、ちょっと雑木林に行ってきました。


昨日見つけたクロハツ(仮)。


9月23日の状態はこんな感じ。ちょっと色が濃くなってきましたね。

それにしても日替わりだ。今朝めだったのはこの類い。



ああ、つばがペロンとねえ。




同じかどうかちょっと自信はないですが、上のはコテングタケモドキ(仮)というのはどうでしょう?

まぁ、こんな感じの灰色のテングタケがけっこう顔を出していました。

まさに日替わりで主役が変わります。
明日も天気がいいなら行きますが、ちょっと雨模様かな。

駆け抜けるキノコ

2012年09月23日 | 生き物
結局、今日は終日雨でした。
小振りなタイミングで昨日のキノコを見に行きました。



ああ、あっという間にダメになってる。雨に打たれたしね。



全体の色、傘の条線からして、ウスキテングタケという線はどうでしょうね?

昨日は出てなかったですクロハツ(たぶん)がどんどん出てきました。







どんどん、どんどん出てきます。
ちょっと色が淡いから違うキノコかな????





雨でぬめっているのか、もともとぬめっているのか。


猛毒来ました(早とちり)。

2012年09月22日 | 生き物
近所の雑木林がキノコのシーズンに入り、ちょっと楽しい感じです。


うーん、これな~。テングタケのようだけど。
傘に溝線があるし、色が淡すぎるな。ちがうか。


つばはこんな感じ。


つぼは大きくないな。

まだ幼菌なんで、明日にでももう一度見に行きます。

で、これ。




クロハツかニセクロハツという感じですね。
家で『山溪カラー名鑑 日本のきのこ』を見ると、「断面が黒くなるのがクロハツ」と写真付きで解説されている。

ふむ。ということでナイフを持って、現地に戻る。小走りで10秒で着くっていいですよね。

ナイフで傘を切ると…。



黒と言うより赤いじゃん…。
と家に戻って再び図鑑を見ると、ニセクロハツの記載に「傷つくと赤くなるが黒変しない」とある。
つまり、これはニセクロハツ!

猛毒来ました!!!

嘔吐、下痢。その後、瞳孔の縮小、背中の痛み、肩こり、言語障害、尿が赤くなるの症状が出て、心臓が衰弱し、意識不明に陥る。2日後に死亡。致死量は2~3本

こわっ!!

念のため『山溪フィールドブックス きのこ』も見る。
あれ、どっちとも最初は赤変するって書いてある。それから黒くなるのがクロハツで、そのままのがニセクロハツ。
おやや? と思ってカラー名鑑に戻って、記載をちゃんと読むと「切断すると赤くなりついには黒く変わる」とある。


おおっと、早とちり。ちゃんと読めよ。。。
ダッシュでまた見に行く。フィールドが近いってすばらしい!



さっき切ったのが黒くなってる!


こんなにキレイに黒くないけど(カラー名鑑より)。

うーん、ということはクロハツかな。

一応食べられるということで。生食は毒って書いてあるけど、いったい誰が生で?


お宝調べ その1 奇跡の頭骨

2012年09月21日 | 生き物
さて、そういうことでアカハラではないにせよ、ツグミの仲間っぽい感じのわたしのお宝ですが、
なかなか鳥の頭骨の図鑑はネットにも本にもありませんね。

うろうろしていたら外国のいいサイトを見つけました。

Bird Skull Collection

鳥の頭骨のデータベースサイトです。すげえ。

ここにまず頭骨の基本的な計測ポイントがまとめられていました。



お宝も測ってみました。


*線の長さと数値の比率がなんとなくおかしいのは写真の角度の問題です。

サイトでは、この数値と頭骨の形から検索するのですが、今回はツグミの仲間と言うことで、
ふつうにTurdusとツグミ属で検索してみました。

おお! 全9種がヒット!!



どれもお宝にそっくり! たしかにツグミ属かも!
まぁ、当然外国の種類だと思いますが、念のため調べてみました。

Turdus iliacus  ワキアカツグミ
Turdus merula クロウタドリ
Turdus migratorius コマツグミ
Turdus obscurus マミチャジナイ 日本産デター!!  しかも、尚さんが可能性を指摘したヤツ~!!



Turdus phylomelos ウタツグミ
Turdus pilaris ノハラツグミ
Turdus rubrocastanus 和名不明
Turdus torquatus クビワツグミ
Turdus viscivorus ヤドリギツグミ

ということで、このリストで日本に生息しているのはなんとマミチャジナイのみ。奇跡か!!

頭骨のデータは以下の通り。

マミチャジナイ Turdus obscurus 
 Length: 42 mm
 Length cranium: 25 mm
 Width (cranium): 18 mm
 Height (cranium): 15 mm
 Length bill: 17 mm

お宝の計測値はこんな感じ。
 Length: 43 mm
 Length cranium: 24 mm  
 Width (cranium): 19 mm
 Height (cranium): 16 mm
 Length bill: 19 mm
 *Width (cranium)は測りました。頭骨の幅だよね。

微妙ですね。だいたい誤差1mmだけど、くちばしの長さだけ2mm違い…。

さぁ、画像を拝借して比較してみましょう!





うーん、やっぱりくちばしの形状がちょっと違うような…。細かいところもなあ…。
いや~、写真の微妙な角度の問題かな…。うーん、うーん。

ということで、実際の頭骨を見に行くことにしました。
「我孫子鳥の博物館」に問い合わせたら、月に何日か予約制で所蔵標本を見せてくれるとのこと(サイトにも案内なしですよ)。
ツグミ属の標本がどれぐらいあるかが問題ですが、ちょっと問い合わせて、遠く我孫子に行こうかと思います。

いったいこの執念はなんだ!?
この項、続くのか!? ほんとうに我孫子まで!?

お宝写真公開! 野鳥の頭骨

2012年09月20日 | 生き物
先日、櫛形山で拾った野鳥の頭骨をポリデントで処理してみました。

いや~、骨はイイ! かっこいい!
これなら漂白する必要はないですね。



横から。肉抜きされた上下のくちばしがすてき。



前から。眼窩の曲線がすてき。



上から。ぷっくりとした頭蓋骨がすてき。



下から。上のくちばしの複雑な感じがすてき。

ああ、すてきすぎる!



羽根は2枚だけ、引っこ抜いてきました。

尚さんから「アカハラとかクロツグミ?」というコメントいただきまして、
確かに手元の『野鳥の羽ハンドブック』(文一総合出版)を見ると、まぁ、確かにアカハラに似てますね。
この本は掲載種数が少なくて、クロツグミは載ってませんが…。

頭骨の方は、ほとんど情報がないのですが、超ラッキーなことにここにアカハラの骨格標本の画像がありました

うーん、ちょっとくちばし周りが太いような気もしますね。。。

さて、どうしたものか。どこかに図の入った論文とかないですかね?

最近の読書 2012年9月

2012年09月19日 | 


『ダーク・スター・サファリ』(ポール・セロー著/英治出版)。
700ページ近い大著。ベッド本として、ゆっくり読んでます。今、半分ぐらいかな。
旅は、エジプトからウガンダが終わるあたり。
なんで日本にはこういう紀行本がないのかな。
教養と経験をもった大人が無計画(?)に近い旅をする。いい本です。




話題なんで、なんとなく買っちゃいました。
『屍者の帝国』(伊藤計劃+円城塔/河出書房新社)。
ま、読んじゃいました。SFなんですね。普段あまり読まないたぐいなんで、なんといったらいいか。。。
「とりあえず最後まで読んだ」ということですね。
みんながうっすら知ってる名前をちりばめる戦略か。
別にここらで終わってもいいじゃん…というところが何カ所もあったような。
複数回の映画化を狙っているのか?




『宗教を生み出す本能 進化論からみたヒトと宗教』(ニコラス・ウェイド/NTT出版)。
第1章「宗教の本質」でストップ。
「我が意を得たり」というか、正直、「うん、そうだよね。知ってた」という感じ。
著者自身も言っているけど、このテーマはたしかに、なかなかはっきり言えない中身ですかね。
それ以外あり得ないのに。
どこかでまた読みはじめるかな。。。

やっぱりキタマゴタケということで。

2012年09月18日 | 生き物
キノコの成長は早いので、今朝、もう一度キノコを見に行きました。

黄色いキノコはすっかり傘が開いています。





ちょっと光の関係で分かりにくいですが、傘が「中高の平ら」に!

ということで、キタマゴタケということにしておきたいと思います。

ちなみに謎ハラタケ科(たたずまいがテングタケというよりそっちかと)は、
あらかた枯れ朽ちていました。早いなあ。。。

初秋のキノコ

2012年09月17日 | 生き物
近所の雑木林にキノコがいっぱい生えていたのですが、なかなか種類が分かりませんね。
大学院のころ、キノコを扱った研究をしていたなんて…とても言えないな…。



コナラ林に菌輪か?と思うような感じでいっぱい生えていました。




ほとんど同じ種類のようで、傘にはつぼの破片、周辺部には溝線あり。
柄には膜状のつばが残る…。

うーん…。



根元は丸く膨らんでいる。



掘ってみるとこんな感じ。

うーん、傘に溝線があるので「タマゴテングタケモドキ」かと思ったけど、
そんなに基部が卵っぽくないので却下。

テングタケ科かと思ったけど、ハラタケ科の可能性だってあるな。

うーむ、とりあえず『山溪カラー名鑑 日本のキノコ』、
『新装版 山溪フィールドブックスきのこ』の2冊をめくったけど分からず…。

…というか、そもそも1種類か!?
写真も見てたらそれぞれちがうような気もしてきた…。

続いてはこちら。
黄色くてでっかいからすぐ分かる…と思ったけど。



タマゴタケモドキ
 こいつは傘に溝線があるな。
 タマゴタケモドキはないみたい。



 つばが黄色だし。
 タマゴタケモドキは白い膜状…。



 つぼもそんなに明確じゃないし。

キタマゴタケ
 溝線アリ。○
 つば黄色。○
 つぼ……。うーん…△
 傘は、図鑑を見ると、柄の付いた中心がちょっと盛り上がって「中高の平ら」状だな。
 こいつは現状は「まんじゅう形」か。△

ウスキテングタケ
 傘に条線あり。条線?
 「傘は淡黄色で周辺に条線を有し…」。うーん、溝線とちがうのか?
 柄は傘より淡色…。×かな?
 テングタケより傘が厚いしな…。そういうことじゃない?

うーん、うーん、キタマゴタケかな???
まったく自信なし。
 

中途半端なラスト?

2012年09月16日 | 
連休中日は、大潮で、まだまだ夏だし海に行ってきました。

が、連休とはいっても、海水浴シーズンも終わって、天気もいまいちだし、
まぁ、大丈夫だろうと、ちょっとのんびり目にいったら、なんと駐車場がいっぱい…。
一色でイベントがあったせいか、台風のうねりにも負けない釣り人か?
8時20分ぐらいについて、まぁ、なんとか奇跡的に9時には駐車場に入ることができました。

が、海に行ったらこんな感じ…。



南からまっ黒い雲が…。

するっと海に入ると、曇ったり、パラパラ雨が来たり、カッと日が照ったりという感じで、
うねりもあってなんか心落ち着かない感じ。



オトメガサガイっぽいんだけどな…。



クロシタナシ。



チビのミヤコウミウシ。



なんかの二枚貝の貝殻から顔をのぞかせるイソギンポ。



擬態のハオコゼ(幼魚)。



アカボシの小さいの。

…という感じ。アオウミウシもおらず、前回とちがってチョウチョウウオやソラスズメもおらず、
なんとなく寂しい感じ(ミヤコキセンスズメダイは1匹いたけど)。
前回はいっぱい群れていたアイゴの幼魚もいなかったな~。

唯一のヒットは、久しぶりにアオリイカがプールに入っていて、
はっと気づいたら、10人ぐらいのアオリイカの子どもたちに見られたことですね。
みんな、こっちを見てましたね。
写真は撮れなかったけど、海で会うイカはいい!
ちょっと追いかけたけど、スーっとどこかに消えていきました。

 *

台風のうねりがどんどん入ってきて、透明度もいまいち。
おしっこがしたくなって10時半……。
最干潮は11時だけど…ま、上がるか?っという感じで海を上がってしまいました。

で、帰ろうと思ったけど、財布に小銭がなくて、1万円札しかなかったので駐車場を出られず、
ふらふらと歩いてデニーズへ行って、朝定食を注文したら、いきなりの豪雨。
まぁ、上がって良かったかな。

定食食べて、深煎りコーヒーを飲んだら雨も小降りになったので、車に戻って、さくっと自宅に帰りました。
ちょっと中途半端なこの夏最後のシュノーケリングでした。