西京極 紫の館

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戦国武将の御宅拝見14 - 井伊直孝 / 彦根城 -

2011年09月07日 22時08分11秒 | お城探訪
台風一過、一気に秋っぽい晴天に彦根城にやってきました。

彦根城に来たのは中学校の遠足以来。
近い分だけ「いつでも行けるわ」と思っていてなかなか来ない。
「今日はお城に行くぞ~!」という気持ちで。

普通のお城は大手門が一番メインの出入口のはずだが、
彦根城は南側に開いた佐和口側に表門があります。
重要文化財・佐和口多聞櫓
佐和口多聞櫓の裏側が駐車場(駐車料400円也)になっていて、
その側には立派な馬屋がありました。
彦根城の駐車場はそれ自体がもはや史跡なのです。
 重文の馬屋 内部は馬が20頭くらいは飼える広さ!
では表門橋からお城へ。
 表門橋
橋を渡るとすぐ入場券売り場。
入場料はお城+博物館+玄宮園(庭園)のセットで1000円。
国宝のお城を観るお値段としてはまあ納得。

まずはお城へ行く前に入場券売り場の右手にある博物館へ入ってみる。
 彦根城博物館(表御殿)
博物館の外観が御殿風の造りになっていてとてもゴージャス。
内部は鉄筋コンクリートらしき部分と、木造で造られた部分とで構成されている。
鉄筋の方には井伊の赤備えの鎧や井伊直弼の書簡などが数多く展示されている。
 リアルひこにゃん?井伊直孝所用具足
木造部分は当時の書院や茶室、奥座敷を再現しています。
 藩主の茶室(右手)と庭園
 いくつもの座敷が連なっている
博物館だけでもかなり見応えがありましたが、やっぱりメインは彦根城。
さぁ行ってみよう!
 表門参道 写真では分らないが結構勾配がキツい…
参道を登りきるとこれまた重要文化財である天秤櫓の下に出る。
 重要文化財・天秤櫓
天秤櫓に架かる廊下橋の下をくぐって
また石段を登り360度回り込んで、ようやく廊下橋を渡り、天秤櫓をくぐる。
立体交差するコース…鈴鹿サーキットの周回コースみたいなもんですね。
橋を挟んで両側に相似形の櫓があることで天秤の様に見えるのが名前の由来との事。なるほど。

天秤櫓をくぐるとすぐにこれまた重要文化財の太鼓櫓が。
 重要文化財・太鼓櫓
太鼓櫓はその名の通り、登城合図の太鼓を叩く場所で、
櫓内部の構造が音を響かせ易く設計されているようである。

太鼓櫓をくぐると本丸広場に出ます。広場の奥には国宝の天守!

彦根城の天守は同じく国宝の姫路城などと比べるととってもこじんまりしている。
しかしその意匠はかなり凝っていてデザイン的にもバラエティに富んでいる。
特に特徴的なのが屋根の反りの部分。
一般的なカーブを描いた部分と別のカーブを持った部分との二重構造となっていて、
観る角度によって印象が万華鏡のように変わるのである。
これは他の天守にはない特徴だと思う。
この天守は京極高次(浅井三姉妹の二女・お初の夫)の居城であった大津城から
移築されたらしいので、この凝った意匠は高次の趣味と言えるかもしれない。

では天守を四方向から観てみよう。それぞれかなり印象が違うのが解るはず。
 天守・南側正面
 東側側面
 西側側面
 北側背面
とにかく観ていて飽きない。さすが国宝。

天守内部は若干の展示物はあるものの、ほとんど展望台としての役割しかない。
最上階3階まで登れるが、その階段はめちゃくちゃ急勾配。
足を滑らして落っこちそうなくらい。年配の人にはかなりキツいはず。
天守最上階から北側は琵琶湖が一望できる。

東側には徳川家にとって仇敵だった石田三成の居城のあった佐和山が見えます。


そして彦根城の新しいシンボルといえばキング・オブ・ゆるキャラのひこにゃん。
天守付近の広場で約30分くらいのパフォーマンスを繰り広げて観光客を楽しませてくれました。

その緩急自在なパフォーマンスはもはや芸術の域です。
某Jクラブのマスコットくんにも是非見習ってもらいたいもんです。

一通り天守を堪能し、西の丸へ向かいます。
 これまた重要文化財の西の丸三重櫓
西の丸横の山崎参道は閉鎖中。

天守東側の黒門参道を下って玄宮園を目指す。
この黒門参道。これまた結構な下り勾配。
時代劇のロケにはうってつけのロケーション。
完全に武士の時代にタイムスリップしちゃいます。

参道を下りきったら水をたたえた内堀に出ます。
左手には金亀公園、右手に行くと楽々園と玄宮園。
まず楽々園に行ってみましょう。
 井伊直弼生誕の地
大老・井伊直弼の生誕地である楽々園は現在書院部分を解体修理中。
 楽々園(工事中)
そのまま玄宮園へ。
 まさに絶景・玄宮園内から彦根城天守を望む
 玄宮園入口
この玄宮園、計算し尽くされた設計で一見の価値はあると思います。

他にも周辺にはこんなものがあります。
 井伊直弼像
 やや地味~な大手門
 内堀を周回すると行き止まりにこんな門が…
これって西の丸三重櫓の裏側?それとも明治期に破却された山崎廓につながる橋の入口?
このあたりで羽づくろいしている白鳥に尋ねても…知らんわな(^△^)

という訳で国宝・彦根城を堪能した一日でした!
まぁこれで1000円だったら安いかな?


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