《 極私的なゲイFAQ 》というシリーズの第4回目です。
ゲイについて、主に非当事者の方が抱くのではないかと想定される質問に、ゲイの僕が答えてみるという企画です。
ここで注意して欲しいのは、あくまでもこれは僕の個人的な回答だということです。僕は確かにゲイの1人ではありますが、ゲイの代表ではありません。ゲイと一口にいってもいろんな方がいますから、ここに記載した内容を直ちに一般論として捉えることのないように くれぐれもお願いしたいです。
また、同性愛FAQとせずゲイFAQとしたのは、僕はゲイ(男性の同性愛者)であり、女性のことやレズビアンのことについてはほとんど分からない からです。女性の同性愛についての情報を求めてこられた方は、その点承知の上でご覧くださればと思います。ある程度の参考にはなるかもしれません。
第1回~第3回へのリンクと、第5回の予定は、末尾に掲載してあります。ご覧ください。
第4回 子孫を残したり(女性と)結婚したりということに関して
4-1:子孫を残せない同性愛者が増えると社会が衰退するのでは?
もし社会全体が同性愛者だったら、人類という種は確実に滅亡します。半数が同性愛者でも確実に衰退すると思います。つまり、同性愛者の比率がある一定割合を超えてしまうと、社会の衰退や人類という種の滅亡は免れないといえそうです。
でも、現実には同性愛者は人口比で3~5%しかいません。この比率は安定していて増減するものでもないようです。
過去ずっと、人口比3~5%の同性愛者が存在していながら、人類の総人口は増加の一途をたどっています。文明もどんどん進歩しています。この実験結果を受け入れるならば、同性愛者が存在しているからといって社会が衰退することは無いと言えると思うのですが、どうでしょうか。
同性愛者はこれまでずっとマイノリティ(少数者)でしたし、これからも、未来永劫、人類という種が存続する限りはマイノリティであり続けるはずです。
それは、異性愛者として生まれ、そう自覚している人が、「同性愛者になりたい」と思うことが稀であることに依っている部分も、もしかしたらあるのかもしれません。もしそうならば、仮に「同性愛者になりたい」という人が著しく増えたとすれば、状況は変わってくるのかもしれませんね。でもそういうことは想像しづらいです。これを読んでくださっている異性愛者の方、あなたは同性愛者になりたいですか?
また、第3回(ゲイを異性愛者に転向させることに関して) で書いたとおり、異性愛者が同性愛者になったり、同性愛者が異性愛者になったり、性的指向を意図的に変更することは著しく困難なものとされています。つまり、「同性愛者になりたい」と思ったところで、本当に同性愛者になれるのかといえば、それは疑問符が付きます。
僕は、自分の同性指向を、生得的なものであると認識しています。もう少し平たく言えば、僕は同性愛者であることを自分で選んだという意識は全くなくて、自然とそうだったということです。同じような認識を持つ同性愛者は多いと思います。僕が言いたいのは、そういう数%の人間が、マイノリティとして社会の中に存在していることを認めて(許して)欲しいなあということです。
4-2:子どもが欲しいとは思わないのですか?
僕個人としては、子どもを育ててみたいという思いは結構強いのです。
子どもが好きだということもありますし、実父を反面教師として見ている面が強く、自分自身が父親になってみたいのです。
そして、やはり、自分の子どもの顔というのは拝んでみたいものです。
でも、現実味はありませんね。これはもう、半ば諦めています。
4-3:人間が生物である以上、子孫を残すのが自然ですよね?
子孫を残すと言うことは、確かに人間が生物であることを考えれば、自然なことなのでしょうし、大切な営みだといえるでしょう。
でも、世の中には、例え異性愛者だったとしても、さまざまな理由でそれが出来ない人もいます。もちろん同性愛者の多くも、《 それが出来ない人 》に入るわけです。
確かに子孫を残すことは大切な営みですが、それがすべてではないはずです。無理ならば無理で、社会に貢献することはいくらでも出来ると思います。子孫を残せない人だって、決して無駄な存在などでは無いと信じています。
4-4:女性に恋はできずとも、女性と結婚する可能性は無いのですか?
僕に関して言えばほぼ0%だと思います。女性に恋を出来ない(+性的に一切惹かれない)僕が、女性と結婚しなければならない理由が見あたりません。世間体の為でしょうか。そのために自分を偽って、そして相手となる女性を騙して結婚するというのは、僕はやっぱり嫌です。そんなことをしても誰も幸せになれないと思うのです。
僕がゲイと言うことを承知の上で、僕と結婚したいという女性が仮に現れた場合はどうするのかと言えば…。そんなことは現実にほとんど起こりえない事とも言えそうですが、万一起こった場合は、どうしてそんなことを思ったのかを訊ねてみたいですね。そして、僕は大いに悩むと思います。
なお、世の中には既婚のゲイ(つまり女性と結婚しているゲイ)もそこそこ居ますし、子どものいるゲイも居ます。それは事実として申し添えておきます。
これで第4回は完結です。
以下、過去の分へのリンクと今後の更新予定です。変更される場合もあるので、悪しからずご了承下さい。
第1回 イントロダクション (5月30日更新!)
1-1:ゲイやレズビアンってどのくらいいるのですか?
1-2:ゲイって、「ホモ」と同じことですよね?
1-3:いつからゲイになったのですか?
1-4:なぜゲイになったのですか?(なぜ男性が好きなんですか?)
1-5:女性恐怖症だからゲイになったのですか?
第2回 ステレオタイプなゲイのイメージに関して (6月1日更新!)
2-1:メディア等に出ている人たちと全然違うのですが、あなたはゲイなのですか?
2-2:「女性の心」で男性を好きになっているのですか?
2-3:女性の身体になりたいと思っているのですか?
2-4:女装したり女性言葉を使ったりはしないのですか?
2-5:男性であれば相手は誰でもよいのですか?
2-6:ゲイってオシャレでセンスが良いというイメージなのですが…?
第3回 ゲイを異性愛者に転向させることに関して (6月8日更新!)
3-1:異性愛者になりたいと思いませんか?
3-2:異性愛者に変わることは絶対に無理なのですか?
3-3:本当に女性に性的な興味はないのですか?
3-4:ゲイを治療して異性愛者に戻すことはできないのですか?
----- 以下更新予定 -----
第5回 ゲイを受け入れることに関して / その他 (6月22日更新!)
5-1:ゲイであるということは自分自身の中ではすんなり受け入れられましたか?
5-2:ゲイであることは周りに明かしていますか?
5-3:ゲイって差別されてるんですか?
5-4:ゲイって所詮は好き勝手やってるだけでしょ?
5-5:「同性愛を受け入れよう」と言われても、同性に恋したり同性と性的な行為したり、そんなことは想像するだけで気持ち悪くなるのですが…
5-6:このブログ読んでると、白ブリーフだの尻叩きだの、あなたは変態にしか思えないのですが、ゲイってやっぱり異常性欲で変態なんですよね?
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ゲイについて、主に非当事者の方が抱くのではないかと想定される質問に、ゲイの僕が答えてみるという企画です。
ここで注意して欲しいのは、あくまでもこれは僕の個人的な回答だということです。僕は確かにゲイの1人ではありますが、ゲイの代表ではありません。ゲイと一口にいってもいろんな方がいますから、ここに記載した内容を直ちに一般論として捉えることのないように くれぐれもお願いしたいです。
また、同性愛FAQとせずゲイFAQとしたのは、僕はゲイ(男性の同性愛者)であり、女性のことやレズビアンのことについてはほとんど分からない からです。女性の同性愛についての情報を求めてこられた方は、その点承知の上でご覧くださればと思います。ある程度の参考にはなるかもしれません。
第1回~第3回へのリンクと、第5回の予定は、末尾に掲載してあります。ご覧ください。
第4回 子孫を残したり(女性と)結婚したりということに関して
4-1:子孫を残せない同性愛者が増えると社会が衰退するのでは?
もし社会全体が同性愛者だったら、人類という種は確実に滅亡します。半数が同性愛者でも確実に衰退すると思います。つまり、同性愛者の比率がある一定割合を超えてしまうと、社会の衰退や人類という種の滅亡は免れないといえそうです。
でも、現実には同性愛者は人口比で3~5%しかいません。この比率は安定していて増減するものでもないようです。
過去ずっと、人口比3~5%の同性愛者が存在していながら、人類の総人口は増加の一途をたどっています。文明もどんどん進歩しています。この実験結果を受け入れるならば、同性愛者が存在しているからといって社会が衰退することは無いと言えると思うのですが、どうでしょうか。
同性愛者はこれまでずっとマイノリティ(少数者)でしたし、これからも、未来永劫、人類という種が存続する限りはマイノリティであり続けるはずです。
それは、異性愛者として生まれ、そう自覚している人が、「同性愛者になりたい」と思うことが稀であることに依っている部分も、もしかしたらあるのかもしれません。もしそうならば、仮に「同性愛者になりたい」という人が著しく増えたとすれば、状況は変わってくるのかもしれませんね。でもそういうことは想像しづらいです。これを読んでくださっている異性愛者の方、あなたは同性愛者になりたいですか?
また、第3回(ゲイを異性愛者に転向させることに関して) で書いたとおり、異性愛者が同性愛者になったり、同性愛者が異性愛者になったり、性的指向を意図的に変更することは著しく困難なものとされています。つまり、「同性愛者になりたい」と思ったところで、本当に同性愛者になれるのかといえば、それは疑問符が付きます。
僕は、自分の同性指向を、生得的なものであると認識しています。もう少し平たく言えば、僕は同性愛者であることを自分で選んだという意識は全くなくて、自然とそうだったということです。同じような認識を持つ同性愛者は多いと思います。僕が言いたいのは、そういう数%の人間が、マイノリティとして社会の中に存在していることを認めて(許して)欲しいなあということです。
4-2:子どもが欲しいとは思わないのですか?
僕個人としては、子どもを育ててみたいという思いは結構強いのです。
子どもが好きだということもありますし、実父を反面教師として見ている面が強く、自分自身が父親になってみたいのです。
そして、やはり、自分の子どもの顔というのは拝んでみたいものです。
でも、現実味はありませんね。これはもう、半ば諦めています。
4-3:人間が生物である以上、子孫を残すのが自然ですよね?
子孫を残すと言うことは、確かに人間が生物であることを考えれば、自然なことなのでしょうし、大切な営みだといえるでしょう。
でも、世の中には、例え異性愛者だったとしても、さまざまな理由でそれが出来ない人もいます。もちろん同性愛者の多くも、《 それが出来ない人 》に入るわけです。
確かに子孫を残すことは大切な営みですが、それがすべてではないはずです。無理ならば無理で、社会に貢献することはいくらでも出来ると思います。子孫を残せない人だって、決して無駄な存在などでは無いと信じています。
4-4:女性に恋はできずとも、女性と結婚する可能性は無いのですか?
僕に関して言えばほぼ0%だと思います。女性に恋を出来ない(+性的に一切惹かれない)僕が、女性と結婚しなければならない理由が見あたりません。世間体の為でしょうか。そのために自分を偽って、そして相手となる女性を騙して結婚するというのは、僕はやっぱり嫌です。そんなことをしても誰も幸せになれないと思うのです。
僕がゲイと言うことを承知の上で、僕と結婚したいという女性が仮に現れた場合はどうするのかと言えば…。そんなことは現実にほとんど起こりえない事とも言えそうですが、万一起こった場合は、どうしてそんなことを思ったのかを訊ねてみたいですね。そして、僕は大いに悩むと思います。
なお、世の中には既婚のゲイ(つまり女性と結婚しているゲイ)もそこそこ居ますし、子どものいるゲイも居ます。それは事実として申し添えておきます。
これで第4回は完結です。
以下、過去の分へのリンクと今後の更新予定です。変更される場合もあるので、悪しからずご了承下さい。
第1回 イントロダクション (5月30日更新!)
1-1:ゲイやレズビアンってどのくらいいるのですか?
1-2:ゲイって、「ホモ」と同じことですよね?
1-3:いつからゲイになったのですか?
1-4:なぜゲイになったのですか?(なぜ男性が好きなんですか?)
1-5:女性恐怖症だからゲイになったのですか?
第2回 ステレオタイプなゲイのイメージに関して (6月1日更新!)
2-1:メディア等に出ている人たちと全然違うのですが、あなたはゲイなのですか?
2-2:「女性の心」で男性を好きになっているのですか?
2-3:女性の身体になりたいと思っているのですか?
2-4:女装したり女性言葉を使ったりはしないのですか?
2-5:男性であれば相手は誰でもよいのですか?
2-6:ゲイってオシャレでセンスが良いというイメージなのですが…?
第3回 ゲイを異性愛者に転向させることに関して (6月8日更新!)
3-1:異性愛者になりたいと思いませんか?
3-2:異性愛者に変わることは絶対に無理なのですか?
3-3:本当に女性に性的な興味はないのですか?
3-4:ゲイを治療して異性愛者に戻すことはできないのですか?
----- 以下更新予定 -----
第5回 ゲイを受け入れることに関して / その他 (6月22日更新!)
5-1:ゲイであるということは自分自身の中ではすんなり受け入れられましたか?
5-2:ゲイであることは周りに明かしていますか?
5-3:ゲイって差別されてるんですか?
5-4:ゲイって所詮は好き勝手やってるだけでしょ?
5-5:「同性愛を受け入れよう」と言われても、同性に恋したり同性と性的な行為したり、そんなことは想像するだけで気持ち悪くなるのですが…
5-6:このブログ読んでると、白ブリーフだの尻叩きだの、あなたは変態にしか思えないのですが、ゲイってやっぱり異常性欲で変態なんですよね?
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