中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理市にある寂照庵と玄米茶

2019年11月21日 | 雲南省

大理市の大理鎮には、「寂照庵」と云う尼寺があります。元々荒れ寺だったお寺を1982年頃から感通寺に住む比丘尼達がこの荒れ寺の修復作業を始めたそうです。僅か8歳で出家した妙慧法師と云う人が中心になり、荒れ果てたこのお寺を修復する為に、建築資材や材料を背負いお寺まで運び数十年の歳月を掛け修繕をしたとの事です。又、仏様を描くなどして略元通りに建て直したとの事です。その後、その妙慧法師が、この寂照庵の住職となったとの事です。

今ではその寂照庵も全国的に知られる様になり、大理市に旅行に来る多くの人々も、この尼寺を訪れる様になった様です。特に、中国では有名な韓紅と云う歌手が2017年五月にここを訪れ、その事が新聞等で報道された事もあり、この尼寺は広く全国的に知られる事になった様です。私の所で日本語を勉強している人達に、この寂照庵に行った事があるか如何か聞いたところ、皆行った事があるとの答えでした。特に、他所の市や省から、大理鎮に移り住んで来た様な人は、必ずと云って良い程にこの寂照庵には足を運んでいる様です。

この様に多くの人々が、この尼寺「寂照庵」に足を運ぶ目的の一つは、このお寺を参詣と云うか見学する以外には、このお寺で昼と夜に出される精進料理が目的なのです。今では毎日平均200から300人の人々が、このお寺を訪れ精進料理を食するとの事です。

私もこの寂照庵の事は以前から噂では聞いていたのですが、特別に信仰がある訳でもない事や並んでまで精進料理を食べたいとも思わないので、今に至る迄行った事が事がありませんでした。偶々先日知り合いの中国人がオーストラリアから大理に来た事あり、その人とこの寂照庵に行って来ました。

この尼寺では、食事以外にもお茶も出してくれるのですが、そのお茶は何と玄米茶でした。このブログで、大理市巍山県の道教のお寺での玄米茶の事に触れた事があるのですが、中国で玄米茶を飲んだのは、これで二度目の事です。意外にも大理市のお寺では、玄米茶が飲まれている様です。

但し、私の所で日本語を勉強している人達10人程の人に、ここでお茶を飲んだ事があるかどうか尋ねた所、皆食事をしただけで、お茶を飲んでいないとの答えでした。

 

寂照庵は、中国の有名な歌手韓紅が、2017年この尼寺を訪れた後に、全国的に知られる様になった。

 

この寺の名前は、この「寂光普照」から採ったとの事。



食事は、午前は12時から提供されますが、食事を終わると多くの人は寺を去るので、食事が終わると境内は意外に人も少なく静かになります。


多くの人達がここを訪れるのはこの食事が目当て。私達がこの尼寺に着いたのは12時少し前ですが、約7,80人程の人が並んで居ました。


係りの人が、お椀を差し出すと、それぞれオカズをよそおってくれます。無論残すのは禁物で、一粒の米も残さない様にとの注意もあります。最近では、昼と夜に提供される食事に、一日300名近い人が押し掛けるとの事。中国語では、この様な料理を「斋」と云う。


見ていると殆どの人は食事が終わると、直ぐこのお寺を後にします。お茶を飲むのは極々少数派です。このお茶を飲んでいる際に「玄米茶」だと気付いて係りの人と話をして、記念に玄米を分けて頂いた次第です。


寂照庵で、特別に分けて頂いた玄米。この玄米に自分達が栽培したお茶を混ぜて玄米茶として飲んでいるとの事です。

 

魏山の道教のお寺で玄米茶



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