中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

中国の高級ブランド米「五常大米」

2018年03月24日 | 中国事情

中国では、黒竜江省の五常市周辺で獲れる「五常大米」と云うコメが一番高級なコメとして知られている様です。ネット等調べると、この五常大米の年間の生産量は僅か100万トン程度の事ですが、市場には約1000万トンもの「五常大米」が流通しているとの事です。

五常大米は清朝時代には朝廷への献上米とされ、新中国が成立した後にも、国宴の席に出される米として、一層有名になったとの事です。(注:国宴とは国賓が訪れた際に開かれる政府主催の招待宴との事)

私も何度か五常大米を買った事があるのですが、私が買った五常大米も正真正銘の五常大米ではなく、所謂ブレンド米だった様です。中国で売られている「秋田小町」等の多くの高級ブランド米にも、ブレンド米が多いとの事で、米の産地ではブランドを守る為にも、ブレンド米が流通するのを防ぐ様に努力しているとの事ですが、如何ともしがたい様です。

大理市内の超市(中国語で、超市とはスーパーマーケットを指す)にも当然高級米として五常大米が売られています。5キロ入りと10キロ入りがありますが、5キロ入りで安い物は約50元程。一番高い五常大米は5キロ入りで100元と値段にかなりの差があります。

中国では、米の種類としては、粳米、籼米、糯米の三種類に分けられるとしていますが、籼米とはインディカ米を指し、粳米とはジャポニカ米を指す様です。稲花香五常大米と呼ばれる米は最も安い処では、一斤(注:500グラム。中国ではキロでなく斤で表示される事が多い)3.5元、有機稲花香五常大米は一斤4元、別の所では一斤5元と値段は実に様々だそうです。但し、正真正銘の稲花香五常大米は、一斤7元から8元はするとの事ですので、一斤4元から5元の価格帯の稲花香五常大米は間違いなくブレンド米で、ブレンドの割合で値段も異なるとの事。

 

外資系のスーパーウォルマートに置いてある高級ブランド米「五常大米」5キロ入りで約70元。

 

福臨門と云う中国の食品メーカーの「五常大米」。5キロ入りで約90元。これが大理では一番高い。

 

こちらは同じ会社の物ですが、5キロ入りで60元。この様に値段が開きがあるのは、ブレンドの比率によるとの事。



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