白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―シャロット収穫シーズンの到来ー

2019年05月30日 | シャロット

シャロットの収穫シーズン到来と言っても海外のネット上に有った、シャロットに関するサイトの話であり、今年で3年目になる外房菜園で試験栽培中の東洋種シャロットの収穫期の到来と言う事ではありません。

唯、どんな作物にも必ず収穫時の適期があり、毎年年ごとに様々に異なる天候条件で、結果が微妙に変化する作況を、見計って年ごとで収穫のグットタイミングを決める事が大切と言うのです。

扨て、其のシャロット、一般の玉ネギとは異なる分球玉ネギの1種であり、抽苔しても種子が作れずニンニクと同様に分球した小玉ネギを毎年植え付けては育てられている作物です。

其の栽培の歴史はニンニクと並んで大変古く、おそらく有史前から原産地とされる中央アジア高原から東西両方向に分かれて栽培が広がった作物と思われますが、他の多く栽培作物がそうであるようにシャロットも亦、栽培地域に則していろいろと品種分化して居り、形状や色彩等が異なる西洋種、昔から其の儘の姿形を、変わる事無く今尚続いている東洋種とに、はっきり分かれているのです。

 

―中東諸国は古代からシャロットの栽培地域です!-Web画像より

それが不思議な事に日本には、この分球玉ネギの西洋種も東洋種のどちらも終ぞ伝わらなかったのであり、それ故に日本では、分球小玉ネギであるシャロット栽培は見掛ける事が無く、今尚一般に分球玉ねぎの存在は知られず、その一般普及の気配すらありません。

其の分球小玉ネギのシャロット、当然の事で収穫にも適期があり、其れには一般の玉ネギ同様に、先ず葉柄部が自然に倒れなければならず、其の目安は約40%の葉の黄化です。

続いては “topped”と呼ばれ、収穫する球根部と枯れた葉柄部との機械的分離が何時発生するかであります。

その確認が出来たなら、其の後は一株毎に堀上げ、付着している土を振り落し、其の場に一列に並べて先ずは乾燥させます。

其の次の作業は球根のキュアリング(熟成)であり、天候次第ですが、栽培圃場にそのまま6時間から48時間放置します。

其の後は、温度、湿度を一定条件に維持できる屋内の乾燥場に移動させて約4週間、完全に乾燥させます。其の乾燥工程が完了したら、品質基準に従っての個別の確認検査を実施します。

其のシャロット、分球玉ネギの一種と言いましたが、一般の玉ネギとは一寸異なる料理食材としての大変好ましい特色を供えています。

其の持つ特徴は、様々な料理にユニークな香味効果もたらすと、フランス料理では特に高い評価を受け居り、欧米食文化の中に有って、その貴重な料理食材としての歴史が西洋種シャロットには築かれています。

もう一方の東洋種シャロット、品種分化する事無く昔から、其の儘の姿形を今尚残していると言いましたが、今日も中東諸国から東南アジア一帯にかけて、伝統玉ネギ種として膨大な作付け面積と生産量を誇っている主要な野菜種であり、其れ等諸国の食文化の中にあって、食材価値としての利用範囲、使われる料理のレパートリーの広さの汎用性は計り知れないと言われています。

 

―東洋種シャロット呼称は国によって違ってもその姿は皆同じ!-

其の背景となる食文化の違いとは言え、日本には伝わる事の無かった東西両種のシャロット、終ぞ日本食の中で評価を受けるような料理に寄与する機会が無かったと言えばそれまでですが、其の味覚上の特色のキーポイント、ニンニクに似て居て否なると言う、其の持つ微妙な香味効果にあると言われています。

 一方シャロットの野菜として今日的な価値評価に照らすなら、その野菜の栄養面での特色であり、一般玉ネギと比べて見ると、含まれるビタミン類やミネラル分等の単位含有成分量の全てで、シャロットは凌駕している事が明らかにされている点です。

しかし、シャロットの野菜食材として味覚評価の機会の無かった日本食文化の中で、今や工業化食品文化の最盛期にあって、多くのコンビニ食味覚に制御されている一般人には、野菜食材の味覚貢献を云々する等、どう見ても今更取り上げて評価を試みるのは時代ずれと言われるのが落ちかも知れません。

唯、欧州に伝わって始まった欧州のシャロット食文化と、遠く古代オリエント時代から引き継がれて、今日尚も膨大な生産量を誇る古典的な玉ネギ食文化の中心位置にある東洋種シャロットを、「あーそうですか・・・・。」と、黙って眺めて終わるだけではこれも亦、日本人が何か哀れに想えてなりません。

 

―フランスのエシャロットの収穫風景-Web Imagesより

何故ならば、今も盛んに栽培されている、多彩に品種分化して高い評価を受けている西洋種シャロットの欧米食文化圏と、其れを上回る生産量の古典的分球玉ネギの東洋種シャロット摂取食文化圏、其のどちらをも支えているのは、其の国々の気象条件の向日性であり、その温度と日照時間であって、其の各々の作物が、その特色をそれぞれに発揮しているからであります。

其のような思いがあって始めたのが東洋種シャロットの球根に依る玉ネギの良く育つ外房の海性気候への馴化栽培であり、間もなく今年で3年目になる、其のシャロットの収穫が始まります。

其の狙いは、日本でもこの分球小玉ネギの東洋種シャロットを何方でも家庭菜園で簡単に育てられるような種球根を作出する事であり、其れには栽培地の気候条件や土壌に馴化させる為に、収穫した球根の分別を続ける試験栽培です。

 

―シャロットの分球断面を見るーWebImagesより

同じように見える種球根でも、一球から5個に分球するものや8個~10個に分球するもの等あって、大変はバララツキが起こります。

優良な形状や大きさで異なる分球数と球根の大小、どんな要因で変化するのか見極めるのですが、形状の悪いものや極端に変形したり、極小な形状の球根を取り除いています。

簡単に言えば、不良種球根の分別除去であり、優良球根を選別して毎年の収穫量の増大を図る事です。

尚、興味深いのは、この東洋種シャロット、収穫後の熟成中に著しい球根の肥大が起こるのであり、其の大きさが1.5倍から2.0倍にも膨らむから驚きです。今年の東洋種シャロットの出来栄えは、追って別途ブログで亦公開致します。

ブログランキング ブログコミュニティ にほんブログ村

 家庭菜園(プランター菜園) - 花ブログ村

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿