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癌細胞を再プログラムする方法が発見される

2015-08-30 06:55:05 | 癌の治療法
Discovery of new code makes reprogramming of cancer cells possible

August 24, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/08/150824064916.htm

メイヨークリニック・フロリダキャンパスの研究者は、癌細胞を正常な状態に再プログラムする方法を発見した


細胞同士を接着する『接着帯(zonula adherens)』のタンパク質は、マイクロRNA/miRNAsの生成に重要なマイクロプロセッサー/microprocessorという複合体と相互作用する

正常な細胞がお互いに相互作用する時、miRNAsの特定のサブセットが、細胞増殖を促進する遺伝子を抑制している
癌細胞ではその接着が壊れdisrupted、miRNAsによる調節は失われて、細胞増殖は制御を失う
研究者は癌細胞でこの正常なmiRNAレベルを回復することにより異常な細胞増殖を元に戻せることを実験で示した


過去に科学者を悩ませてきた問題は、E-カドヘリンとp120カテニンという上皮細胞の接着タンパク質についての矛盾する報告から生じる
それらは長い間、腫瘍を抑制する因子であると考えられてきた

「しかし我々や他の研究者は、この仮説が真ではなさそうだということを発見した
なぜなら、E-カドヘリンとp120カテニンは腫瘍細胞でもまだ存在しており、腫瘍の進行に必要だからである」
Anastasiadis博士は言う

「そこから我々は、これらの分子が2つの面を持つと考えるようになった。良い面と悪い面だ」


研究者はPLEKHA7に注目した
PLEKHA7はp120と相互作用することは知られていたが、
研究の結果、PLEKHA7は上皮細胞の「頂点apical」でのみE-cadherinとp120と結合し、
マイクロプロセッサー複合体をE-cadherinとp120につなぎとめるtetherことにより、
miRNAsの組み合わせを通じて正常な細胞の状態を維持することがわかった
この状態ではE-カドヘリンとp120カテニンは腫瘍を抑制する「良い面」を発揮する

しかし「PLEKHA7が失われて頂点の複合体が破綻すると、miRNAsセットは調節を失い、E-カドヘリンとp120はスイッチが切り替わって発癌性oncogenicになる」


「細胞頂点のPLEKHA7とマイクロプロセッサーの複合体が壊れることは癌の早期に生じ、いくらかはsomewhat普遍的なイベントであると我々は考えている」
「我々が調べたヒトの腫瘍サンプルの大半でこの構造は存在しないが、E-カドヘリンとp120はまだ残っている
これは、燃料(悪いp120)がたっぷり入っていて、ブレーキ(PLEKHA7とマイクロプロセッサーの複合体)がない、スピードが出ているクルマと等しい」

「影響を受けたmiRNAを癌細胞に投与して正常なレベルまで回復することで、我々は『ブレーキ』を修理して正常な細胞機能を回復できるはずだ」
Anastasiadisは言う
「いくつかの悪性のタイプの癌での実験は非常に有望である」


http://dx.doi.org/10.1038/ncb3227
Distinct E-cadherin-based complexes regulate cell behaviour through miRNA processing or Src and p120-catenin activity.


 PLEKHA7→DROSHA-DGCR8・pri-miR-30b→miR-30b─┤SNAI1,MYC,CCND1

※pri-miRNA─(Drosha,DGCR8)→pre-miRNA



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http://www.sciencedaily.com/releases/2015/04/150420122540.htm
Pancreatic cancer breakthrough: Scientists turn cancer cells into normal cells

膵臓の腺癌は、消化酵素を分泌する腺房細胞acinar cellsのKras変異により、不安定な膵管様の細胞に分化して癌化する(pancreatic ductal adenocarcinoma)

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E47は細胞周期をG0/G1で止める
 



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