福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

芥川珈琲(スパイスカリー大陸)

2017-05-21 | 福島
福島二丁目「芥川珈琲」で近年、若人に人気だとか言うスパイスカレーを食べてきました。



看板が色々並んでいて、どれが正式な店名なのか分からん…。
建物自体は「ゲストハウス由苑(U-EN)」、その中にあるコーヒーショップが「芥川珈琲」。
コーヒーショップ内でスパイスカレーを提供しているのが
「スパイスカレー大陸」ということなのでしょうか。
何でもかつて南森町で伝説的な人気を博していた「スパイスカフェ てん」が閉店後、
この福島の地で名前も新たにカレー屋を始めた、ということらしい。



今は白壁の新しい建物に変わっていますが、
もともとは明治時代に酒蔵として建てられた重厚な町家だったそうです。
(かつて大阪は酒どころでした。今は面影が無いけれど…)

戦後、昭和30年代より「料亭よかろ」として利用され、
その後、代替わりして平成13年(2001年)に「ちゃぶ台Bar ございや」としてリニューアルオープン。
料亭時代は白壁の建物だったのですが、「ございや」に変わった際に壁は黒く塗り替えられました。

料亭の頃の写真は、「由苑」のブログに掲載されています(Old days photo)。

細く曲がりくねった道沿いに立つ古民家の佇まいは本当に素晴らしくて
大好きなお店のひとつだったのですが、今はリフォームされて外観はすっかり変わっています。
あまりにも変わってしまい、建替えられたのかな?と思ったくらい。

「ございや」の頃の姿がこちら。



写真で見ると外壁の色が変わっただけみたいに見えますが、
古びた建物が醸し出す空気感、古色がかなり薄れてしまいました。



横から見るとこういう感じ。二階の前面部分が増築だったのが良く分かります。
2014~2015年頃にリフォーム工事を経て、
「よかろ」と名前を変えて(というかもとに戻して)営業を再開したものの
わりと早い段階で閉店してしまいました。
非常に残念…草鍋おいしかったのになぁ。

と、説明がすごく長くなりましたが…。

今の芥川珈琲は宿泊施設の受付スペースを兼ねたカフェですので
「ございや」とはかなり雰囲気が変わっています。
当たり前だけど、畳ではなくフローリング+テーブル・椅子です。
内装はまだまだ新しい感じですが、古い家具を置くなどして
古民家風の佇まいを演出しています。

カフェの部分は旧店とは全然違うけれど、二階の客室に上がる階段の辺りは
昔の面影があるように思います。

お客さんは20~30代と思しき年齢層が中心で、男女は半々くらい。
客席には意識高そうな人たちがちらほらいて、
意識の低い私はカレーを待ちながら、「場違いやったかしら」と気に病んでいました。



これが自慢のスパイスカリー。
一枚のお皿に複数の種類のカレーをあいがけし、
おかずを少しずつ盛り合わせるのが当世風であるらしい。
カラフルできれい。
色々な物をちょびっとずつ食べれるのも良いですね。

カレーは「ひょー」って言うくらい辛い部分もありましたが
甘めのルーもかかっていましたし、
おかずと一緒に食べるので、あまり辛さは気になりません。
(まぁもうちょっと辛さ控えめの方が好みではありますが)

お店の中に「日本文房社」なるコーナーがあったそうなのですが
全然気づかなかった。
次回は是非、お店推薦の「レアモノ」商品とやらを拝見しようと思います。

「芥川珈琲(スパイスカリー大陸)」
住所:大阪市福島区福島2-9-23
電話:06-7508-1508
営業:11:00~18:00
休日: 
備考①:大阪駅近くのゲストハウス|元料亭の ホステル| ゲストハウス由苑
備考②:スパイスカリー大陸/芥川珈琲 (@akutagawacoffee) | Twitter