雑文の旅

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池田の亥之吉 第一回 お化けが怖い あらすじ

2013-09-22 | 日記
猫爺の連続小説、「池田の亥之吉」がスタートした。 第一回のサブタイトルは「お化けが怖い」

 主人公の亥之吉(18才)の生まれ池田は、今で言う「北摂地域」で、池田市になっているところ。 北摂の「摂」は、昔の「摂津の国」の摂である。 亥之吉の時代の池田は、見渡す限り田園が広がり、方々で農耕用の牛が「もーぅ」と鳴く、長閑な所謂(いわゆる)「田舎」だった

 亥之吉は、その農家の三男坊。  田舎の長男以外は、男の子が居ない農家の養子になるか、町へ出て商家へ奉公するか、選択肢はあまり多くはなかった。 亥之吉は八歳で商家へ丁稚奉公し、十年務めて小番頭(新米番頭)になり、商家の三女お絹に見初められるが、男のような気性のお絹に押されっぱなしで、いま一つ亥之吉の中では惚れた、はれたに発展しない。

 お絹を好きな先輩番頭為造に、お絹を譲るために亥之吉はやくざに身を窶(やつ)し、縞の合羽に三度笠、手甲脚絆に草鞋までは用意したが、肝心の長脇差(長ドス)は持ちたくない。 亥之吉は、長ドスの代わりに、肥桶を担ぐ天秤棒を肩に担いで江戸へ旅立つ。 亥之吉は、天秤棒術(そんなものはない)では、日本一の使い手だと自負する。 ただ、大の苦手は、お化けである。 お店を辞めて旅にでるとき、亥之吉はお絹に箱根から引返すといわれた。 箱根八里は昼でも薄暗く、お化けがでると驚かされたのだ
 さて、亥之吉は、江戸へ辿り着けるのか、一波乱も二波乱もありそうなおもろい旅である。
尚、この物語もまた、佐貫三太郎などに関わってくる>。

   (原稿用紙2枚)

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