武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

久しぶりの虔十と八郎、そして疲れを癒す白い天使

2012年03月28日 23時14分31秒 | Weblog
もうすぐ4月ですね。

3月は、朗読以外のことで忙しい月です。
今朝は、くたくたに疲れていたので、たまに化粧などしてみようと試みたのですが……とんでもない!

こんな日にキレイにしようなんて、無理なのです。
溜息をつきながら、再びの洗顔。髪をひっつめて、すっぴんでお出かけしました(髪がずいぶん伸びましたよ^^)v

こんな日は、甘いものに限ります。ふわふわで真っ白な生クリームこそが、我が癒しの天使。

さて、

朗読会のお知らせです。



まずは、神奈川県伊勢原市での朗読会

4月音楽と語りのおも茶箱(おもちゃばこ)
オカリナ&ギターちくりん&響と 朗読ねこまくら
春爛漫の風海に 3人がぎゅうっと詰まった‘おもちゃ箱’が届きます!!

― 斎藤隆介の世界を語る ―
『プロローグとしての花咲き山』
『八 郎』

― オカリナとギターのコラボレーション ―
「別れの曲」(ショパン)
オリジナル曲など

出演
ちくりん(竹林康子)・響(岩佐明宏)・ねこまくら(武 順子)
 

4月14日(土)食 事 PM5:00~
開 演 PM6:00~
料 金 ¥2500
(食事、ドリンク付き)

  於 風海 (ふうみ)
伊勢原市桜台1-24-9 リラ・伊勢原 1階
☎0463-92-7327
http://www.fu-mi0703.jp/
お店以外のご予約お問い合わせ先…
武  090-6013-2470  
nekomeme@docomo.ne.jp 
竹林 090-4715-8327
chikurin@heart.ocn.ne.jp



そして、千葉県市川市のガス燈での二人会


武順子と柿原智恵子と小さな時間
― 二人会inガス燈 ―

柿原智恵子
梨木香歩 作
『家守綺譚』より
「セツブンソウ」「桜」
 
武 順子
宮沢賢治 作
『虔十公園林』

4月21日(土)
開演午後3時
茶菓付2000円
於 ガス燈
(千葉県市川市八幡3-14-3)
◆本八幡駅または京成八幡駅で電車を降りたら千葉街道(国道14号線)に出て、市川方面に歩き右側。5~7分。
◆茶菓の用意がありますので、ご予約をお願いします。
お問合わせとご予約: 
090-6013-2470 (武)             
090-6193-7160(柿原)
047-326-8267(ガス燈)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無謀な試み

2012年03月12日 11時05分06秒 | Weblog
昨日、神奈川県の大磯で、朗読会があった。

友人主催の朗読会で、友人とその仲間と、いちおうゲストとして私が出演した。

ところが、友人が風邪をひいてしまっていた。声の調子が良くない。滑舌も最悪の状態で、急きょ彼女の代わりに、私が、ひとつおまけに読むことになった。


おまけ……とんでもないのだ! 無謀なことだ!!


結局昨日のほんの2時間半の間に、

漱石の「夢十夜第1夜」
中島敦「山月記」
鴎外の「高瀬舟」

を、読んだ。

狭い会場には、40人近いお客様。満席どころかあふれている。

友人に恥をかかせてはならないと、緊張していた。

このような重い作品を3つも、同じ人間が読んだら、お客さまが気の毒なような気がした。


しかし!!!

最大懸念の夢十夜が、アクセントを3か所も間違えていながらも、大きな拍手をいただけて気を良くした。

山月記をとても楽しく(?)語ったら、前2列くらいのお客様たちが、立ち上がって拍手をしてくださった。


え、えええ~っ!


いつもは、本番でこれを読み終わると、ぐったりしてしまうのであるが、なぜか沸々と力が湧き上がってきた。

不思議な感覚だった。

最後の高瀬舟は…これは文章がとても読みずらく、前日の朗読会でカミカミだったのだけれども、あまり噛むこともなく、素直に思い通りに読むことができたのだ!

恐るべし、アドレナリン!と思った。

みなさんに喜んでもらって、ほんとうに嬉しく、有り難い気持ちでいっぱいになった。

私は、過ぎたことを書く、というか報告は滅多に書くことがない。でも、今回だけは、記録しておきたいくらいの出来事だった。


・私にも、まとめて3つもの作品をいっぺんに読める体力と気力があるのだ。

この一点を言いたいがために、きょうのブログを書いている。

火事場の馬鹿力?

いいのいいの!


私にだって、できたんだ!ということ。ただそれだけ。


山月記を読んでいるときに、震災の黙とうの時間になった。心を東北に向けながら読ませていただいた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心のリハビリ…来週は朗読会

2012年03月03日 16時09分33秒 | Weblog
心の中に、ぽっかりと穴が開いたようだ。

なにかあったのか…いいえ。

なんにもありません。

なぁんにも。


台風の目に入りこんでいく。


頭の中が、雪が降った時のように、しんとしている。

なんにも考えない。

窓の外の音が、やけに鮮やかに聞こえてくる。

雪の積もった日に外を走るチェーンの音が響いてくるのよりも、もっと鮮やかに。



頭の中を空っぽにすると、地震の来る直前にはゴオッという音が聞こえるようになる。身構えるとすぐに振動が来る。

今のは、震度3かな。震度2か。震源地はどこだろう。

緊急地震速報よりも正確かもしれない。

そこまでで、思考が止まる。

反射的に足元のストーブを消して、落ちてくるかもしれない本棚の本を凝視する。

そしてまた、もと通りに動き始める。


真白く静かに降り積もった雪の原にいるような時間。

考えるのをやめてみることで、心のリハビリを試みる。

連日で森鴎外と中島敦を読む。この重い作品を二日連続で読むのは、初めての試みだ。私の手違いで組んでしまった演目。頭と心を空っぽにして、入れなおさねばならない。からっぽのまま、本番を迎えることだけは避けたいものだ。




今月の朗読会です。

◆ガス燈での二人会は、来週の土曜日10日15時からあります。

私は久しぶりに、森鴎外の『高瀬舟』を読みます。

相方の柿原智恵子は、いしいしんじ作品を2つ読みます。
 いしいしんじ作
 『蝶』
 『雪屋のロッスさん』より「見張り番のミトゥ」


◆大磯の公園にある蔵のギャラリーで開催される朗読会に、ゲストとして呼ばれました。

中島敦『山月記』と、時間が余りましたら、夏目漱石の『夢十夜』から第1夜を読みます。

こちらの詳細は手元にありませんので、恐れ入りますが、お近くの方で、お出かけくださる方は、私までお電話またはメールをくださいませ。090-6013-2470またはnekomeme@docomo.ne.jp要予約だそうです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする