武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

走り続けること

2011年08月21日 17時15分31秒 | Weblog
この数年、長く休む、なんてこと、考えるのが怖かった。
考えたら失速してしまうようで、怖かった。

たまたまだろうけれど、おととしには、韓国(2回も!)やスペイン、ドイツへ旅行しないかというお誘いが、いろんな方面からあった。いつも行きたくて、迷って迷って、でも、入っている予定を変えたくなくて、断っていた。なぜそんなに、休みたくないのかと、責めて来る友人がいた。朗読会を休まずに続けることが、そんなに価値あることとは思えないけど…と。国内の1泊2泊とは、わけが違う。


しかし最近、休んでもいいような気がしてきた。ま、今さらどなたも誘っては下さらないけれどね^^)


走り続けていたら、とんでもないところまで来ちゃったのだ。


だから、少し休もうと思う。


今、高層ビルの上にいる。窓際の席でパソコンと向かい合っている。空が広い。


最近、昔の師匠のことが思い出されてしかたない。

こんなときには、特に、会いたいと思う。

会いたくて会いたくて、涙が出てくる。

いまだに、夢の中にどおんと登場して、叱ってくれる先生。

どこまでいったら、会えるのだろう。

この広い空のどこかに、いるのだろうか。

声だけは、確かに聞こえる。

先生、私は少し、疲れたよ。
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不幸な物語りをする幸福な私

2011年08月05日 14時30分55秒 | Weblog
誠に勝手ながら8月と9月は、朗読活動をお休みします。

…と言いながら、20日(土)には、本八幡にあるガス燈での朗読会。

今月は、柚季純さんにピアノの音を入れていただいて、小泉八雲の「雪女」を読みます。

ちょっと狂ったような雪女になってしまいそうですが…ま、そういうのもアリかな、と^^)

お雪は、みの吉に向かって、「その方のお話をしてくださいな。あなた、どこで、その方をごらんになりましたの?」と、話を促す。これって、絶対に変だ。みの吉を陥れようとの策略?

みの吉が語り出したら、止めるのが筋ではないか?

なぜ、わざわざ言わせるのかと、理解に苦しんだ。

お雪の中の悪が、言わせたのだろうか。

だとしたら、なんという不幸な。

女の理不尽な行動に、みの吉も、みの吉の10人の子どもたちも、翻弄されるのだ。

その後のみの吉一家が、心配でならない。


作品をこうやって深読みし妄想している時って、一番幸せな時だ。

一番幸せだといえる私は、やはり幸せなのだ。

あらら、3回も幸せと書いてしまった。

しあわせ…皺忘れ→皺わせ→しあわせ

などと、くだらぬゴロ合わせで遊び始めた休日です。



9月は、いっさいの朗読会を入れていません。
心と体のメンテナンス&充電をいたします。
仕事の再開は、10月1日の京都にて。



よろしかったら、お出かけくださいませ


二人会with柚季

 8月20日土曜日15時開演
 於:本八幡駅徒歩7分「ガス燈」


 演目:
柿原智恵子

内田百けん(門構えの中に月)作 「冥途」
  他一篇
山中 允作曲 「夏の夕暮れ」
山中 允作曲「星の声」


武 順子 & 柚季 純

小泉八雲作 「雪女」


柚 季純 日本のうた



内田ひゃっけんの「けん」は環境依存文字で、ブログでは表示されません。
「けん」は「間」の旧字だそうです。また「閑」の義も持つ、とか。
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