戦争廃墟

久々の廃墟写真です。
戦争史跡として割とメジャーな
「旧日立航空機立川変電所」。

ある雑誌で見かけて以来、一度実物を
見てみたいと思っていたのですが、
先日、思い立って行ってきました。

太平洋戦争当時、軍需工場に電気を
供給していたこの変電所は、
機銃掃射や、B29による爆撃によって
被害を受けました。

戦後もほとんど修理の手を加えられず、
そのままの姿で平成5年まで営業していた
というのも驚きですが、取り壊しの話を聞いた
行政や市民などが所有会社に掛け合い、
文化財として保存されることになった
という経緯にも驚き、感心しました。

古いものはなんでも壊してしまうという
風潮のなか、人々の努力や、数々の幸運に
恵まれて、こうして奇跡的に残る建物もあるのです。


裏はこんなカンジ。

私が廃墟を好きなのは、造形はもちろん、
その建物が辿った運命、関わった人々
などの背景に思いを馳せる楽しみがあるからです。

この建物は、インパクトのある痛々しい外観とは
裏腹に、幸せで静かな老後を送っているようで、
そういう意味でも、稀有な廃墟の一つではないでしょうか。



ところで、人形教室の教室展の際、
他の生徒さんたちと雑談していたら、
廃墟好きの方を2名も発見!!

廃墟好きって身近にはなかなかいないので、
仲間がいて非常に嬉しい…。