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コートジボワール・チョコレート工場のにがい?お話(後編)~オトナの工場見学

2015-09-03 07:30:36 | アフリカビジネス
昨日の記事でお話したのは、カカオ生産国世界一のコートジボワールで、自国産のチョコレートが食べられないという、ちょっとビターなお話。しかしそのコートジボワールでも国内向けのチョコレート生産ラインが稼働しようとしている。


アビジャンの郊外、ヨプゴン工業地区に立地するのは仏資本のCEMOI(セモワ)社工場。幸運にも先日、この工場を訪れる機会に恵まれた。オトナの工場見学。

(アビジャン郊外のCEMOI社工場)


アビジャンの郊外、ヨプゴンに位置する工場はすでに1990年代に操業を開始。ヨーロッパ、北米、そして日本にも原料カカオを輸出している。

「施行先により嗜好が異なるので工程で細かく加工し分けるんです。中でも日本市場は顧客の注文がとてもうるさい(très exigeant)ので気を使います。」とコートジボワール人幹部。

この工場には250人近くが従事するが、本社のフランス人はカカオの買い付けと、アドミの一部に関わるわずか2人だけだという。「製造ラインの管理から原料カカオの品質検査まで、コートジボワール人が一貫して管理する体制が確立しています。」

カカオは主な産地、同国西部のサンペドロから運ばれ、一旦この倉庫に貯蔵される。熟成を待つとともに、作期に関わらずカカオ供給を平準化するのが目的だ。


加工工程はカカオの選別、貯蔵、検査、焙煎と脱殻、そして過熱によるカカオの抽出・凝縮。完成品は通常25キロのカカオの「延べ棒」だ。これが海外の志向先に氏向けられる。

「主に船便に積まれて輸送されます。37度を超えると融解をはじめますが、純度の高いカカオには冷蔵管理は必要ないんですよ。」

とても興味深いシーンが満載であったが、「製造ラインは撮影禁止」。整然とカカオ加工工程が続く。

(美味しいカカオのヒミツは壁の向こう。教えてあげないよ、ジャン!)



見学の中では、コントロール室に運ばれてきた濃縮カカオを試食。うーん、チョコレートのいい香り。思わずよくばって頬張ってみる。「うっ、苦い!!」純度の高い未加工カカオはほろ苦い、というより劇苦。文字どおりビターなお話、オチがついたようで、、、。

(おわり)

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