ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

アフリカのフランス語(2)

2013-05-12 07:30:00 | フランス語
久しぶりとなったが、シリーズモノの再開。「アフリカのフランス語」、第二弾。第二外国語などでフランス語をかじった人には十分笑える話となっている?!お楽しみを!

(村人との対話、マリ西部にて。バンバラ語訛VSカタカナ仏語(笑))



◆'Faut fait'?!
コートジボワールは比較的訛りがきつい。アビジャンの下町で耳にするフランス語は、ニューヨークのダウンタウンの英語を彷彿させる。ある時、中指立てて、「フォーフェ!フォーフェ!」と怒鳴っている青年。バウレ語でケンカかと思ったら、どうやら'Il faut faire!'(イルフォフェール=それやれよ!)だったようだ。そして続ける。「レーフー、レーフー!」・・・??。ああ、'Il est fou!'(イレフー=あいつ頭おかしいよ!)ね。こうして耳はついていく。


◆'septante', 'nonante'
わたしのいたコンゴ民主共和国はベルギーが旧宗主国。訛りも表現もブリュッセル譲りだ。数字も70、90は、'soixante-dix'、'quatre-vingt-dix'ではなく、'septante'(セプタント), 'nonante'(ノナント)だ。76とか99とか、非常に楽だし、何と言ってもコンゴっぽいところが好きで多用する。

コンゴから帰任しても、会議などでとっさに 'nonante'が口をついて出て、笑いを誘う。'Desole, j'ai ete bien congolise....'(すみません、コンゴ化されてしまったようで。。。)と、再笑。グリコではないが一粒で二度おいしい?!


◆パリジェンヌ
parisien/parisienne(パリジャン、パリジェンヌ=パリっ子/パリ市民)と言った表現も独特。

ダカールは、dakariois/dakaroise(ダカロワ、ダカロワーズ)、アビジャンはabidjanais/abijanaise(アビジャネ、アビジャネーズ)。ここまではいい。ブラザビルならbrazza-villois/brazza-villoise(ブラザビロワ、ブラザビロワーズ)、ちょっと無理あり。キンシャサに至ってはkinois/kinoise(キノワ、キノワーズ)だ。知らなければ判読不能。

◆そして英語、、、
フランス語圏のアフリカ人は、概して英語が得意ではない。それどころか、英語を話せないことを恥ずかしいと思わない風潮があり、逆に英語ベースの外国人がいると「お前はフランス語も話せないのか、教養がないな」くらいの勢いであたる輩さえいる。

私の仕事のパートナーだったセネガル人。ある時、英語による合意文書のチェックをする段になって、彼がつぶやく。いわく、「このテキストの起案者は文法が全くなっていない」。そして赤ペンをもって堂々と修正を始めた。'attached documents'→'attacheds documents'、'several activities'→'severalles activities'、'its own risk'→'his own risque'。。。


(写真:ただいま通訳中!ブルキナファソにて。)


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