ブルキナファソから同僚がアビジャンを訪問した。そしてアフリカ国際工芸見本市(SIAO)で見つけた雑貨をお土産でいただいた。とてもとても感謝。ウレシイ。
革製の像の形をしたキーホルダーとお財布。素朴でなかなかかわいい。
そしたらそこでひとこと。
「なかなかクオリティの高い仕事をしているな、と思いません?これ、チャド製なんです。実はボタン部分などの金属部分は、かつての紛争時に使われていた武器を溶かしてリサイクルしたものなんだそう。」と同僚。
なるほど。この部分、元はといえばカラシニコフだったりするのか。そんなふうに思うと、複雑な気分になる。この武器でどれだけの血が流れてしまったんだろう。
しかしこの金具、よく考えれば、動員解除された上、社会復帰を果たした姿か、なんで捉えることもできる。
「もう二度と武器に戻ってはいけないよ。」
少し黄ばみがかった金属は、渋くも光り続けていた。
(おわり)
革製の像の形をしたキーホルダーとお財布。素朴でなかなかかわいい。
そしたらそこでひとこと。
「なかなかクオリティの高い仕事をしているな、と思いません?これ、チャド製なんです。実はボタン部分などの金属部分は、かつての紛争時に使われていた武器を溶かしてリサイクルしたものなんだそう。」と同僚。
なるほど。この部分、元はといえばカラシニコフだったりするのか。そんなふうに思うと、複雑な気分になる。この武器でどれだけの血が流れてしまったんだろう。
しかしこの金具、よく考えれば、動員解除された上、社会復帰を果たした姿か、なんで捉えることもできる。
「もう二度と武器に戻ってはいけないよ。」
少し黄ばみがかった金属は、渋くも光り続けていた。
(おわり)