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中央アフリカ政府、ショートメール(SMS)運用禁止を携帯電話各社に通告

2014-06-06 07:30:36 | アフリカ情勢
混乱が続く中央アフリカ。フランス国際ラジオ放送(RFI)が4日、少し興味深い記事を伝えている。内容はこちら↓。

中央アフリカ政府、ショートメールの使用を禁止




一体どういうことか。記事を詳しくみていこう。

テキストメールは「別の指示が発出されるまでの間」、使用が禁止となった。携帯電話のショートメール(SMS)によって広まった、木曜日のゼネスト参加への呼びかけ。この動きを受けて、決定が下されたのだ。

「SMSは禁止されています」。中央アフリカでは、昨日の朝以降、SMSメールを送ろうとすると、このようなメッセージが画面に表示される。郵政大臣がテキストメールの使用を「別の指示が発出されるまでの間」禁止したのだ。携帯電話サービスプロバイダーに当てたレターによれば「全土に渡る治安回復に貢献するための措置」とされている。

措置は、アンドレ・ンザパイェケ首相によってとられた。数日来、非政治性グループを自称する「目覚めよ中央アフリカ」なるグループが、この木曜日を「死んだ街」作戦と呼ばれるゼネストに参加するよう呼びかけるSMSが、ネットワーク上を飛び交っていた。



アラブの春やウクライナの情勢などで市民を動かしたソーシャル・ネットワーク(SNS)。Facebookが力の結集に大きな役割を果たした。他方、いまやテロリストグループさえもツイッターなどを通じてメッセージを発信する(→過去記事『ジハード戦士とツイッター』ご参照)。

しかしまだまだ国民の生活レベルが日常的にPCやスマホを使うところまで成長していないサブサハラのアフリカ諸国では、SNSの代わりに、SMSが大きな役割を果たす。そしてそれが治安に影響を与えていることも事実だ。過去記事『タレコミ情報物語(1)~ガセネタの使い方』で述べたが、大統領や高官のSMSに脅迫や暗殺予告のようなメッセージがダイレクトに入ることも珍しくなく、それが理由でSIM発行の規制に動いた国もある。そして中には、今回の中央アフリカのように、SMSの運用停止といった事態にまで発展することもある。

国家秩序が崩壊し、治安状況のコントロールもままならない状況で出された今回の中央アフリカ政府の措置。果たしてどんなふうに作用するのか?アフリカにおけるソーシャル・ネットワークの機能とともに試されている。

(おわり)


(参考記事。少し古いですが。関連記事のリンクもついています。)
中央アフリカ情勢アップデート~闇の奥で何が起きているのか?

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