ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

『海岸の女たち』

2017-08-25 09:56:23 | 本の紹介


byトーヴェ・アルステダール。久山葉子訳。創元推理文庫。

舞台美術家のアリーナはニューヨークで、フリージャーナリストのパトリックと結婚し、幸せだった。
ところがある日、大きなヤマをあてたと単身パリに飛んだパトリックが失踪・・・
夫からあとひとつだけしたらまもなく帰るという手紙と手帳、写真、ディスクが送られてきた。
アリーナは連絡のつかない夫を探しにパリに行き・・・夫の手帳をたよりに彼の跡を辿りはじめる。
するとそこには・・・近年、ヨーロッパ諸国の抱える移民に関する問題が浮かびあがってくる。
北アフリカから粗末なゴムボートでジブラルタル海峡を渡ってやってくる不法移民たち。
彼らの多くは違法なエージェントに騙されて、わずかなお金でやりとりされ奴隷のように働かされ・・・
アリーナのリサーチは人身売買をビジネスとする巨大な組織へと繋がっていた。

さて、本日のベルは。



帰るのは嫌。





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