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あるギターリフが、メロディが、ベースラインがいちいち心に残ってしまう。これは共感という表現でなく同化、あるいは一体化ともいえそう。いろいろあったけど、今すっごい幸せだからまあいいか、という考えをしている人がいて、多かれ少なかれ人であればそうなのだろうが、その今すっごい幸せだからまあいいか、と感じるときにまさに聞いてたアルバム。幅の広さ、一曲一曲ごとに見せる表情は変幻自在、これぞくるり、という曲を説明するときの方法として、具体的に曲のタイトルを口にするのではなく、アルバム単位で通して聴いたときに、そこに詰め込まれている世界の広さこそがくるり。そのアルバムとしての完成度の高さ、一曲ごとにそれぞれ生活の様々な場面でしっくりくる。この、レベル45はタイトルだけ見ればチームロックのレベル30の続編と考えられますね。詞の内容もあまり深く考えてなさそうでくるりらしいですね。一見深そうで全く深くない、浅く見えてとんでもない深さ、そういうギャップをくるりはいつも意識して曲にしています。アルバムの導入として、このギターフレーズで何か魂をつかまれてしまった。歌いだした歌詞がスムースに耳から体の底へ流れていくのを感じる。
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