リッスン・トゥ・ハー

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さよなら春の日/僕の住んでいた街

2010-07-19 | 若者的図鑑
歌詞を乗せるのを苦労した、とライナーノーツに岸田さんが書いてます。

哀愁漂うメロディは、古ぼけたイギリスの街の屋根の少し上から見下ろす幽霊の視点。

どうにもならないことをどうにかしようとして必死になることは、恥ずかしいことでしょうか。くだらないことでしょうか。評価する人が全くいない状態でもがき苦しむことは馬鹿なのでしょうか。

ゆっくりと進むテンポにつられて行進をする兵隊さん、だけじゃなく、町の子ども、大人、店員さんも、社長さんも、保母さん、野球の選手さん、大工さん、ずらずらと進む春の日の祭。長く長く続いている行進が向かう先はどこなのでしょうか。わかりません、先頭の兵隊さんも知らないのでしょう、ただ、音楽に合わせて、足が勝手に進んでしまい、それに身を任せているというだけで、誰の責任でもなくて、誰の意図もなくて、世界の朝がくるまで、行進は続くのでしょう。
滑稽だけど、

個人的にはこの歌い上げるボーカルはあまり好みではありませんが、不器用だけれど丁寧に、なぞっている、という感じたしてとても好感を持つのも確か。そういう技を上手く活用していると思います。


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