リッスン・トゥ・ハー

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グッドモーニング/アンテナ

2007-08-12 | 若者的図鑑
アンテナはドラムセットプレーヤー・クリストファー・マグワイアのために岸田さんが捧げたアルバムだとわたしは思っています。
だってどこかエキゾチックな曲が多い。外国人が東洋神秘的だといって嬉しがるような空気感を持つ曲が多い気がするので。

ええ、思い込みです。

さて、そのアンテナの一曲目に置かれた「グッドモーニング」。
ひねりなく、朝の歌です。ゆったりした弾き語りを装って深い、ストリングの響きが、深海に導かれていくような感覚です。
夜行バスに乗ったことのある人ならきっと分かる感覚です。

断片的で、思い上がりにも聞こえる詩が響いてくるのは、岸田さんの声のせいでしょう。
綺麗ではない、とびきり巧くもない、でも、わたしの心を代弁している親しみやすさを帯びたこの声はまぎれもなくくるりの武器なのです。

それにしても、アンテナの帯に書いてある解説のようなものの最後に「あなたのアンテナがくるりを受信する」、はっきりいってセンスないなあ。
くるりの帯は名フレーズの山だったんですけどね、「すごいぞくるり」とか「若者的最高峰」とか、レコード会社の担当者が変わったんでしょうか。方針が変わってしまったんでしょうか。この流れでのNIKKIだったのでしょうか。少し寂しいです。


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