北野武監督のアウトレイジに対し、仁義なき戦いの東映の回答はこれだ!と
大きな花火を、ぶち上げた映画「孤狼の血」のスクリーンにin。
「仁義なき戦い」や「県警対組織暴力」の影響を受け柚月裕子が、書き上げた
小説が原作。オイラは未読。監督がオイラが以前観て、まるで共感
出来なかった映画「凶悪」の白石和彌監督というのが、不安。時代は暴力
対策法成立直前と言うことは30年前。場所は仁義なき戦いと同じ広島
主役は、マル暴の やくざまがいの刑事。演じるは、他に役者はいないの
と言ってしまう役所広司。この人は目がやさしいので、強面には
向かないサングラスで目を隠すが、やしさは隠せない。この役は仁義なき
戦い/謀殺で、凶暴でキレキレのやくざを演じた渡辺謙に演じて
欲しかった。この役所と相棒になるエリート新人刑事に松坂桃李。この人は
演技が下手。唯一、役所が殺された豚小屋の若造を、殺して
しまうかと、いうほどの半殺しのシーンは鬼気迫っていた。竹野内豊も
出ているが、やくざに見えず、音尾琢真は、パンチパーマにして
真珠入りを強調する中堅やくざを演じるが 重要な真珠取り出しシーンでは
昔の仁義なき戦いに参戦したピラニア軍団の役者さんは
のたうち回り、絶叫、飛び跳ねと、痛さを表現しただろうが音尾は
顔をしかめるぐらいで、ガッカリ。この監督は豚小屋を使ったシーンを
自画自賛して何度も使うし、駿河太郎が埋められている無人島に、
遺体を探しに行く無駄なシーンと、センスがない 女優は、
貫禄の真木よう子と普通の薬局の店員から 美人局のケバイ化粧の女へ
と変貌していく阿部純子がいい。
お世辞にも仁義なき戦いの再現などと、言って欲しくない目新しい
シーンもないがっかりの映画のオイラの批評は