待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

宇江佐 真理『ほら吹き茂平』

2010-11-11 | あ行の作家


宇江佐 真理『ほら吹き茂平』


市井の人々...夫婦や親子の物語。

大きな事件がおこるわけでもない。

なのに何故ホロリとさせられるのか。

宇江佐さん実にうまい。

中でも、主人公が尼僧の浮風の物語の「千寿庵つれづれ」

「妻恋村から」はシリーズ化して欲しいな。

ドラマで演じるなら樋口可南子で。


あと印象に残った作品は




吉村昭『桜田門外ノ変 上・下』


軽輩の子の子弟に生まれた関鉄之介。

優秀な彼がたどる過酷な人生とは。


大老襲撃のシーン臨場感あふれる。ほんとすごい。

全てを終えた彼を待っていたのは薩摩藩の背信。

そして、彼の逃亡劇が幕を開ける。


私利私欲ではない。全ては藩のため国のため。

でも、そのために愛する者たちを不幸にしていいのか。

それでも突き進まねばならないのか。

威圧的な外国に言いなりなのは、今の世と同じでびっくりですな。


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あっという間に(*^_^*)

2010-10-05 | Weblog
もう10月になってしもた^^;

平成22年も残り3ヶ月。

それにしても、今年の夏は暑かった!!

最近はすっかりコレにはまってしまい。

ものすご汗出て、ストレス発散できますわ。

私は元気です(*^_^*)


ブログを更新しない間も映画を観たり

本を読んだりしてました。

その中で印象に残った作品をご紹介。


まずは映画。コレの影響で

昔の作品ばかり観てましたねぇ。

特にオススメなのがこの作品。



『ゴッドファーザー PartI 』

すごい作品ですわ。

マフィアのドンパチものかと思ってたんですが

家族の深い絆の物語でした。


あと『レオン』も良かったですねぇ。




小説では



宮部みゆきさんの『あんじゅう―三島屋変調百物語事続』

私は神様やもののけは信じない人なので

イマイチこのシリーズ好きではないのですが

南伸坊さんの挿絵が、めっさ可愛いかった。

登場人物もようさん増えてきましたなぁ。


ノンフィクションでは



門田 隆将『風にそよぐ墓標-父と息子の日航機墜落事故』

日航機墜落から25年目の真実。

当時15歳の少年が見た地獄。

彼らはいかにして絶望を克服したか。

部分遺体のところはえぐいです。

涙腺崩壊しましたなぁ。


韓国ドラマでは



『アクシデント・カップル』

クさんもええんですが、脇役たちが素晴らしい!!

現在GyaO1話無料配信中。

フジでもやってましたが、地上波だとバッサバッサにカットされて

いるので、それがちょっと残念。

それにしても、韓国のドラマは脚本がええです。


あとTVKで現在放送中の



『ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー』もけっこう面白い。

この作品のおかげで、クラシックにはまっている今日この頃。


ではまた(*^_^*)


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藤沢周平『隠し剣秋風抄』

2010-07-25 | は行の作家


「かくいうそれがしは、弓削甚六」

「あなどることは許さん」


ご存知「孤影抄」の姉妹篇。


さて感想。


「孤影抄」もええけど、これもええです(*^_^*)

ラストがうまい!!


主人公は酒乱、偏屈、女好き。

しかも、虐げられていたり、馬鹿にされていたり、夫婦仲は最悪だったり。

でもでも、そんな男たちが秘剣をつかう時、なんとかっこよいことかっ!!!


キムタクが主演した「武士の一分」の原作「盲目剣谺返し」も収録されています。



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藤沢周平『隠し剣 孤影抄』

2010-07-11 | は行の作家



秘剣術を知るがゆえに藩の陰謀に巻き込まれた男たちが、凄まじいまでの決闘に挑む。

運命の悲哀に涙し、卓越した剣技描写に酔う(Amazonより)


短編は記憶に残らないので、読まない主義なんですが、読んでみました。


さて感想。


めちゃくちゃ良かったです!!

面白くて一気読み。

読む前は、秘剣とか「嘘くさっ」とか思っていたんですが^^;

ラストは見事ですな。


人間は弱い生き物なんですよね。

ホントかっこよかった!!

心に残る作品でした(*^_^*)

映画も公開されたようです。


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中島京子『小さいおうち』

2010-07-03 | な行の作家



「奥様やぼっちゃんと過ごした日々には

わたしのたいせつな思い出がすべてつまっている」


評判の良い作品で「まぁまぁ良いかな~」と思って読んでいたんですが

最終章でやられました。

泣けました。

中島さん、うまいですな。


昭和の初期、山形の尋常小学校を卒業したタキは、東京に女中奉公することになる。

8歳違いの美しい若奥様、優しい旦那様、可愛いぼっちゃん。

赤い三角屋根のお家での忘れえぬ日々。

60年の時を経て、タキが女中奉公の日々を振り返ります。

描かれるのは、ごく普通の人々の暮らし。

しかし、次第に忍び寄る戦争が、普通の人々から普通の生活を奪っていきます。


人間は選択し生きている。

それが一番正しいことだと信じて。

けれど、時として重いものを背負って生きなければならなくなることがあるのだ。


なかなか良い作品でした(*^_^*)


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『オンエアー』

2010-06-30 | ドラマ


パク・ヨンハが死んじゃったよ~(>_<)

彼の出演作で、好きなのがこの作品。

ドラマ制作及び韓国芸能界の裏側が見れる作品で

けっこう面白かった。


「驚かないで」と言いながら、ヒロインにキスする。

しかも本屋さんの中で!!←憧れる!!


エンディングのNGシーンは、みんな仲良さそうだったな。

なんで自殺?すごく残念。

ご冥福をお祈りします。


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小川未明『小川未明童話集』

2010-06-27 | あ行の作家



「赤いろうそくと人魚」は今から89年前の作品になるが、全く古さは感じさせない。

小川未明の作品は、暗く、悲しみが伝わる作品が多いが、とても心に響く。

生きとし生けるもの、全てに命があるのかも...。

それにしても、人間とは傲慢でいかに業の深い生き物なのか。

絶品の短編集。是非。


私の好きな作品は

「赤いろうそくと人魚」

「野ばら」

「月とあざらし」

「負傷した線路と月」

「殿さまの茶わん」

「二度と通らない旅人」


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宇江佐真理『雷桜』

2010-06-23 | あ行の作家



「おとう、遊は瀬田山にいるだにか」


生まれて間もない庄屋の一人娘(お遊)が何者かにさらわれる。

そして、15年後、家族の元に姿を現すのだが...。


さて感想。


とても心に残る作品でした。

いや~面白かった!!一気読み。

素晴らしい作品でしたねぇ(*^_^*)


若い殿様と、山で育った狼女。

決して出会うことのなかった二人が出会ってしまう。


お優は野生のおなご。まっすぐで純真。

そのまっすぐさが、時に彼女を傷つけてしまう。

彼女の哀しみが伝わります。

数奇な運命に翻弄されながら、彼女はどう生きたのか。


人が人を愛する気持ちにはキュンとしてしまい、親が子を想う気持ちには

読んでいて胸がしめつけられそうでした。


銀杏の木に雷が落ち、桜が芽をつけた、雷桜(らいおう)と呼ばれる樹。

桜の花びらが降り注ぐシーンなどは、情景が浮かび思わず息をのみますよ~。


秋には映画が公開。

宇江佐さん、他の作品も読んでみなくては(*^_^*)


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百田尚樹『影法師』

2010-06-20 | は行の作家


「泣くな!」

「武士の子が泣くものではない」

それが二人の出会いであった。

生涯の契りを誓った二人の少年。

一人は国家老にまで上り詰め、一人は落魄の果てに野垂れ死ぬ。


さて感想。


ソルトさんが「面白い!!」と絶賛されていたので、読んでみたのですが

これほど面白い作品だったとは!!!

ものすごく面白かったです!!!

すごいです。怒涛の展開で一気読み。

まったく話にムダがないのですよ~。

またもや百田先生がやってくれましたねぇ(*^_^*)


どんなに優秀であろうが、家格の低い家に生まれたならば出世することはない。

下士の息子でありながら、なぜ彼は茅島藩八万石国家老にまで上り詰めのか??!


うまく言えませんがこの作品は「人はいかに生き、いかに死ぬるか」を

読者に突きつけている気がしますなぁ。


そうそう、単行本未収録の終章が「小説現代4月号」に載っているので読んで

みたのですが、これがまた良いのですよ~。なぜ未収録??!

ちなみに私は二度読みましたが、すべての出来事がつながる構成のうまさに

脱帽しましたねぇ。


とても二時間の映画では無理そうなので、是非NHKでドラマ化希望。

いやはや、久しぶりに面白い新刊を読んだ気がします(*^_^*)


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池波正太郎『真田太平記』(一)~(四)

2010-06-16 | あ行の作家


シリーズ累計750万部。

新潮文庫売上げNo.1の戦国もの。

(一)天魔の夏
信玄亡き後、武田軍団が織田・徳川連合軍によって滅ぼされ
宿将真田昌幸は試練の時を迎えていた。

(二)秘密
織田信長が本能寺に討たれた。真田昌幸は上田築城に命運を賭けるのだが。

(三)上田攻め
真田昌幸は関東の北条、東海の徳川に勝てるのか。
そんな中、秀吉の仕組んだ策とは。

(四)甲賀問答
天下統一をなしとげた豊臣秀吉。
一見乱世は終わったかに見えたのだが。


今5巻目を読んでいますが、めちゃくちゃ面白いです!!

特に(三)の上田攻めは息もつかせぬ展開で、ページをめくる手が止まらない(^_^)


明日のことさえも分からぬ戦国の世で、いかにして生きるのか。

父の真田昌幸、その息子である長男信幸と次男信繁(のちの幸村)

をはじめ、登場人物はおびただしい数ですが、みんな魅力的です。

戦国の世は男たちもすごいですが、女もすごいんですよねぇ。

あと、忍びのものたち。

家臣として扱われることなく、俸禄さえないのに、命がけで働く。

時には味方さえも憚り、肉親をも欺き、ただ、陰に隠れて生涯を終える。

こんな生き方があるのでしょうか。

女忍者のお江には感情移入しまくりです(^_^)

まさに戦国時代にタイムスリップしたような。

人物たちが目の前で動いているような。

全12巻ですが、ちびちび読んでいきたいですな(*^_^*)

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『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』

2010-06-12 | えいが



今まで仕事一筋で家庭を顧みなかったエリートサラリーマンが

あることがきっかけで、今後の人生について考える。


さて感想。


とっても良かったです!!

ものすごく丁寧につくられた作品。


49歳にして今までのキャリアを捨て、新しいことへのチャレンジ。

どんな状況でいても、いくつになっても、それは可能なんですよね。

でも、正直実話ときいて「本当にすごいなぁ」と思ってしまう。


夢があるって、素晴らしいです。

中井貴一がめちゃくちゃかっこよく見えました(*^_^*)

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『雨に唄えば』

2010-06-10 | えいが


この作品、ジーン・ケリーが雨の中で踊っている姿は

知っているが、ストーリーを知らない人が意外に多い。

実はとても面白い!!

テンポもよく、とっても笑えて元気になる作品なのだ。


そして、タップの素晴らしさを見よって感じ。

古き良きアメリカを感じる作品でもある。

とにかくカラフルで衣装もキレイ。

ちょっと辛いことがあったけど、この映画のおかげで

なんとか乗り越えられそう(*^_^*)


ミュージカル映画の傑作!なので是非見て欲しいです。


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『ねこタクシー』

2010-06-05 | ドラマ


『ねこタクシー』

元中学校教師の間瀬垣 勤は、タクシードライバー。

仕事に対してヤル気はなく、ダラダラとした日々を過ごしていた。

教師の妻と、中学生の娘を持つが、家庭でも二人の尻に敷かれっぱなし。

そんなある日、一匹の野良猫との出会いが彼の人生を変えてゆく。


さて、感想。


面白かったです(*^_^*)

カンニング竹山は、うまいですね~。

猫の御子神さん、超可愛い!!

それにしても、歪んでいる人って多いなぁ。

今月映画が公開されるそうです。


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池波正太郎『男振(おとこぶり)』

2010-06-02 | あ行の作家
お久しぶりで~す。

私は元気です(*^_^*)

4月に仕事が変わってから、バタバタした日々を過ごしておりました。

とにかく覚えることが多くって^^;

仕事はやっとこさ慣れてきました。

他にもいろいろなことに、やっとふんぎりがつきましたので

久しぶりの更新です。





新潮文庫 660円 ★★★★★

「まこと、みごとな男振にて...」


眉目秀麗にして秀才の誉れ高い源太郎は15歳。

そんな彼に、突然悲劇が襲う。

なんと奇病(たぶん脱毛症)のため、髪の毛が抜け落ちてきたのだ。


家中の嘲笑、憫笑、侮蔑。

わがままな若殿からは、皆の前で容貌を辱められる日々。

絶望のどん底の中、彼はどんな屈辱にも必死に耐え続けるのだが。


池波正太郎、没後20年。

「初めて読む池波作品第1位」だそうで。


さて感想。


面白かったです(*^_^*)

どうにもならない運命を、差こそあれ人は持っていると思う。

それと、どう向き合うか。


自分の不幸を嘆き、他人をうらやみ、悪いことのすべてを

まわりせいにしている人間は意外と多い。


それにしても、この着眼点はすごいなぁ。

確かにこの若さで、ハゲるのはキツすぎる^^;


親子、友情、恋。爽やかな青春小説。

池波正太郎は、非常に読みやすいですよ~。


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司馬遼太郎『俄-浪華遊侠伝-』上下

2010-02-26 | さ行の作家




講談社文庫(新装版) 上下各 800円(税込) ★★★★★


「わいの一生は、一場の俄や」

俄(にわか)とは、路上でやる即興喜劇のことである。


11歳の万吉は、奉公先で父親の失踪を知る。

明日の米にも事欠く母妹のため、とにかく銭が必要だった。

銭を求めさまよう彼の目に飛び込んできたのは、神社の境内の隅で

悪童たちがうつ博打。

突然彼は「この銭、貰うた!!」と言いながら、銭の山におっかぶさった!!

当然「この餓鬼、なにさらすっ」と、死ぬほど殴られるが、銭をつかんで

決して離さない。

悪童たちも、手や腕が痛くなり、次第に気味が悪くなってきた。

こうして「どつかれ屋」万吉の、不死身の人生が幕をあけた。


日本一の侠客、明石屋万吉(小林佐兵衛)の物語。

実在の人物をモチーフにした、司馬遼太郎唯一の任侠モノ。


さて感想。


きゃ~。コレめちゃくちゃ面白いです!!!!

お婆ンや子分との掛け合いはほんま最高(*^_^*)

笑った!!笑った!!

一人でも多くの人に読んで欲しい作品ですねぇ。


さて、この大親分、義理人情には厚いが、博打は下手で酒も弱い。

しかも、決して利口ではなく、とにかく「勘」で突き進む。

チャングムばりの、ジェットコースター人生。

幕末の面々の登場にもニヤリとしますなぁ。

ココでは、町田康さんもおススメしてはります。



(印象に残ったセリフ)

「命を捨ててかかってこまそ、という覚悟や(中略) わいは命がけで生きてこます」


「わいが、どこかの御家中のお姫様を貰や、天下のお笑い草や。

第一、わいの臍(へそ)が笑いよるやろ。男には、やってはならんことがいくつかある。

その大なるものは、笑いもんにならんということや」


「それほど死ぬのがこわければ天下国家を論ずるのはやめい」


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