川向こうの空に

土粘土焼き上がり

平川克美 『小商いのすすめ』

具体的な経営の仕方についてではなく、もっと高い視点から見たこれからの経済のあり方についての本だった。
大事なことがたくさんだった。
ヒューマンスケールを取り戻すということ。自然から逸脱してはやっていけないということ。経済に関しては縮小均衡という自然の成り行きをうまく進めていくこと。そして、今ここに生まれたことに責任を持つおとなになること。

詩2318「崖の石像」

身体の痛みは幸せと。
石になりゆく体の中で。
意識だけははっきりと。
木々の間に目を凝らす。
誰か背中を押してくれたら。
この崖を谷まで転がれるのに。
メジロが私で囀っている。
生まれたのはもう彼方。
私の体は磨り減っても。
魂の重みは増すばかりだ。
これは何も絶望ではないが。
天国よりも地獄を望む。