壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

大書

2011年06月30日 | 川柳

履歴書に大書してあるボランティア 八女 鉄爺

本日(6月30日)の毎日新聞、万柳より。ええですよ、堂々と大書して。自分の意思で飛び込んで活動してるんですから。その履歴書を評価する、しないは、相手次第ですからね。


『ヤバい経済学』、その3

2011年06月30日 | 読書(ノンフィクション、実用)

『ヤバい経済学』(スティーブン・D・レヴィット著)は、面白い本でした。多くの発見をもたらしてくれたような気がします。

しかしよく考えると、同書は、「多くの発見をもたらしてくれた本」でなく、「何となくそうだろうなと思っていたことに、データという客観的裏づけを与えてくれた本」という気がします。

不動産業者は、顧客をだまし、契約を急がせていそうだ。
大相撲で、千秋楽に7勝7敗の力士の取り組みに、八百長が多そうだ。
学力テストで優秀な成績を出したクラスの先生は、イカサマをしそうだ。

こういったことは、「(そのことに関するインセンティブを知っていれば)何となくそうだろうな」と思います。インセンティブとは、(1)不動産業者が、しばらく待って高く契約しても実入りの上積み分は少ないという負のインセンティブ、(2)勝ち越し・負け越しで番付は上下し、幕下以下に落ちると、待遇が極端に悪くなるということ、(3)優秀な成績を出した先生には多額の臨時ボーナスが出ること……。

「なんとなくそうだろうな」をテーマに掲げれば、あとは、それを、どう立証するか。データを集め、分析手法を考えます。

同書P330の中ほどに、こんな記述がありました。「自分ならどうするかって考え、仮説を立てるんだ」と。これが、経済学者、スティーブン・D・レヴィット博士の研究テーマのユニークさの源泉でしょう。

(1)自分が不動産業者なら、どうするか? (2)自分が7勝7敗で勝ち越しをかけて千秋楽の一番を迎えた力士なら、どうか? (3)自分が巨額のボーナスをもらえるチャンスがあれば、どうするか? 

「ある機械が動かなくなった。関係者が寄ってたかって、ああでもない、こうでもないと原因究明のため議論しているところに、ひょっこり現れ、スイッチが入っていないからだと指摘する。レヴィットはそんな人だ」と評されていました。要は、卵の立て方を指摘したコロンブスなのです。

「自分なら、どうするか?」。う~ん、なかなか貴重な問いかけです。


『アイスブレイク入門』、ぜひ実践したい

2011年06月30日 | 読書(ノンフィクション、実用)

『アイスブレイク入門』(今村光章著)を読みました。今村氏は、岐阜大学教育学の先生。アイスブレイクとは、直訳すると「氷を割る」。初対面の人同士が、ぎこちなく、氷のように閉ざしてしまう心を、ほぐすという意味です。

初対面同士が集まる場は、結構ありますね。学校のPTAの初会合、カルチャーセンターなどの市民講座などなど。そんな場面で、まず参加者の心を溶かせることは、その後の会合や講座への積極度や理解度を高めるために有効です。また、ふだん接している人同士でも、アイスブレイクのさまざまの技を使うことで、関係性を再発見できる効用もあります。

具体的なノウハウが満載でした。面白そうだった項目をいくつか。
1)バースデーチェーン
2)名前チェーン
3)見えない大縄
4)となりのとなりゲーム
5)目で捕まえる(アイコンタクト)
6)共通点探し
7)風船のレッスン
8)声で出会う
9)主導権を意識(輪ゴムゲーム)

1)2)は、座る場所を決めるゲームです。「姓の50音順で、ここから時計回りに並んでください」と司会者は声を掛ける。すると、見知らぬ人が隣という車座ができます。「はい、隣の人と1分ずつ交代で自己紹介してください」とやるわけです。次に、「次は誕生日順に、並び変えてください」。すると、また別の人が隣という輪になる。そこで、また「隣の人と1分ずつ交代で自己紹介を」とするわけです。

「私はタナカです。あなたのお名前は?」「私は5月13日生まれです。あなたは? え、3月。じゃあ私の前ですね」なんてやるうちに、なんとなく相手のことが知れる。さらに輪になって自己紹介する、というわけです。

3)以降は、初対面の人が仲良くなるゲームです。詳しくは同書をご覧になっていただくとして、1点だけご説明します。

7)です。いくつかゲームをして、仲良くなりました。さて、車座の両隣の人と手をつなぎます。そこに風船を1つ投げ入れる。「風船バレーボールの要領で、落とさないよう、風船を弾き上げてください」と説明します。両手は両隣の人とつないでいますよね。

風船が、自分の右前に落ちてくる。右手で弾き上げたいが、手をつないでいる右隣の人が、左手をどう動かすか分からない。強引に動かすと、隣の人と息が合わない。遠慮していると、風船は落ちてしまいます。

何度かゲームをしているうちに、「全ての人が、右手は自分の意思で動かし、左手は左隣の人の意思に任せればいい(あるいはその逆)」と悟るそうです。

なんか、スゴクないですか? 人類全体として、譲ったり譲られたり、我を通したり後悔したりしながら学習し、バランスが取れている。そんなことも考えてしまいました。




一方通行、答え

2011年06月30日 | クイズ

そのおばさんは、徒歩だったんです。

「おばさんは自動車に乗っていた」という風なことは、一切書いていませんよ。徒歩なら、一方通行逆走も思いのままです。今日は車を降り、散歩をしてみては。夏は夕暮れ、コンビニで買い食いするビールが最高です!