壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『一語一絵』を読んだ

2010年10月30日 | 読書(文芸、フィクションほか)
同じオヤジ趣味の駄洒落でも、眞木準がいうと、なぜかっこいいんだろう。

ほっかいどう でっかいどぉ(北海道旅行ツアー)
おおきなwa!(沖縄旅行ツアー)

『一語一絵』(眞木準著)を読みました。氏はJALやANAのツアーなどの広告で名コピーを連発した伝説のコピーライター。雑誌「AERE」の命名者でもあります。

飲むときは、ただの人。

サントリーのウィスキー、ホワイトのコピーです。名士もサラリーマンも、金持ちも貧乏人も、同じカウンターに向かってグラスを傾けるときは、ただの人だというのです。『てっぱん』の「かならず腹はへる」は、この流れを汲むコピーですね。

作家の島田雅彦氏が、「小説家が何万語も費やして表現しようとしている世界を、優れたコピーライターは一語で語り切る」という趣旨の文章を寄せていました。確かに眞木準のコピーからは、氏の世界観が透けて見えます。黒子に徹しているはずなのに、人と成りがにじみ出ている。元がカッコいい人間だから、駄洒落もかっこいいんでしょうね。

秋の夜長、書斎でウィスキーグラスを傾けながら、ぜひ。

『磯野家の相続』

2010年10月30日 | ●企画、買って下さい●
最近、新聞で頻繁に広告を見かける書籍『磯野家の相続』。最初に見たとき「こりゃ売れるな」と思いました。タイトルの勝利です。

以前から、書籍タイトルは「○○力(りょく)」「なぜ△△は○○なのか」といった形式がブームでした。これからは著名キャラの威を借る新たなタイトルのブームが来るかもしれません。例えば、ウン十年後の日本社会を予想した「のび太の老後」とか。「○○総研レポート」なんてのより手に取られやすいと思います。

こんな暗記法があります。娘と父母がいて、娘には弟と妹がおり、同居する夫との間には子どもが一人いる。この家族構成を10年後まで暗記し続けよ!

そのまま暗記しようとすると難しいけど、「サザエさん一家」とキーワードで暗記すれば絶対に忘れません。やはり、キャラクター強しですね。

なお、「サザエさん」でなく「磯野家」に、「ドラえもん」でなく「のび太」にするところに、こうしたタイトリングの妙があると思いますが、いかがでしょうか?

書籍編集、タイトリング、請け負います。ぜひ!


名物は一富士煮貝三もつ煮

2010年10月30日 | 川柳
B級グルメで、甲府鳥もつ煮が注目を浴びています。

名物は一富士煮貝三もつ煮

吉夢とされる、一富士二鷹三なすび、のもじりです。「煮」は「二」と掛けています。

川柳投句サイト「pop dragon」に投句したものですが、1カ月以上掲載されず、神奈川県厚木市でのB級グルメのイベントが終了し時事性が薄れてもいるので、すでに没になったと判断し、自分のサイトに掲載しまた。万が一、二重公表になれば、失礼しました。

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2010年10月29日 | 考えたこと・調べたこと
昨日の投稿には、論理的誤りがありました。

都市住民、イコール、ビジネスができ、文化的にも洗練されている。(⇒そういう人が一票の格差是正運動をしている)
地方住民、イコール、そうでない。

このような暗黙の前提があるのですが、これをの証明は難しいし、事実、そんなことありませんよね。地方にも素晴らしい人はたくさんいます。「論理トレーニング101題」を読んでいたのに、うかつでした。

そういったことを考え合わせると、地方部に移住するのは、「ビジネスに優れ、文化的にも洗練された人」でなくても、単に絶対数が多ければいい、のでしょうか? よく分かりません。

一票の格差

2010年10月28日 | 考えたこと・調べたこと
世間の大反対を受けることを覚悟の上で、以下、記します。

一票の格差を是正せよ、という動きが都市部にあります。たまに新聞で意見広告を見かけます。しかし日本は民主国で、職業選択も居住地選択も自由です。

「是正派」は、一票の価値の重い地域に引っ越せばいいのではないか、と考えました。就労機会や娯楽など都市の便益を享受し、かつ政治力も高めたいというのは虫が良すぎるのではないでしょうか。

ビジネス能力が高く文化的にも洗練された都市の人々が田舎に移住することは、限界集落など困難な問題を抱える地方の振興に、非常に意義あることだと思います。いかがでしょうか。