俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

異常者

2015-11-24 10:38:53 | Weblog
 異常者と少数者が混同され勝ちだ。異常者とは狂った者であり、珍しいだけの少数者とは区別される必要がある。正常な少数者を狂った者と扱うべきではないし、狂った人を珍しい人と見なしてその権利を認めるべきではない。
 身長の話が一番分かり易い。今や日本を代表する投手に育った大谷翔平投手は193㎝だ。阪神の藤波晋太郎投手はそれよりも高い198㎝だ。彼らは少数者ではあるが異常者ではない。彼らは長身ではあるが全身のバランスが整っているから正常者だ。ホルモンバランスが崩れた巨人症の場合、成長ホルモンの異常が原因だから全身のバランスも異常であり顔も変形する。大谷投手も藤波投手も巨人症特有の顔ではない。正常性の証しだ。
 標準から外れる人を異常者と考える人は、標準よりも優れた人も劣った人も異常者として排除しようとする。こういう「プロクルステスのベッド」のような歪んだ価値評価がしばしば見られる。
 最近問題になっているのは性的マイノリティ(少数者)だろう。マイノリティを承認せよという意見が強まっているがこれが異常者の許容に繋がることを危惧する。私は同性愛なら否定しない。それは趣味・嗜好の問題であって決して狂った精神ではなかろう。しかし性同一性障害者は大半が狂った人だ。自分の性を受け入れられなくなる何らかの外的要因が働いたために狂わされている。
 完全型アンドロゲン不応症の場合、遺伝子が男性でありながら女性の体を持つ。この場合、自分を女性と信じるのは当然のことであり性同一性障害ではない。遺伝子と生殖能力以外は完全に女性だからだ。身体としては異常だが精神としては正常だ。
 性同一性障害者には女性性あるいは男性性に対する強烈な憎悪がある。これは後天的に植え付けられた異常な情動だからあくまで「障害」であり治療を要する精神病だ。
 今年の犯罪白書に拠れば、5年以内の再犯率は痴漢が最も高く44.7%、次いで盗撮が38.4%とのことだ。彼らは決して少数者ではなく異常者だ。女性の不快感を慮ることができない異常人格者に過ぎない。彼らに少数者としての権利を認める必要など無い。性欲が異常に高いのは少数者だが、女性が蒙る被害を気にしないのは異常者だ。固執する変態性は特殊な嗜好ではなく歪んだ嗜好だ。彼らに必要なのは更生であり、彼らの権利を認める必要性など微塵も無い。
 福生市で顔の皮が剥がされた奇妙な遺体が見つかった。遺体は元女性で性転換手術を受けていた。発見者は養子の男性で女性ホルモンを常用し女装をしていた。婚姻が認められないために親子関係を偽装したものと思われる。元女が夫役で女装する男が妻役という奇妙なカップルだ。未だ真相は明かされていないが多分この養子または第3の異常者による猟奇的な犯行だろう。
 少数者の権利は尊重されるべきだが、異常者の狂った行動まで許容されるべきとは思えない。彼らに必要なのは治療であって権利ではない。

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