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拾い読み★2017-287≪コラム記事≫

2017年10月14日 19時38分14秒 | マリーンズ2017

ロッテ・大木貴将 与えられたチャンスをつかめ

 これまでの苦労が少しだけ報われた。9月29日、ZOZOマリンでのオリックス戦でプロ初のスタメン出場を果たした大木貴将は、この試合で記念すべき初安打と初盗塁をマーク。試合後は、記念球を手に「言葉には表しづらいですが……うれしいです。今までやってきたことを出せてよかった」と感慨に浸った。

 プロ2年目で初めて一軍に昇格したのは9月21日のことだった。伊東勤監督は「あちこち守れることが彼の強みだし、いろいろなところにトライしてほしい。あのタイプはいそうでいない」と、高い評価を口にしていた。

 シーズン中盤にも昇格が予定されていたが、チーム事情から消滅していたこともあった。内外野を守れるユーティリティーは、チームにとって貴重な存在だ。

 ファームでは主に二塁を守り、内野だけでなく時には外野も守った。四国IL/香川から、2016年育成ドラフト1位で入団。シーズン途中に支配下登録を勝ち取った苦労人だけに、「試合に出られるなら(ポジションは)どこでもいいんです」と言い切り、あえてこだわりを持たずにいる。

 29日は慣れない三塁で先発出場し「そこまでやったことがないから緊張した。飛んでくるな、と思ったら1球もこなくてよかった」と、日焼けした顔をほころばせた。

 試合途中には守り慣れた二塁の守備位置に就き、堅実にゴロをさばいた。俊足と守備を売りにする25歳。与えられたチャンスをつかもうと、必死に走り回っている。

(週刊ベースボール)


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