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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【1/21~1/22】

2023年01月23日 01時34分35秒 | マリーンズ2023
≪1/21≫


 ロッテは昨季、髙部瑛斗が盗塁王、リーグ2位の148安打をマークしレギュラーに定着すれば、佐藤都志也がリーグトップの盗塁阻止率、山口航輝がチームトップの16本塁打、安田尚憲もオールスター明けはレギュラーとして活躍するなど、若手選手が少しずつではるが芽を出し始めている。

 世代交代が進んでいく中で、中堅、ベテランの活躍は必要不可欠。ロッテは昨季チーム本塁打リーグ5位の97本塁打と、長打力を課題にしている中で、井上晴哉の意地にも期待したいところだ。

 井上は18年と19年に2年連続24本塁打をマーク。本拠地をZOZOマリンスタジアムに移転した92年以降、日本人選手で複数回シーズン20本塁打を放ったことがあるのは井上と初芝清氏の2人しかいない。近年は故障や打撃不振で、不本意な成績に終わっているが、日本人選手で長打を打てる選手の一人だ。

 昨季は21年10月に『右手関節三角繊維軟骨損傷に対しての関節鏡下にて縫合術』を行った影響で、開幕はファームスタート。6月14日の西武との二軍戦で実戦復帰を果たすと、7月6日に一軍昇格。同日の日本ハム戦に『5番・一塁』でスタメン出場し、0打数0安打1打点3四球を選ぶと、7月9日のオリックス戦で山本由伸から昨季初安打、7月17日のソフトバンク戦で第1号本塁打を放った。

 7月25日にPCRの検査の結果、新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱。「怪我もあってリハビリもあって、明けてコロナもあったり自分的にはすごいガッといきたいところだったんですけど、いけないところもあったりした」と、すぐに復帰を果たすも当たりが止まり、若手選手にスタメンを譲る機会もあった。8月24日の西武戦で2-2の7回二死一、二塁の第4打席、隅田知一郎が投じた初球のストレートを振り抜き、左中間を破る決勝の2点適時二塁打を放つと、28日の楽天戦では本塁打を含む2安打と、徐々に調子を取り戻していく。

 9月に入ると1日のソフトバンク戦で2回に第4号ソロ、3回に2点適時二塁打と2安打3打点、7日の西武戦でも本塁打を含む3安打3打点の大暴れ。8日の日本ハム戦では、1-0の7回一死走者なしの第3打席、北山に簡単に2球で追い込まれるも、ボール3つ見極め、ファウルを挟んだ後、7球目の高め150ストレートを見送り四球で出塁。さらに14日の日本ハム戦では、1-1の5回二死一、三塁の第3打席、2打席連続三振に倒れていたアンダースローの鈴木が2ボール2ストライクから投じた5球目のスライダーをレフト前に弾き返す決勝の適時打を放った。井上は9月、月間打率.302(86-26)、4本塁打、19打点、得点圏打率は驚異の.550と抜群の勝負強さを誇った。

 打撃もそうだが、一塁の守備には安定感があり、昨季は54試合に出場して失策は“0“。9月2日のオリックス戦では一塁側スタンド方向のファウルフライを背走し後ろ向きでキャッチすれば、9月15日の西武戦では森友哉(現オリックス)が放った一塁横のライナーをスライディングキャッチした。

 右手を手術した後の守備について昨年8月の取材では「結構体は動いていた。そんなに不安はないですし、意外にどっしりはしています」と話し、フェンス際の打球に対して怖さがあるか問うと「あるっちゃありますけど、試合が始まれば忘れちゃうので。試合前はもう1回再発したらどうしようとか思うんですけど、試合が始まったらボールに必死なので、そんなに深くは考えていないと思いますね」と明かしている。

 一塁の守備力は高く、攻撃面で昨年の9月のような打撃をシーズン通して披露できれば、非常に頼りになる。今季は2020年以来となる二桁本塁打、勝負強い打撃で打点を稼いで欲しい。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪1/22≫


<潜入>

プロ野球選手の1年が始まり、それぞれの思いでキャンプインへ備える。昨季3勝11敗のロッテ小島和哉投手(26)も巻き返しに懸命だ。浦和学院、早大と王道を歩んだ左腕には“野球の父”がいる。小学生時代から毎年、グラブを型付けしてくれる渋沢孝郎さん(49)に、この年末年始も商売道具を預けた。強気に攻める-。力投を支える青いグラブの原点に潜入した。

   ◇   ◇   ◇

小島は苦しい場面を切り抜けると、青いグラブをパーンとたたく。野球人生の原点は黒いグラブ。恩師の渋沢さんが懐かしむ。

「最初は新垣渚モデルが欲しいって、両親に買ってもらったのかな。和哉はそれを『型を付けてください』って持ってきて」

埼玉・鴻巣の少年野球チーム時代の指導者だ。付き合いはもう15年以上。年末に「今年もお願いします」とグラブを渡される。

型を作る-。小島も恩師を信頼するからこそ、大事な作業を託す。「最初から使いやすいのがメリット。硬い状態から使わないので、指の腹の部分が飛び出ないし、型崩れしないんですよ」。渋沢さんは型を作るメリットをそう話す。

まずはぬるま湯へ。「熱いお湯だと色抜けしちゃう」。15分間漬けて、もんで、ポケットを作って陰干しする。「和哉のゴロ捕球のクセも意識しながらね。親指以外の4本でつかむタイプ。小学生の時から変わってないですよ」。
1週間から10日ほどの工程。教え子のグラブをバケツに入れ、ハンガーで干すのが渋沢家の年末年始の風物詩だ。

「水抜けが遅い年もあります。でも半乾きでは返しません。指の腹が出ちゃうから。でもあいつ、まだ使うなって言っても、絶対使うんですよ(笑い)」
小島家にも仕事帰りによく通った。「せがれが和哉とバッテリー組んでたから、2人で行ったり。フォームもけん制球の顔振りとかもすごく教え込みました。少年野球=盗塁、のイメージじゃないですか。盗塁させてたら絶対に勝てないなと思って」。小学生にして“刺せるけん制球”を習得。今もなお、苦しい場面でけん制死を奪える技術の原点になっている。

グラブに限らず、小島は今でも恩師に相談する。「子どもの時に、野球の面白さや楽しさをたくさん教えてもらって。投げ方も渋沢さんの指導しか取り入れてなかったので。渋沢さんがいなかったら、野球じゃなくて水泳してたかも…ですね」と感謝する。部員不足だった少年野球チームで、野球仲間を集めてくれたのも渋沢さんだった。

今年のグラブにも、恩師の技が詰まった。いつものように小指部分のヒモをダラーンと伸ばすのは「指の間を緩めたくないから」という小島自身のこだわり。流れを変えたい-。今年は楽天則本のように、名前を漢字で縦書き刺しゅうにした。「プロ1年目のグラブは野球殿堂博物館に飾られたんですよね」。胴上げ投手のグラブとして再び展示される日を、地元から夢見ている。【金子真仁】

(日刊)

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≪1/22≫


 吉井監督が新たに就任したロッテの今季陣容もほぼ出そろった感じだ。

 20日には、昨季ブルワーズで14試合に登板したメジャー通算23勝右腕ルイス・ペルドモ投手の獲得を発表。昨年末には前タイガースのルイス・カスティーヨ投手、さらに巨人でプレーしていたC.C.メルセデス投手、グレゴリー・ポランコ選手の入団も決まっている。

 昨季まで活躍し、日本での実績を積んだレアード、マーティン、投手陣もオスナ、ゲレーロ、ロメロが退団し、外国人は総入れ替えとなる。その中でも、シーズン途中加入ながら29試合に登板し4勝1敗、10セーブ、防御率0・91をマークしたオスナの残留を強く望むファンの声は、強かった。

 ロッテを取材してきた立場とすれば、就任1年目となる吉井監督をサポートするために、球団フロントも懸命に動いていた。ただ、帰国前に、オスナが周囲に語っていた希望条件などが伝わってくると、メジャーでなく日本を選択する可能性は高くても、資金力のある球団でなければ厳しいと想定できた。

 米国発の情報で「ロッテと再契約の合意間近」との報道も出たが、その際も球団側は「最後まで分からない」と厳しい情勢を口にしていた。ソフトバンクへの移籍が決まったときも、個人的には仕方ないと感じた。

 先発で8勝をマークしたロメロは韓国へ、49試合に登板したゲレーロはレッズとマイナー契約を結んだ。両助っ人は日本でしっかりと活躍したが、こちらに関しては、オスナとは異なる形でのリリースといえる。

 ロメロはシーズン終盤に離脱。メルセデスならば、5、6回までならば安定してゲームメークし、年間通してフル回転できると踏んでいる。また、剛腕ゲレーロも魅力だが、それ以上にコントロール、クイックなども高いレベルにあるカスティーヨの方が日本の野球に適応できると判断した形だ。

 このオフは、日本ハムからソフトバンクへFA移籍した近藤だけでなく、メジャーからソフトバンクへ加入する有原の獲得にも球団は水面下で動いていた。結果として、どちらもうまくいかなかったが、代わりとして、総額2億円以上ともいわれる大きな契約で、先発もリリーフもできるペルドモを補強した。

 結果はどうなるか分からない。ただ、補強策の舞台裏、狙いについて、基本的なことを知っておくと、今季のロッテの戦い方をより楽しむことができるのではないか。投手部門のスペシャリストである吉井監督とともに、投手陣を中心とした戦いを目指していこうというメッセージだとも感じている。(記者コラム・横市 勇)

(スポニチ)


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