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コラム備忘録【3/19】

2019年03月20日 07時23分21秒 | マリーンズ2019
≪2019/3/19≫

千葉ロッテマリーンズ、屈辱の一年を忘れない。悔しさをぶつけるシーズンが始まる。

 悔しさをぶつける時はまもなく訪れる。59勝81敗の3分けの5位。悔しい形で幕を閉じた千葉ロッテマリーンズの2018年。10月13日のシーズン最終戦も東北楽天に敗れ6連敗フィニッシュ。本拠地ZOZOマリンスタジアムに限定をすると14連敗でシーズンを終えた。結果的にパ・リーグ5球団すべてに負け越し。シーズンで同一リーグ全チームに負け越したのは球団史上初の屈辱だった。
 「悔しいですね。結果がすべての世界。この悔しい想いを来年、みんなでぶつけていくしかないと思っています。この結果を真摯に受けて止めて、やっていきます。課題は明白。課題を見つめ直してやっていきます」
 昨年の最終戦試合後、記者会見場に姿を現した井口資仁監督は悔しさを押し殺すように黙々と語った。最下位からの巻き返しを誓って出発した2018年のマリーンズ。2017年の鴨川での秋のキャンプでは徹底的に個を磨き、石垣島の春季キャンプでは初日から実戦形式の練習を取り入れた。オープン戦は8勝4敗2分けの12球団2位。その勢いのまま、シーズンに入ると前半戦は随所にキラリと光るものを見せ、善戦をした。交流戦は11勝7敗の3位。7月1日には37勝34敗で3位に浮上。首位の埼玉西武も射程圏に捉えた。しかし、だった。7月に入ると歩みはピタリと止まった。7月は7勝10敗3分け。8月に9勝14敗。9月は5勝14敗で10月は2勝9敗。開幕から全力疾走を続けたチームは突如、失速した。歯止めが利かなくなったマリーンズは転がり落ちていった。
 この期間、井口監督にとって悔しかったのは戦う姿勢の欠如だった。だから昨年のシーズン最終戦を終えると選手全員を選手食堂に集め、論した。
  「グラウンドは戦場。勝つか負けるか。やるかやられるか。そんな気持ちで戦っていた選手がどれほどいた?オレにはそうは見えない事があった。まず気持ちで負けないでやって欲しい」
 就任以来、選手の前で声を荒げるのは初めての事だった。ただ、絶対にあってはならないのはファイティングスピリットの欠如。だから悔しさの残る最終戦終了直後にあえて厳しく苦言を呈した。
 悔しさを重ねたシーズンの中でも光明もあった。チーム総得点は昨年の479から534と大幅にアップ。機動力野球をテーマに掲げ盗塁は78個から124個と飛躍した。鈴木大地、中村奨吾、藤岡裕大、田村龍弘の4選手は全試合に出場。4選手が全試合に出場をするのは球団初の事だ。
 「個々の足りない部分はまだまだある。スイングは速さも強さもまだまだ足りない。両方をやっていかないといけない」
 昨年の10月22日から井口マリーンズは再始動をした。浦和球場での秋季練習には悔しさを胸に目の色を変える選手たちが集った。秋季キャンプ終了後もZOZOマリンスタジアムには選手たちがトレーニングのために訪れる姿があった。本来なら体を休めるオフ。例年にはない光景だった。選手たちが体を磨き上げる一方、首脳陣はチームとして足りなかった部分、反省点の洗い出しを行った。シーズン中盤での失速の要因を突き止め、予防策を何度となく話し合った。今年の石垣島での春季キャンプでは初日から紅白戦が行われた。12球団では唯一の事。マウンドには主力の涌井秀章投手と石川歩投手が上がった。基本的な体力強化などの調整は1月までに終了させ、2月から実戦モードで組織力強化に集中した。
 悔しさを胸に日々を過ごしたマリーンズ。弱点とされていた打線も繋がりと強みが加わった。なによりもここまで大きな怪我人なく、順調に仕上がってきている事に手ごたえが宿る。目指すはリーグ優勝、そして日本一。
 人を成長させるのが成功体験ではなく失敗であるように組織もまた悔しさ、失敗を重ねながら成熟していく。千葉ロッテマリーンズはまさに昨年の5位、一昨年の最下位の悔しさを生かしながら、大きな飛躍を遂げようとしている。世間の下馬評は決して高くはない。しかし、評する人間たちは選手たち、球団スタッフがどれほどの悔しさを胸に日々を過ごしてきたかを知っているのだろうか?井口監督がチームを強化するためにコーチたちと議論を重ね、意見を重ね合わせてきたことを把握しているのだろうか?それをはっきりと見せつけるのは3月29日の東北楽天ゴールデンイーグルスとの開幕戦(ZOZOマリンスタジアム、18:30試合開始)。まもなく新生千葉ロッテマリーンズが生まれ変わった本当の姿を表す。世間をアッと言わせる時が来た!

千葉ロッテマリーンズ広報メディア室 梶原紀章

(スポーツナビ)

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≪2019/3/19≫

【千葉魂】井口監督の使命 家族と過ごす時間の大切さ伝える

 千葉に戻ってきて最初のミーティングで指揮官から飛び出した指示は意外なことだった。石垣島春季キャンプ、そして沖縄本島、高知、宮崎、名古屋での転戦を終え3月5日に約1カ月ぶりに本拠地ZOZOマリンスタジアムで練習を行った。グラウンドに集合した選手、スタッフにコーチを通じて指示をしたのは野球のことではなかった。卒業式の時期にあたる3月。もし子供たちの卒業式などがあれば遠慮なく相談をして、ぜひ出席をしてあげてほしいという内容だった。練習参加免除を行うなど可能な限りの配慮をするというのだ。

 「一生に一度のことだからね。できればその瞬間をしっかりと目に焼き付けてほしい。子供も親に来てほしいと思うだろうしね。だけど、選手やスタッフからは行きたくても、なかなか言い出すことはできないと思う。だからこちらから言いやすいように先に伝えようかと思った。昔はプロ野球選手というのは親の死に目にも会えないといわれていたけど今はそんな時代ではない」

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 指揮官は指示の意図をそう説明してくれた。思えば昨年も同様の方針を選手たちに伝えていた。プロ野球は華やかな世界に見えるが厳しい世界である。家族と過ごせる時間は限られている。1月は自主トレ。2月はキャンプでほぼ1カ月、家を空ける。ようやく戻ってきたと思ったら1日休んで、すぐに練習。そしてオープン戦が始まり長いシーズンである。そのチーム主導のスケジュールの中で家族や子供の行事に参加できることはなかなかない。そのつらさを誰よりも理解し現役時代にはメジャーで公私を両立させながらプレーをするアメリカの環境を見てきた指揮官だからこそ、あえて提言をした。

 「アメリカでは特別制度(出産の際、最大72時間の一時離脱ができる)もある。人生の節目は大事にしてほしい。仕事を大切にする気持ちは大事だし尊いものではあるけど、もっと大事なこともある。そういう場面を目にすることでモチベーションアップにもなる。生きがいになる」

 昨年もマイク・ボルシンガー投手の妻が日本で第1子の出産を控えている時は最大限の配慮を行いローテーションを組み、早く自宅に戻れるような練習メニューを設定した。結果、ボルシンガーは出産に立ち会うことができた。そしてこの環境を整えてくれた井口監督に深く感謝をし、その後も白星を伸ばした。もちろん、裏方という立場のスタッフにも奨励をした。

 「アメリカではいろいろなことを学んだ。練習をダラダラ長くすればよいというものではない。ナイターの翌日がデーゲームの時は練習を行わず、アップだけをしてあとは各自で体を動かして試合ということもある。雨の時とかもそう。最初は戸惑いがあったけど、日頃、しっかりと体をつくっていれば対応できるものだということを学んだ」

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 井口監督にとってチームを指揮して2年目のシーズンがまもなく開幕する。選手たちへのさまざまな心の配慮を行いながら効率的で無駄のないシステムを確立した組織づくりを心掛け、つくり上げていく。今までの日本野球にはなかった新しいスタンスと視点で、強豪がそろうパ・リーグの頂点を目指していく。日米両方の野球を知る男は、その使命に燃える。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)

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≪2019/3/19≫

体作りに励むロッテドラ8・土居豪人「しっかり体を作っていきたい」

プロのレベルの高さに驚く

 ロッテのドラフト8位ルーキー・土居豪人は将来、一軍で活躍することを目指し、まずは二軍で体作りに励んでいる。

 松山聖陵高校出身の土居は、ドラフト1位・藤原恭大、同4位の山口航輝、同6位の古谷拓郎と同じ高卒ルーキーだ。「同い年で仲がいいのもあるし、いいライバルだと思います」と話す同じ投手の古谷とは、ブルペンやトレーニングを並んで行うことが多い。

 プロのライバルは同学年、年の近い先輩たちだけがライバルとは限らない。ユニフォームを着れば、10歳以上年上の先輩も一軍を争うライバルになる。プロの厳しい世界に飛び込んだ土居は、プロの練習に「だいぶ練習に慣れてきました」とのことだが、「試合を見ていたら、自分のレベルはまだまだだなと実感しています」とプロ野球のレベルの高さに驚いたようだ。

 それでも、ブルペンで投げるストレートはかなりの威力がある。土居は「指にかかったときの感覚はだいぶ良くなっていると思います」と手応えを掴む。

先輩たちも取り組んできた体作り

 春季キャンプが終わり、ロッテ浦和球場に戻ってきてからは、成田翔、原嵩、種市篤暉、島孝明、育成・森遼大朗らの1年目と同じように、プロの体作りがメインになっている。

 「体重を何キロ増やしたいとかは決めてはいないですが、今季は体作りが目標なので、しっかり体を作っていきたい」。

 4年目の成田翔は地道なトレーニングの成果で体重が約10キロアップし力強いストレートを手に入れ、高卒3年目の種市は体作りの途中段階ではあるが、150キロを超えるストレートが投げられるようになったという例がある。

 身長191センチ、84キロの土居がプロの体になったとき、今以上に力の強いストレートを手に入れることができるだろう。それだけに、1年目の過ごし方がプロ野球選手の基礎を作っていくうえで、非常に大切になってくる。

裏方の仕事

 体作りをしながら、ロッテ浦和球場の二軍戦では、先輩たちとともに、ボールボーイやネット裏でスコアをつけることもある。17日に行われた西武との二軍戦では、ボールボーイを担当した。

 土居は「次に何を投げるのか考えながら見ています」と先輩たちの投球を間近で見て、自分の投球に活かしていく考えだ。

 体を鍛え、頭を鍛え、心を鍛え、厳しいプロの世界で戦い抜くために日々勉強中の土居。小野晋吾二軍投手コーチは土居について「まずはプロの練習に慣れることを前提にやってきた。その中で、ケガなくここまでピッチングもこなしてきている。順調にきていると思います」と評価する。将来一軍のマウンドで活躍するため、今はしっかりとプロの体を作っていく。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)
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