ちょこっとGUM

今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

拾い読み★2012-136≪コラム記事≫

2012年05月15日 20時12分46秒 | マリーンズ2011~15
女房役・里崎が語るドラ1左腕の凄さと課題

早くも新人王の最右翼といわれるドラ1ルーキーについて聞くと



<里崎智也(ロッテ 捕手)>

 開口一番、こう言いました。
「まず、言えるのは『味方でよかったぁ』ってことですね(笑い)。これだけは、ハッキリと言えますよ」
 ドラ1左腕の藤岡についてです。ルーキーながらここまで、7試合に先発して3勝1敗。堂々と先発ローテーションを守っている藤岡を、
「左で140キロ台後半のボールを投げる。それだけで武器ですよ。クイックも速いし、フィールディングもいい。そういうこともちゃんとできるから、そりゃ、いいですよね。この間(4月1日)の仙台(楽天を八回途中4安打2失点に抑えてプロ初登板初勝利を挙げた試合)なんかもう、バッシバシでしたからね」
 と、称えます。
 歯に衣着せぬタイプの里崎がこう言うのですから、ミットから伝わるボールはやはり、新人離れしているのでしょう。周囲も、「2ケタ勝利、新人王間違いなし」と絶賛しますが、もちろん、最後まで手放しで、というほど、里崎の目は甘くはありません。

<女房役が感じる2ケタ勝利の課題>

「素晴らしいというのはあくまで、新人という見方をしてですよ。成瀬が柔とすれば、藤岡は剛。タイプは違いますけど、藤岡はまだ制球力という点では課題もある。調子が悪いときのピッチングをどうするかというのもそうです。アマチュア、大学なら、いいバッターはチームに1人か2人。調子が悪くても抑えられたかもしれない。でも、プロにはそういうバッターが3人も4人も5人もいる。本人も何度かそういう怖さを知ったと思います。あとはやっぱり体力。1年間、ローテーションを守り切れるか。結局、年間を通してローテで投げないと、勝ち星はついてきませんから」
 6日の西武戦では四回途中4失点でKO。自慢の真っすぐが走らず、西武打線に8安打を浴びました。リーグ戦が春と秋の年2回しかない大学時代と違い、プロは144試合の長丁場。当然、調子のいいときもあれば悪いときもある。自分の思うようなボールが投げられないときに、いかにして打者を抑え、試合をつくっていくか。新人の誰もが通る道です。
「年間を通して働ける体力と、調子が悪いときのピッチング。課題といえばその2つでしょうね。ただ、それがクリアできれば、2ケタ勝つ力は間違いなくありますよ。言ったじゃないですか、『味方でよかったぁ』って。ホントにそう思います」
 交流戦も楽しみです。 .

(ゲンダイネット)





プロ野球球団“費用対効果”を徹底比較!ヤクルト、ロッテは立派!



 巨人が4年ぶりに首位の座を奪還した。14日に発表された、選手会調査の2012年度の日本人選手球団別平均年俸(支配下公示の70人枠)の話である。さて、各球団の“費用対効果”は?

 昨年までの3年間は阪神が1位で巨人は2009、10年も3位、昨年は4位だった。今年は平均で1165万円もアップし5894万円で、1位に返り咲いた。

 1億円以上の選手が2ケタの10人も巨人だけ。村田修一内野手(31)、杉内俊哉投手(31)ら高年俸の選手をフリーエージェントで獲得した結果だ。

 それでいてようやく借金返済の5割、首位の中日と4ゲーム差の4位では、まだ“生きたお金”にはなっていない。優勝して初めて元が取れることになる。

 特筆すべきはヤクルトだろう。平均3137万円の10位ながら、1ゲーム差の2位は立派だ。

 だが、何事にも限度はある。昨年までの8位から最下位に転落した横浜DeNAは、平均で1077万円の大幅減。チームトップの村田が巨人に移籍したとはいえ、新しい親会社のシビアな金銭感覚がクローズアップされる。「新球団は大金をかけてでも補強しないと強くならない」という球界大物OBの言葉に耳を傾ける必要がある。

 パ・リーグではロッテと西武が明暗を分けた。平均年俸では8位(リーグ5位)のロッテは、ペナントレースで首位を快走中。一方、同5位(同2位)の西武は、借金7で7・5差をつけられ5位では釣り合わない。5年連続全体2位だったソフトバンクは、リーグ1位は守ったものの全体では4位に落ちた。

 杉内のほか、米大リーグに移籍した和田毅投手、川崎宗則内野手ら高給取りが抜けたためだ。それでも、ペナントレースでは3位で好位置をキープ。3連覇を達成したら万々歳だろう。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)

(zakzak)





日本プロ野球選手会 公式HP
ライバル宣言
あいつには絶対負けない!
~2012シーズン 日本生命セ・パ交流戦

毎年恒例のヤツ…来ました(^∇^)





ズバリ!プロ野球“交流戦”はこうなる!巨人、ロッテが台風の目か



 プロ野球セ・パ交流戦は、あす16日開幕。過去7年は、すべてパ・リーグが優勝しており、一昨年には上位6球団をパが占めるという事態もあった。ことしはパからダルビッシュ有投手(25)=現レンジャーズ=ら超エース級がごっそり流出。ついに“パ強セ弱”の勢力図に変化は起きるのか? 無茶は承知で本紙評論家の須藤豊(75)、安田猛(65)、杉村繁(54)の3氏に順位を予想してもらった。

 須藤氏はチーム状態から巨人、ロッテ、ヤクルト、日本ハムを“Aクラス”。阪神、ソフトバンク、中日、楽天を“Bクラス”。西武、オリックス、広島、DeNAは“Cクラス”と分類。各クラス内で激戦とみる。

 中でも、先発投手陣が強力な巨人を推す。

 「ペナントレース序盤で出遅れた分、交流戦で優勝するくらいでないとV奪回は苦しくなる」

 一方で今年はセ、パが拮抗(きっこう)。例年のような一方的な展開にはならないと予想するが、その根拠はパからエース級が流出したからだけではない。

 「パの各球団はリリーフ陣が軒並み不振で8、9回に弱い。セはじっくり腰を据え、終盤に勝負をかけることができる」

 確かに、ソフトバンクの守護神・馬原孝浩投手(30)は2月に右肩を手術。日本ハムの武田久(33)、楽天のラズナー(31)らリリーフ投手陣も戦線離脱し、穴埋めに四苦八苦している。西武は不在の抑えに、不振のエース涌井秀章(25)をあてる苦肉の策だ。

 対照的にセは、中日・浅尾拓也投手(27)の“勤続疲労”による登録抹消は不安材料だが、岩瀬仁紀、阪神・藤川球児ら不動の抑え投手は健在。巨人も山口と西村、広島のミコライオ&サファテも安定している。

 「あとは高いチーム打率を誇るパの打線が、セの投手をどう打つか」をポイントに挙げた。

 杉村氏はヤクルトや横浜のコーチとして、昨季まで交流戦でパ・リーグと対戦。力の差を肌で感じてきた。

 「DH制がないときは投手が打席に入ったりで、相手のリズムが狂っている様子もうかがえたが…。パはパワーピッチャー、パワーヒッターが多くて力負けすることが多かった」

 特に1カード2連戦のためエースとの対戦が多く、セは打線が沈黙する試合が続出。ただ、パのエースには情勢変化がある。日本ハムはダルビッシュ、ソフトバンクに和田と杉内はもういない。西武の涌井、オリックスの金子千尋(28)、楽天の田中将大(23)も不調や故障で精彩を欠く。

 また西武の中村剛也(28)、日本ハムの中田翔(23)、オリックスのT-岡田(24)ら和製大砲も今季は迫力不足だ。杉村氏は「これまでよりも接戦が増えるはず。中日やヤクルトといった1点差ゲームに強いチームが有利」と指摘。特にセの主催試合では、投手への代打やリリーフの打順など慣れない采配に、パ側が戸惑う展開も増えそうだ。

 1位は上り調子の巨人を予想。キーマンはソフトバンクから先発陣に加わった杉内とホールトンを指名した。ここまでいまひとつのホールトンも、勝手知ったるパの打者との対戦で復調を期待できる。

 通常の公式戦は先発ローテーションに5、6人必要だが、交流戦は最低4人でも回せる。絶対的エースを持っているかどうかがポイントになる。

 安田氏はセ、パそれぞれの個人防御率上位12人(15日現在)に着目。独自の“交流戦予想計算式”を編み出した。

 最多の3人が名を連ねているのが巨人(杉内、沢村、内海)、中日(山内、吉見、中田賢)、日本ハム(吉川、武田勝、斎藤)、ロッテ(成瀬、グライシンガー、唐川)、西武(牧田、岸、石井)の5球団。

 3人の勝敗をそれぞれ合計すると、ロッテが11勝4敗の「貯金7」でトップ。以下、日本ハムが11勝5敗で貯金6、巨人と中日は貯金4、西武は8勝8敗の5分となる。

 加えて「ソフトバンクは2人だけだが、5勝0敗の摂津と4勝2敗の山田。合わせて『貯金7』だからロッテに匹敵する数字になる。交流戦で強みを発揮しそう」

 客観的な数字によって導き出されたのが、別表の順位予想だ。

 オリックスで12位以内に入っているのは、2勝4敗の木佐貫のみ。エースの田中が腰痛で戦線離脱中の楽天に至っては、1人もいない。田中の復帰は、交流戦期間中に間に合うかどうか。となれば、交流戦でも苦しい戦いを強いられることになりそうだ。



(zakzak)





7年連続パ・リーグが優勝の交流戦。
今年のテーマは「セによる打倒パ」だ!


 今年もまた、この季節がやってきた。

 日本生命セ・パ交流戦。もはやセ・リーグにとっては鬼門。パ・リーグのボーナスステージと化したような気がする、この年に一度の恒例行事。

 2005年のスタートから昨年まで7年間の通算成績はセ・リーグの534勝に対してパ・リーグは586勝(32分)。セ・リーグの優勝は0回。オールスターならパ・リーグ77勝、セ・リーグ71勝(9分)。NHK紅白歌合戦にしたって白33勝:紅29勝ぐらいの差なのだ。名目上、力が均衡しているはずのプロのチームで、50勝以上もの差が開くのは如何なものか(ちなみにこれらすべて劣勢の方の勝率を出すと3つとも4割6~7分に収まるのだが、それで納得したら面白統計コラムになってしまうので話を強引に進める)。

7年間負けっ放しのセはそろそろ勝たないとマズイ。
【2005年】 セ 104勝 パ 105勝 7分  (優勝)千葉ロッテ
【2006年】 セ 107勝 パ 108勝 1分  (優勝)千葉ロッテ
【2007年】 セ 66勝  パ 74勝 4分  (優勝)北海道日本ハム
【2008年】 セ 71勝  パ 73勝      (優勝)福岡ソフトバンク
【2009年】 セ 70勝  パ 67勝 7分  (優勝)福岡ソフトバンク
【2010年】 セ 59勝  パ 81勝 4分  (優勝)オリックス
【2011年】 セ 57勝  パ 78勝 9分  (優勝)福岡ソフトバンク

 '09年に交流戦開始以降はじめてセ・リーグが勝ち越すものの、翌年の'10年には1位~6位をパ・リーグが独占でセ・リーグは12勝12敗だった巨人を除いて全て仲良く負け越し。昨年も勝ち越したのはドラゴンズ(14勝10敗)のみで、個人成績も投手ベスト10にはヤクルト・館山、巨人・内海のみ。打者ベスト10では阪神・マートン、巨人・長野の2人以外は全員パ・リーグで独占……と、パ高セ低の傾向は近年になって益々拍車が掛かっているように見受けられる。

 この偏り、これまでは“そんなもんなのね”ぐらいの感じで軽くみていたが、昨年のホークスぶっちぎり独走優勝に蹴散らされるセ・リーグ各チームを目の当たりにしていたら、いい加減、そろそろ勝たないと、セ・リーグはいろいろマズイような気がしてきた。

 ちなみに過去10年の日本シリーズ優勝チームもセ3:パ7と押されている。最近ではセも頑張っているが地域密着の度合いが進んでいるのはパのような気がするし、パ・リーグにはセには絶対にない、リーグの結束力があるのも羨ましい。連盟歌にしてもパの「白いボールのファンタジー」は野球ファンなら聴いたことがあっても、セの「六つの星」は「なんじゃそりゃ」である。細川たかしだ。

「人気のパ、実力のパ」時代の到来にセは危機感を抱く。
 最近ではこんな言葉を頻繁に耳にする。「人気のセ、実力のパ」の時代は終わりを告げ、「人気のパ、実力のパ」の時代が来たと。

 そう、思い起こせば新庄剛志が「これからはパ・リーグです」(2004年)と言ったあの日から、日本の野球界は本当にパ・リーグ上位の時代になってしまったような気がするのだ。

 OH! グレートセントラル。このままではマズイ。

 そんな危機感がセ・リーグ各球団首脳にもあるのかないのかは知らないが、今年の交流戦を前にして、セ・リーグ各球団の監督は日本生命セ・パ交流戦公式サイトにてこのようなことを言っている。

「例年、セ・リーグのチームはパ・リーグのチームに対して分が悪い傾向があります。今年はそんなことのないように、勝ち越しを狙っていきたい」(ヤクルト・小川監督)

「ここ数年セ・リーグがこの交流戦で下位の方に集まってしまう傾向にあるので、今年は『何とかしたい』という気持ちがタイガースだけじゃなくて、セ・リーグの他球団にもあると思います。また、そのような戦いをしていかなければなりません」(阪神・和田監督)

 ~していかなければならない。マストである。

 これまでリーグ全体であまり考えることなどなかったセ・リーグに、仄かな団結意識の芽が生まれつつあるような、気がしないでもない。

「やられたらやり返す」と原監督は怒りの鷹狩り宣言!
 こんなチームもある。交流戦通算118勝69敗5分け、勝率.631と絶対的な強さを見せる福岡ソフトバンク。昨年も24試合して6チームで4つしか黒星をつけられず、9連敗中のカープから17得点を奪い10連敗を決定づけるなど、各チームをボロッボロのすってんてんにした交流戦の最強王者。とあるチームの若大将のソレは、恨み骨髄に徹しているようだ。

「ジャイアンツは昨年、ソフトバンクに1度も勝てていません。いずれも僅差ではあったと思うけれども、これは許されることではありません。そういう意味ではソフトバンクを大いに意識して戦いたいですね。やられたらやり返す。勝負の世界の鉄則です。今年はそうは簡単にはいかないぞと」(日本生命セ・パ交流戦公式サイトより)

 大きく見開いた目から血の涙をしたたらせて文字を綴る姿が見えてくるような、激烈な挑戦状。なんとも、凄まじい気魄である。

セ・リーグファンも一致団結しようじゃありませんか。
 このような発言を鑑みるに、今年の交流戦の最大のテーマはひとつ。

 セ・リーグによる“打倒パ・リーグ”。

 そう位置づけてしまってもいいだろう。

 せっかく現場がそんな流れになっているのである。ついでにセ・リーグ各球団ファンの方々に提案である。我々はいがみ合う歴史ばかりが長すぎた。無理なのは先刻承知としたうえで、数多の恨み嫉みは一旦水に流し、ここはひとつ交流戦期間だけ、「セ・リーグ全体の勝ち数」を応援してみるというのは如何だろうか。ええ、ええ、あくまでも見方のひとつとして。試しに。あくまでも、これまでとは違った“リーグ”という概念を発展させる先鞭として、である。

移籍に故障、配置転換……“絶対的エース”が消えたパ。
 それに今年は例年に比べてセ・リーグが勝ち越せる要素が揃っているような気がするのだ。

 一昨年優勝を果たしたオリックス・岡田監督は交流戦でのセとパの戦い方の違いをこのように分析している。

「(交流戦は)すべて2連戦になるわけやから、軸になる投手がいるところが勝つということ。特にパは良い投手が多いから、2番手以降でもどんどんつぎ込める。パが強いのは、その差が出ているんじゃないかな。ただ、それだと上位との順位が縮まらないからなあ」(日本生命セ・パ交流戦公式サイト)

「みんな勝つから上位との順位が縮まらない」とはすごい発言ではあるが、それはともかく、これまでにも散々言われてきたパ有利の要因。「パは1、2番手に絶対的なピッチャーを持っている」というもの。どっこい、今年のパ・リーグは日本代表クラスの“絶対的なエース”が大量に姿を消しているのだ。

 日本ハムではダルビッシュ、楽天は岩隈、ソフトバンクの和田がMLBに移籍。沢村賞の田中は腰痛で交流戦前半は絶望で、西武のエースだった涌井は不調から抑えに転向。オリックス金子はケガから復帰したばかりで不安が残るわ、挙句の果てにソフトバンクの杉内、ホールトンはセの巨人へと移籍……等々、昨年と今年とでは圧倒的に台所事情に差がある。

“貯金箱”の横浜と広島が踏ん張ってくれたら……。 しかも、セ・リーグは昨年不調だった前田健太が絶好調。横浜DeNAも三浦大輔がエースの座を取り戻すほどの蘇生をしている。

 これまでパ・リーグの貯金箱と化していた、勝率3割の横浜と4割の広島。'09年に唯一セが勝ち越した年はカープが3位だったように、この2チームが大転落さえしなければ、セ・リーグが勝ち越す現実味は増すだろう。特に'08年以来、12位12位12位11位とセ・リーグの足を引っ張り続けた横浜が、今年は違うのだ。

 何が違うって、オープン戦でパ・リーグに勝ち越したり、筒香がいたり……中畑監督曰く「敵は全部ですよ。『誰が』とか言うレベルじゃない、ウチは。チームごと、全身でぶつかって、やっと勝ちゲームが作れるんですよ。だから相手チーム全部ですね」(日本生命セ・パ交流戦公式サイト)という玉砕精神論があるのだ。少なくともオリックス戦13連敗は止めてくれるだろう。気合で。

 最後に昨年の交流戦の総括でヤクルト・小川監督はこんなことを言っていた。

「数字に全部出ているので、パとの差は認めなければ。 ただ、勝てないというわけではない。勝機をどうつくるかを考えないと」

交流戦で地に落ちたセの威信……8年目の雪辱なるか!? また、一昨年の交流戦後、巨人・原監督はこんなことを自身のHPに書いていた。

「今年は悔しい思いをしましたが、セ・リーグのチームも研究をするでしょう。結果が出ているだけに、私自身も反省し、この教訓をチームに取り入れ、改善していこうと思っています。来年とは言いません。パ・リーグのチームとは、日本シリーズでも対戦します。いち早くパ・リーグの長所をチームに取り入れ、セ・リーグの戦いを優位に進め、日本一を目指したいと思います」

 交流戦も今年で8年目である。今では交流戦用にパ・リーグ球団へスコアラーを派遣するのが当たり前となったように、日進月歩で研究と対策は進んでいるのである。勝てないわけがない。とはいっても、やっぱりパ・リーグは強いんだけど。

 そんなこともひっくるめて、今年の交流戦、屈辱から立ち上がるセントラルの反撃がはじまるのか。はたまた今年も返り討ちにあうのか。その答えは5月16日から。

“汗と涙を流した数で明日の勝負に賭けてみろ”

(number)





【プロ野球】いよいよ交流戦。
今年こそセ・リーグの巻き返しはあるか?


「交流戦はパ・リーグのもの」

 ファンの中にはいつの間にかそんなイメージが定着してしまっている。過去7回、優勝したのはすべてパ・リーグのチームだ。ここ2年は優勝チームだけでなく、全体的にパのチームがセのチームの成績を上回っている。一昨年は上位6位まですべてパが独占し、昨年も上位3チームをパ・リーグが占めた。今年もまたパ・リーグ優位の傾向はつづくのだろうか。

「さすがにそれはないんじゃないかな。もし、今年もパ・リーグ優位の傾向がつづくようなら、セ・リーグは本当に力が劣っていると烙印を押されても仕方がない。今年はセ・リーグもやってくれるでしょう」

 そういうのは評論家の山田久志氏だ。なぜ、今年はセの巻き返しが見られそうなのか。

「投手力ですよ。パ・リーグからはダルビッシュ有をはじめ、和田毅、岩隈久志など、エースがごっそり抜けた。それに楽天の田中将大や西武の涌井秀章も故障や不調で先発から外れている。一方、セ・リーグには杉内俊哉やホールトンのようにパ・リーグから移籍した戦力が加わった。そのプラスマイナスを考えると、セ・リーグが巻き返さないとおかしい」

 ちなみに、上記投手の昨年交流戦での成績は以下の通り。

ダルビッシュ有 5試合 4勝1敗 防御率0.21
和田毅      5試合 4勝0敗 防御率2.54
杉内俊哉     5試合 3勝0敗 防御率1.95
ホールトン    5試合 3勝2敗 防御率2.20
岩隈久志    1試合 0勝0敗 防御率0.00
田中将大    5試合 4勝1敗 防御率0.68
涌井秀章    5試合 3勝2敗 防御率2.09



 また、交流戦は2連戦と4連戦の組み合わせ。普段は6人で回す先発ローテーションも5人、もしくは4人で回すことが可能だ。こうした傾向を頭に置いて、成績を伸ばしてきそうなチーム、苦しくなるチームを山田氏に挙げてもらった。

「杉内、内海(哲也)、澤村(拓一)という先発陣が充実しているジャイアンツは、交流戦前に5割に戻した勢いもあるし、出てくるんじゃないかな。ドラゴンズもリリーフにやや不安はあるが、若い先発投手はいい。パ・リーグでは成瀬善久、唐川侑己にグライシンガーも好調なマリーンズに勢いを感じるね。反対に、ファイターズは、ほかのチームのエース級と真っ向からぶつかるには先発投手陣に少し不安がある。まあ、あそこは4番が2割に届かないような打率でも、点の取り方を知っているので大きく落ち込むことはないだろうが……」

 選手の能力のほかに、勝敗を分けそうなのが戦術。交流戦用の戦術やデータ分析などはあるのだろうか。

「あまり交流戦を意識した戦い方をすると、かえって自分たちのスタイルと見失ってしまいます。大事なのは、あまり対戦したことのない相手だからといってバタバタしないこと。普段やっている勝ちパターンを崩さずに出していったほうが、いい結果が出る。パ・リーグに好成績のチームが多いのは、細かくデータを集めているからじゃなく、自分たちの戦い方をはっきり前面に出しているからですよ」

 自分たちの勝ちパターンを前面に押し出した戦い。そのためには、最初の2カード(4試合)が非常に大切になると山田氏はいう。

「最後に帳尻を合わせて5割でいければ、なんていう考えではダメ。最初から自分たちのパターンで全部勝つぐらいの気持ちで臨めば、あとの戦い方に勢いがつく」

 山田氏の話を裏付けるのが昨年優勝したホークスだ。交流戦に入ると、最初の12試合を10勝2引き分けと素晴らしい勢いで突っ走り、18勝4敗で優勝を飾り、レギュラーシーズンもそのまま押し切って日本一まで駆け上がった。戦力も抜群だったが、序盤重視という交流戦のセオリーを忠実に実現し、好結果を生んだ模範のような戦いぶりだったといえる。今年、ホークスのような戦いぶりを見せるチームは現れるのか。セ・リーグの巻き返しとともに目が離せない。

(スポルティーバ)





エース不在のパ・リーグ=セの逆襲が今始まる!
セ・パ交流戦16日開幕


 プロ野球開幕から早くも1カ月以上が経ち、いよいよ16日からセ・パ交流戦が幕を開ける。2005年の開始以降、交流戦の優勝チームを見てみると、福岡ソフトバンクが3度、千葉ロッテが2度、北海道日本ハムとオリックスが1度ずつ。また、一昨年は上位6チームをパが独占、昨年も6位までに4チームが入るなど、圧倒的な差を見せている。
 しかし、ここまで偏った傾向が表れるのは珍しい。いったいなぜ、交流戦でセが勝てないのか。そして、今年の交流戦でセが逆襲するには、どう戦うべきなのだろうか。

■交流戦勝利の鍵は投手力
 今年の交流戦は、セにとって大きなチャンスと言える。なぜなら、パの各チームを支えたエースたちが、こぞってチームを離れたからだ。
 北海道日本ハムからダルビッシュ有がメジャー移籍したのをはじめ、福岡ソフトバンクからは和田毅、杉内俊哉、ホールトン、東北楽天から岩隈久志が抜けた。さらに、東北楽天・田中将大が戦線離脱、埼玉西武・涌井秀章は本調子でなく、オリックス・金子千尋はようやく復帰したという状況だ。

 昨年から統一球が導入されたことにより、現在のプロ野球は投高打低の傾向が強いが、交流戦となるとそれはもっと顕著になる。
 昨年の交流戦の防御率はダルビッシュの0.21を筆頭に、2点未満に16名、3点未満に何と30名もの投手がひしめいている。しかし、これだけ好投する投手が多いのは当然のこと。打者たちは、ただでさえ確率が低い打撃という作業を、普段対戦しない投手を相手に行わなければならないのだ。投手の安定感はもちろん大事なのだが、短期決戦というのは打ちにくい投手、もっと言えば球筋の見づらさやタイミングの取りづらさ、キレ味の鋭いボールを持っている投手などが活躍しやすい環境である。

■シーズン1ゲーム分の価値を秘めた交流戦
 また、レギュラーシーズンと違って変則日程になるため、ローテーションの妙もある。基本的には同一カードが2試合ずつだから、今まで先発だった投手を控えに回し、主力投手をガンガンぶつけることができるだろう。
 昨年優勝の福岡ソフトバンク、3位の北海道日本ハム、4位の中日などは、まさにその投手陣が盤石のチーム。そして2位のオリックスにしても、交流戦では寺原隼人、フィガロ、中山慎也などの調子が良かった。

 もちろん、交流戦の星勘定というのは計算できない部分でもある。もともと、各チームはシーズンを安定して勝つために、まずは同一リーグの5球団を分析し、いかに勝てるかを模索する。現状で予想外の展開になっているチームは、交流戦後の戦いでの巻き返しを狙っているはず。だが、交流戦は負けてもほかの5球団がそろって負ければシーズン順位には変動はないため、ある意味では大胆な戦いができる。また、自分のチームだけが勝てば、ほかの5球団にシーズン順位で1ゲーム差をつける、あるいは縮めることができるのだ。
 あくまで結果論だが、昨年のシーズン順位を見ると、交流戦では中日が貯金4、東京ヤクルトが借金2、巨人が3。この差が、シーズン順位にそのまま響いた形になっている。仮に東京ヤクルトと巨人が交流戦で貯金を作ることができていたら、そこから生まれる勢いも含め、シーズン順位が逆転していたかもしれない。

■巨人は杉内、ホールトンがパの打者にどう対応するか
 では、セの各チームが今年の交流戦で勝っていくためのポイントはどこにあるのか。まず、巨大戦力を有しながら、思わぬ苦戦を強いられている巨人。この交流戦では、一気に鬱憤(うっぷん)を晴らしたいところ。
 鍵を握るのはやはり、杉内とホールトンだろう。彼らは昨年までパの打者と対戦し、そして結果を残してきた。当然、パの打者にも苦手意識はあるはず。杉内の安定感はセでも相変わらずだが、ここまでふるわないホールトンにとっても、奮起のきっかけになるかもしれない。また、昨年の交流戦打率7位をマークした長野久義のバットは、今年もここまでセの打率10傑入りする安定ぶり。初対戦の投手も苦にするタイプには見えない。

 首位を争う中日と東京ヤクルトは、何と言っても投手陣。中日は昨年の交流戦で吉見一起、川井雄太(現:雄太)、ネルソンらが活躍。今年はチェンが抜けたが、山本昌などのベテラン、新進気鋭の山内壮馬らも活躍している。気になるのは救援陣。浅尾拓也は交流戦目前の14日に不調で出場登録を抹消され、今のところ復帰は未定。岩瀬仁紀も意外に失点しており、これまで通りの勝ちパターンに持っていくことができるかどうか。
 東京ヤクルトも、館山昌平、石川雅規、赤川克紀、村中恭兵、ロマンと、先発の駒はそろっている。彼らの投球術に加え、やはり押本健彦、バーネットがいかに抑えられるかが勝負になるだろう。

■阪神、広島は投手起用次第で面白い
 阪神と広島は、突き抜ける可能性を秘めている。阪神は、勝負にこだわるのであれば、1イニング長めに藤川球児を投げさせていいかもしれない。普段対戦していないパの打者に、藤川の球を打つのは難しいのではないか。もちろん、シーズン後半の大事なところで離脱されては困るという思いもあるが、仮に交流戦で大きく勝ち越すことができれば、セの5球団との残り試合が楽になる。ここで勝ち星を稼ぐのは、意外と大きい。

 広島も、投手王国を築けるほど人材がそろってきた。野手の松山竜平、堂林翔太といった新鋭がいきなり活躍するのは一筋縄ではいかないだろうが、東出輝裕が昨年の交流戦で高打率をマークしているし、前田健太、福井優也ら若手投手には伸びしろもある。昨年、パの打者が前田健、福井を打ち崩す場面もあったが、成長した彼らを今年も同じように打てるとは限らない。
 さらに、新人の野村祐輔や昨年加入したバリントンの球などは、まだパの打者が慣れていない。このあたりの投手も、積極的に起用すべきか。とにかく、投手を注ぎ込んでいったら面白い。

 横浜DeNAはやはり苦しいか。パの投手陣を打線が打てるかどうか。ならば、初心に立ち返って、キャンプ時から掲げてきた守備・走塁重視の野球を今こそ徹底するべきではないだろうか。そして、投手陣が何とか粘ること。エース・三浦大輔が投げる時の必勝は、浮上の絶対条件だ。

(スポーツナビ)






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