素粒子ニュートリノが質量を持つことの最終確認を目指す国際共同実験OPERA(オペラ)の研究グループが、ニュートリノの速度が光速より速いことを実験で見出したという。スイスのCERNから730km離れたイタリアのグランサッソ国立研究所へ、数十億のニュートリノ粒子を発射した結果、光の到達時間は2.3ミリ秒だったが、ニュートリノの到達はそれよりも60ナノ秒ほど早かった(誤差は10ナノ秒以下)という。ニュートリノの速度は毎秒30万6kmで、光速より毎秒6km速いことになる。発表までに、約6カ月かけて再検証や再テストを行ったという。結果が正しければ、相対性理論と矛盾し、物理学の根本法則が覆されることになる。只、研究者達は今回の結果に慎重で、世界中の物理学者に精査して貰うため、同日ウェブサイト上に全データを公開することにしたそうだ。 ⇒ http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2830135/7817623
事実であれば、驚きだが、事実であっても不思議ではないかもしれない。相対性理論が宇宙を造った訳ではないので、宇宙の全ての物質が、相対性理論に従わなければならない理由も無いとも言えるだろう。宇宙も以前は減速膨張していると考えられていたのに、観測で加速膨張していることが分かると、ダークエネルギーなる得体のしれないものを導入して、アインシュタインの宇宙項が復活したりしている。