天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『瞼の母』(1962年)

2014年07月06日 | 時代劇(テレビ・映画)
昨日(7/5)京都文化博物館3階のフィルムシアターで『瞼の母』(1962年)を観てきました。

番場の忠太郎…中村錦之助
金町の半次郎…松方弘樹
おはま…木暮実千代
お登世…大川恵子
おぬい…中原ひとみ
素盲の金五郎…原健策
息羽田要助…山形勲
伊勢屋長二郎…河原崎長一郎

5つで生き別れになった母をさがす渡世人の忠太郎。弟分の身代わりにならず者を斬り、弟分を堅気にさせ、追われる身となりながら、みつけた母は江戸で料亭の女主人となっていた。再会した息子に素直になれず追い返してしまう母。失意の忠太郎は帰り道、ならず者の一味に襲われるが返り討ち。改心した母は忠太郎を追うがそのまま去る忠太郎。

昨年11月に中村獅童さんの歌舞伎『瞼の母』を観て以来、観たかったこの作品。
またまた予想以上に素晴らしかったです。

弟分の松方弘樹さん、パッと見すごく強そうなのに(目チカラがすごい)、「兄貴ぃ~。」と弱弱しくで情けなくて、まだまだお子様みたいな雰囲気がとても上手かったなあ。
中原ひとみさんもかわいいし、大川恵子さんはどうしてこんなお母さんから清らかな娘なん?っていうくらい美しいし。
娘の許婚の河原崎長一郎さんもこれでもか!というくらい優しいし。悪役のイメージしかなかったのでなんだか意外でした。

意外というと山形勲さん。むちゃくちゃ悪いのかと思ったら、おとぼけな浪人。おしまいにあっけなく忠太郎に斬られるし。上手いなあ。

やっぱりみどころというと、忠太郎とおはまの再会シーンですね。
「おっかさん、どうして認めてくれないんだい。」
「忠太郎、どうして堅気ではなかったんだい。」
という心のすれ違いがありありとわかりました。
中村錦之助さんと木暮実千代さんの演技は素晴らしすぎました。

観に行ってよかったです。

瞼の母 [DVD]
長谷川伸,木下忠司
東映ビデオ

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